四国・九州ぶらり旅その9

 3/5、15日目、11389.7Kmスタート。昨日の夜に行った飲み屋では、三角、天草と言う名前も出てきましたので、そちら方面に向かう事にして、ひとまず熊本城へ。朝の開門は8時30分という事で、八時過ぎに宿を出ます。昨日下見をしていますので、コンビニの朝食を済ませたあと余裕で行けると思ったら、訳の分からない佐賀ナンバーのレンタカーに邪魔され曲がるべき所を間違え、ぐるりと一回り。お陰で余計に見られましたが。
 頬当御門の前で、係員のオッちゃんにバイクをどこに止めたらいいか?近くの駐車場は知っていたのですが、二つ正反対にあったのでどちらが近いか聞くつもりだったのですけれども、目の前の工事車両を止める広場に置いて良いと。ラッキー☆。すぐそばに自転車旅行の青年が整備しています。8時30分前に来て、これから今日中に鹿児島に入らないと、と。中見ないんですか?
 入場料、いや入城料か?¥500を払います。門の外とはまた違ったスケールです。晴れていてとても綺麗です。復元工事の最中でした。写真の下手さがバレますね。右側の入り口から入ろうとしたら、誘導員のオジサンがいました。熊本城って大きいんですね、と話し掛けましたら城郭は皇居よりも大きいんだと、とうとうと説明が始まりました。聞くとお城の中に井戸があるのは珍しく篭城しても水には困らなかったとか。そして、昔の階段と城壁の所へ。オリジナルの熊本城は西南戦争によって燃えてしまったそうで、オリジナルのままなのは、この城壁だけで、その上は昭和35年に再建されているそうで、「城壁は国の管轄(重要文化財)、再建したものは熊本市の管轄」と何度も教えられました。中央から右側上部は西南戦争の際に城壁に使われている石が炎上する炎にさらされ、表面がハゼてしまったそうです。それでも城壁自体は一切の修復はされていないそうでbyオッちゃん。
 いよいよ、上まで登ります。階段を登り、一つ二つとフロアを見て周り、段々階段も狭くなって来ます。上に行くに従って建物も小さくなりますからね。
 そして最上階。とても気持ちがいいです。四方を写真に収めようと一巡り。金峰山という山の方を撮ろうとして、やけに風通しが良いなぁと思ったら、ガラスが有りませんでした。ハッとして驚き危うくカメラを落とすところでした。
 十分堪能して、降りて行きます。出口になるところが、本来のお殿様の玄関口だそうで。造りが全く違うから振り返って見てご覧、とのオジサンの言葉を思い出して。
 そろそろ良い時間になってきて、観光客もゾロゾロ入場してきます。入れ違いに表へ。自転車旅行の学生グループが居ました。
 さて、市街地を抜け、天草へ。結構遠そうなのでしっかり給油。海岸沿いの57号線を走ります。海の向こうは、昨日越えてきた島原湾を挟んで雲仙の普賢岳が見えます。今回の旅で思ったのですが、やはり景観の良いところは、やはり皆、駐車スペースが設けられるか公園になっていて、この写真を撮ったのは普通の路肩でしたが、見とれていたら危ないですもんね。と、走り出し前の車の集団に追いつきます。幾らバイクでもすり抜けばかりしていては危険ですし、大人しくついて行きます。前はトヨタのクレスタ、スズキのワゴンR、一番前は白い軽トラ。前が遅いので、ついて行くしかありませんが、クレスタが右に寄ったり左に寄せたり。ふざけた運転をしています。まとめて抜こうと思っていてもこれでは抜けません。
 とここで、海側にキレイなファミリー銭湯が有り、軽トラが入ろうと減速。次の瞬間、クレスタがワゴンRにClash!景色に見とれていたんでしょうか?こちらは少し離れていたんで、無事横を通り抜け三角へ。ここも景色が良かったです。天気は良くて写真をと思いましたが、先は長そうなのでまた戻って来たときに撮ろうと。天草に行くとここを通らずには戻れないので。
 
 国道57号から266号線へ。天草五橋と言われる橋を越え324号線を海沿いに進みます。丁度昼時に本渡市に入ります。そのまま324号を行くとエラク遠回りになってしまいそうなので、路線変更266号線で内陸へ。牛深と言う天草の先端についたのは1時過ぎ。今夜はこの天草の何処かでキャンプをしたいので、少し休んで、今度は海沿いの26号線で本渡市方面へ。しかしテントを張るには適さないような浜や海岸が多いのでいつしか本渡市の瀬戸大橋。ここで来た時とは違うルートでと言う事で266号線に。この先は地図によると大きい店が無さそうで食料の買出しに困りそう(翌日は雨の予想)なので、路線変更して34号線を利用し、内陸を縦断。松島というところで買い物。温泉が近くて、テントの貼れる砂浜、と地図を見るともう天草では該当しそうにありません。戻れば良かったんですけど。三角に戻り写真を撮ろうとしましたが朝の光線の具合と変わり、あまり良い感じではありません。諦め、キャンプ地を探し57号線を東に。距離も走ったので午前中目を付けた安いGSを目指します。中々良い浜辺が無く、有ったと思ったら旅館の目の前。丸見えでは嫌なので今日は諦めます。
 あっさり政策転換し八代(やつしろ)市に。着いたのは五時頃、これ以上行っても安い旅館が見つかりそうも無いので、今夜はここに投宿します。宿に荷物を置き、夕食のため八代の街へ適当にあたりをつけてブラブラとアーケード街へ。日曜の夕方ですが人通りも少なく、シャッターの閉まった店には『貸店舗』の張り紙がチラホラ。
 それでも、それなりの繁華街らしいところを見つけて居酒屋に。カウンターの中の店員さん(店長さん?)は東京からバイクと言うと歓待してくれて、有名な馬刺し(赤身とタテガミ、レバーの三種盛り)をご馳走してくれました。ご馳走様でしたm( )m。
 そこで、やはり名物のカラシレンコンと九州で再発見した、豚足関東では、豚足と言うと水煮になったものを酢味噌で食べる事が多いのですが、これは軟らかくなるまでにて、グリルで塩コショウで焼いてポン酢が掛かっています。博多の焼き鳥屋さんでも見掛けましたからこんなスタイルが一般的なのでしょう。(昨日(3/20)の『メレンゲの気持ちSP 久本雅美免許取得記念』でも久留米の居酒屋で似た感じのものが供されていました)
 話していて、八代亜紀はここの出身ですよねと言うと、ウチの中学の先輩ですとのこと。さすが地元ですね。すっかり満足し、夜風に吹かれて宿に。
 翌、3/6。朝から予報通り雨。昨日の熊本城で見掛けた自転車旅行のグループが居ました。一緒の宿だったんです。余り良いとは言えない宿を出て、雨の中昨日ICの近くで見掛けた天然温泉のある宿へ移動。¥4,000(税抜)で同じ値段ですから文句言えるはずがありません。早過ぎると思いましたが11時を過ぎたばかりでもチェックイン出来ました。
 備品の製造年月日からして、築二年程のそのホテルはとてもキレイで、文句なしでした。一日雨で、寝たりTVを見たり。疲労の溜まってきていた身体をユックリ休めました