四国・九州ぶらり旅その4

AVALON-REMASTEREDRock・Pops
 久し振りに、少し音楽ネタ。Roxy Musicの最終オリジナル作品の『Avalon』。今までも散々聴いてきましたが、昨日たまたま立ち寄った新星堂で特価コーナーで\880でした。これはリマスター盤です。偶然出掛ける前に聴いてました。
 聴き較べると、旧盤は、他のCDに較べても音の小さいのが気になっていましたが、一聴して音量が上がっています。それと、低音域の向上ですね。#1の“More than this”は良い曲なんですが、次の曲に較べるとBassやバスDsが弱い感じだったのがかなりアップして満足が行きますね。細かい音も聴き取れるようで買って正解です。元々、レコードの時代音の良い作品として評価されていたと聞いた事が有ります。以前自由が丘で知り合ったドイツ人のオーディオマニアは、レコードからCDになってこの作品は特に雰囲気が失われたと言っていたものでした。

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 さて、六日目。9519.3Kmから。キャンプ地を後にして国道439号線とは名ばかりの山道で中村市(現在の四万十市)に。着いてみると、あまり大きくは無いもののなかなかの雰囲気です。土佐の小京都と言われているらしく、一度飲んでみたい感じですね^^)。
 そうは言っても、午前9時半。一巡りして駅前の観光案内所へ。今回の目的でもある『四万十川の鰻を食べる』と言うことの情報を得て、少し時間を潰す。昼の営業時間まで間がありますからね。室戸のライダーズインに歯ブラシを置き忘れてしまっていたので、ショッピングセンターで購入して歯を磨きます。目的のお店まで車で10分ほどと言われていたので、食品売り場をウロウロ。鮮魚コーナーを覗きます。やはり、地の魚や、その土地の呼び方が興味を惹きます。売り場のオバちゃんに事情を言って店長さんの許可も貰って、写真撮影。
 何とか時間を潰して、教えて貰った店に。天然物を扱っているのは余り数がないということで、進行方向に近い所でした。養殖物もありますが、ここは奮発して。食感がスーパーの中国産とは比較になりませんでした。ちょっと味付けがしょっぱいかなと言う感じですが。肝は全く苦味がありませんでしたね。
 そこから宿毛(すくも)に向かう道もありますが、ここは一つ遠回りですが足摺岬のほうまで足を伸ばします。山道を富士薬品の営業車と追いかけっこしながら(抜いたら、凄い勢いで追い掛けて来た)、土佐清水市に。しかしこの日はあいにくの曇り空で、前日にも室戸岬を見ているので足摺岬は取止めに。似たようなもんでしょうと勝手に決め付けて。今回つくづく思ったのですが、やはり天気が良くないと見ても詰まらないものって有りますよねぇ。
 海岸沿いを走ったかと思うとまた山中へ。宿毛市から国道56号に合流。宿毛からは九州までフェリーが出ています。ここから九州に乗り込み一周してまた戻ることも検討しましたが、やはり四国を終わらせてから、と。
 宇和島市に入る前から、愛媛県に入った頃からようやく晴れてきました。そして、56号線は高速並みのバイパスがあり、市街地を一気に走り抜けます。そろそろガソリンが心配で入れることに。しかしやはり高かったです。いずれにしても先は長そうなので入れることにして、オッちゃんに聞くと松山の方が安いとの事。_| ̄|○先に言ってくれ〜〜。
 走り出して間も無く。遅い車の列を抜くか抜かないか迷っていると、ヤッテいました、ネズミ捕り。抜きに掛かっていたらOUT!でした。そもそも出発する時にも、新四つ木橋の上でもヤッテいて(その時は10Km/hオーバーでしたが、平気でした。土・日恒例でやってますね。)、今回二回目です。ちょっと運が良かったです。^^)v
 西予、大洲と抜けてここで気付いたのが、セブンイレブンが出て来ました。何の事かと言うと、徳島、高知と回って見掛けなかったからなんです。ローソン、ファミマなんかは有りましたが。あとスリーエフなんかも意外に多い気がしました。セブンイレブンは全国区なのかと思っていましたが。実際故郷の北海道でも、セブンイレブンよりセイコーマートと言うコンビニの方が幅を利かせていますしね。
 峠道を下り、片側二車線になり松山の街に。高知で言っていたYSPのお店を探しましたが、同じヤマハの看板を出しているボートのお店で尋ねると知らないと。それでも電話帳を引っ張り出させて調べると、何軒か有ります。高知のお兄さん曰く、四国の場合は一県に一軒しかないと言っていたのに。しかし、一軒目に載っていたお店はそれほど遠くなく、そこならそのボートの店の人も知っていると。
 教えて貰った通りに行くと、YSPのマークは無く。嫌な予感が。話をしていると確かに以前はYSPだったそうで。親切な親父さんに見てもらいながら、助手の兄ちゃんは全く使い物にならず、却ってこちらがハラハラするほど。それでも、修理の間、その日の宿を探します。電話帳を見ると安宿は一杯有りますが、折りしも大学の入試時期と重なって、市内は一杯です。それならとかの『道後温泉』へ。12歳のころ、『坊っちゃん』で読んだあの温泉です。これまた今回の目的地の一つです。しかし、無料案内所という所に電話をするも、こちらの予算を告げると、折り合いません。温泉地なので高いということらしいです。仕方なく、一番安いと言うところに電話をしまして、予約をしますがおばあさんらしい人は耳が遠いのか、なかなか話が通じず苦労しました。
 バイク屋さんの地図で見るより遠い道後温泉は、想像と全く違うもので、それこそブッたまげました。これから行く方のために申し上げませんが。『坊っちゃん』のイメージが。
 それでも何とか旅館に辿り着き、テントを乾かしたり(夜露が凄かった)していざ温泉へ。本館と言うのと、椿の湯というのがあります。旅館の女将さんに教えてもらったとおりに行くと、有りました。それはそれは風格のある建物で、今回訪れた中でもかなり気に入りました。ところが夜フラッシュを焚かずに撮ったので、とてもじゃありませんがお見せできるような写真にはなりませんでした。
 神の湯、霊の湯とありますが、迷うことなく「一番安いの」と入り口の券売のお姉さんに。百年以上経つと言う建物の内部は『撮影禁止』の文字が。従業員のお姉さんが一生懸命掃除、かた付けをしている中、キョロキョロしながら風呂へ。絵になる部分が多いんです。キレイに積まれている桶や、洗い場の椅子。ここでも西の湯と東の湯があり何となく西の湯へ。そここそが『坊っちゃん』の入ったお湯だったそうです。熱くも無くぬるくも無く、全体の雰囲気を満喫して、上がりました。旅館に一旦戻り濡れたものを置き、火照った身体で夜の街を散歩します。旅館の隣はこんな感じです。 怪しさ満点です。歩いていると客引きが声を掛けてきますが、それでもアッサリしています。こちらはソッチには興味が無く居酒屋を探している事を告げると親切にも教えてくれました。
 何軒か行き、満足して宿へ。
 明けて2/25日、また温泉へ。朝6:00からやっているそうで、朝風呂も良いものです。朝の風景もいいですが、夜の趣と言ったら、それは風格があります。
 宿に戻りチェックアウトし、道後温泉駅へ。寝起きの悪い《瀬浪》君を暖気しながら、パチリ。9910.5Km。ふとナンバーを見て話し掛けてきた方は、埼玉の草加市かからの方でした。
 山越えの国道317号線を進みようやく峠道を越えてサークルKで一休み。ふと、去年一躍全国区で有名になった早明浦ダムを思い出し地図で調べると、もうかなり戻らなくてはならなくて、断念。そもそも水があっても普通のダム湖ですからねぇ。そのまま今治から国道196号線へ。天気も良く道は国道11号線に。車線は片側1車線でトラックが多く走りにくいです。ローソンで休憩を挟みながら、地図をチェック、危うく有名ポイントを逃す所でした。基本的に外周一周しているので、内陸は弱いのですが、『大歩危小歩危(おおぼけこぼけ)』です。分岐点を確認して進路を内陸に。再び、徳島に入る事となり、四国初日にキャンプした近くまで来ていることに気付きます。それでも昼食後に少し走り、まずは小歩危に。それから大歩危渓谷に入り、道の駅みたいな所で休憩。モンベルのお店や、サンクスが有ります。走りながらも見ましたが、とても綺麗なところです。
 写真を撮り終えて、バイクに戻ると、先に置いてあったBMWのバイクのオジサンとしばし談笑。こちらは足立ナンバーですからね。すると、これからの目的地の琴平の酒蔵の近くにお住まいということで、詳しい情報を頂き大変助かりました。さて、一休みして、その琴平へ。金比羅山で有名です。
 丁度良いところで、道の駅が。早速本場の讃岐うどんです。道の駅ということで期待はしていませんが、やはりそれなりの味です。でも¥200なので許せます。更に進んで琴平に。教えて貰ったポイントで曲がり、直ぐに目的の蔵元に。丸尾本店という酒蔵で、凱陣という日本酒を造っています。最近お気に入りの酒で、偶然今回の旅で訪れることが出来ました。一本一升瓶を買い求め、後にします。
 海に向かい目的のキャンプ地を探しますが、第一目標地点は、チョッと…という感じ。地図と相談し高松と反対の観音寺方面へ。明日は、雨の予想なので用心して少し高めの浜を。探し当て、急いでテントを張り食材の買出しへ。二日分を考え少し多めに。
 この晩も鍋にして、美味しい『凱陣』を頂きます。お酒もそこそこに。
 明けて26日、夜からの雨は昼前に止みましたが最初から今日は移動するつもりは無く朝は遅めに。昼前に迷いましたが、少しで歩くことに。昨日目を付けていたうどん屋へ。閉店後の昨日と打って変わって、広い駐車場はほぼ満杯。以前広島のネットカフェで書いたエントリのうどん¥360を頂き、腹ごなしに再び琴平に。こんぴらさんは観光客で賑わい、それを見ながらバイクは丸亀方面へ。偶然見つけたうどん屋で又一杯。ぶっ掛けうどん美味しゅうございました。変な時間でしたが、先客の方々と共に茹でたてを頂けました。
キャンプ地に戻り、浜を散歩していると岩場で牡蠣を見つけまして、ゲットしました。大きさはさほどでもないですが、新鮮そのもの。錦糸町に帰って来て、行き付けの居酒屋のマスターに危ないと、怒られましたが(温かいと毒を持つらしいです。)、日本酒と大変合いました。勇気のある方のみです。当方はお勧めしません。