Animals/Pink Floyd

Animals
1. Pigs On The Wing part.1
2. Dogs
3. Pigs (Three Different Ones)
4. Sheep
5. Pigs On The Wing part.2
>世の社会体制に対する強烈なメッセージ。現代の人間像をDog、忠実に働く労働者をSheep、金持ちの資本家をPigに象徴させたロジャー・ウオータースの詩の世界
>資本主義の階級支配 非難と自分たちをも含めたインテリ達への自己批判)直接的なシニカルさで表現されていて
>ロジャーは豚を「何もかも解っているつもりで、他人に指図する権利を持ったつもりの人間」として捕らえている。ブルーカラーを「犬」に見立てている
>「羊」は一般大衆で自らの置かれている立場を考える事もなく、そのまま墓場に歩いていくもの、という定義をロジャーはしている
 よく風刺アルバムと言うことで語られることの多いこの作品ですが、歌詞は読んだことありません。そこで、色々なHPの記事を引用してみたんですが、チョッと解釈はズレている様なんですね。共通しているのはPigsでこれは明らかに金持ちの資本家ですね。一旦、ここで小休止して初めて歌詞を読んでみました。英文のまま。輸入盤なので、もちろん和訳は載っていませんし、ネットで調べても日本語訳が無かったんで。
 結構、重い世界ですね、これは。今手元に英和辞書が無い物で英文独特の言い回しには目をツブるとして、一応一通り読みましたが。
 >ブルーカラーを「犬」
 これはちょっと違うのかな、と。字面だけ追うとブルーカラーの生活、人生を描いてはいるんですが、人生についての警句なんかも書かれていたりして。
 >忠実に働く労働者をSheep
 これも同じ人の見方ですが、どちらかと言うと後者の解釈で、主義主張を持たない、もしくは表さない一般大衆と言う感じでしょうか?
 
 まあ重くなってきたので、音楽的な話題に。一般的に余り評価の高くないこのアルバム。私はかなり好きです。ある人が「HR/HMが好きな人にはこの音が受けるでしょう」と評していましたが、さもありなんというほどにギターの感じがハードなんですよね。『狂気』、『炎』ときて、いやが上にもファンの期待は高まり、予約だけでも100万枚突破したそうですが、その期待が高すぎたんでしょうか、この作品の評価は二分しており評価をしている人でさえ最初に聞くべきアルバムには推してません。
 アコースティックなギターで始まり、Sheepではかなりメタリックに弾きまくり、SEも比較的動物達の鳴き声が使われている程度です。何とも上手く表現できないんですが、世の中の評価ほど悪くはないアルバムだと思います。