Dark side of the Moon/Pink Floyd

Dark Side of the Moon (1972)言わずもがなのモンスターアルバムですね。この作品からPink Floydに入りました。本当はシド・バレットが在籍していた頃の作品をもっと聴かなくては語れないんでしょうが、持っても居ないし別に惹かれないし。どなたかガイドしてくださいm( )m
1. Speak To Me/Breathe
2. On The Run
3. Time
4. The Great Gig In The Sky
5. Money
6. Us And Them
7. Any Colour You Like
8. Brain Damage
9. Eclipse
 オーディオ的に言うとイントロの心臓の鼓動音(擬したバスドラか?)から始まるのですが、こればっかりは小さいスピーカーでは難しいかと思われます。と言うか低音に余裕のあるスピーカーで無いと、サウンドコラージュの次にBass、G、Keyが入ってくるところで上手く包み込まれる感じが出ないんじゃないかと言うことなんです。
 『狂気』と付けられた邦題も中々秀逸だと思われますね。訳すと月の暗い側、裏側ぐらいのつまらないタイトルなんだけど。本当にそんな意味が英語にあるのかって思わされます。
 年代的には'72年6月から'73年1月と古いので、SE(効果音)は現在ならサンプリングですぐ出来るのでしょうけど、当時は“Money”のレジと小銭の音をテープに録って(オープンリール!!)必要な部分を切り出してエンドレスになるように本当に輪を作ってループにして再生すると言ったセッティングだけで一日がかりだったそうです。ってアラン・パーソンズのインタヴューで読んだことがあります。また#3の鐘の音は実際の鐘を鳴らしている音を録っているエンジニアは本当に大変だったろうなと思われます。何度聴いてもこのSEの音には驚かされます。#4のレコーディングも、この女性詳細を聞かされずに色々な音程の『あ』を歌わされて後で編集してこんな作品になったとのことです。
 いずれにしても、トータルで「痛い系のタイマッサージをされて最後には優しくもみほぐしてくれる」そんな印象の作品です。夜中アルコールでも飲みながら、聴くと本当にはまります。実際発売から十何年もチャートに居続けたのは、向こうの方々がドラッグをやりながらレコードを聴き続け傷んだので買い替えをした需要もあった、と聴いたことが有ります。
 エンディングもまた鼓動音なのでリピートにしておくとフェードインしてまた始まるようにループしてます。(『炎』も同じ手法)