西日本バイクの旅〜高松・道後温泉編〜

tominxanadu2006-04-08

 3月26日、三日目。13580.1Kmからスタート。ミカン農家のおじさんから有力な地元情報を得て、そちらに向かいます。不安材料は、日曜日と言う事。土・日は休みと言うところが多いらしいんですよネ。
 早速教えられた通りに行きましたが良く判らず、目印のスーパーの近くでそのお店の場所を聞き探し当てましたが、時間は8時でまだ開店前。営業時間は10時から。偶然やってきたオバちゃんが、「ちょーっとまだなんですよ。9時半ぐらいから始めようと思っているんですよ」と。中では一生懸命、お兄さんたちが麺を打って忙しそうです。
 そうは言っても食べる気満々で朝食も摂っていなかったので、近くでコンビニを探します。ワタクシにとっての定番『ローソン』です。というか、西では『ローソン』かファミリーマートが多くて、大都市部にならないとセブンイレブンを見掛けませんでした。業界最大手と言うのは本当かな?とも思いましたね。サンクスやミニストップも然り。後は、『Coco!』と言うのは関東では見掛けませんが、良くあちらでは見掛けました。
 食べ過ぎると折角のうどんがマズくなりかねないので、オムスビを一つ。昨日のエントリでも書きましたが、お握りかオムスビか?統一性がないですけれども、気にしない気にしない。関東と関西の呼び方の違いと言う説を聞いた事が有りますが、ワタクシはどちらでもない、北海道の人間なので。それをカジリながら地図を見ると、少し走れば山側に温泉があり、前日は風呂に入っていないので入りながら時間を潰す事に。『かりん』と言うその温泉は、少しと言ってもそこそこ時間が掛かりました。それでもサッパリしてイザ、うどんへ!
 道中、いくつもうどん屋がありますが、地元の親父さんも太鼓判!の味とはいかなるものか?とグッとこらえて、辿り着くと凄い行列です。もう本当にこんな所に?と言うロケーションなのですが、二十人近く店の外に。列を横目にバイクで通り過ぎ、川原に行くとそこにはやはりおびただしい違法駐車(苦)の車列。食べるのは外のようで外にも二十人ぐらい。食べ終えた客は満足顔で去っていきます。急いで場所を探し、店の列に並びます。いわゆる『製麺所系』と言われるもので、うどん一玉\70でした。テンプラや玉子などのトッピングはありますが、この後も回る予定でここで満腹になる訳にいかないのでシンプルにうどんとネギ。店員のお兄さんがネギは一回にして下さい(単価が安いので儲けが少ないから)〜」とよそのお客に注意しながら、勝手が判らずマゴマゴしているワタクシにネギを入れてくれます二回、^^。茹で上がったうどんにかけツユを入れ(お兄さんが、3・4滴と言うから、ポンプ付きのボトルからツユを本当に3・4滴入れたら薄くてダメでした。3・4回と言う意味でしたT T)、熱い麺にツユと言ういわゆる『ぶっかけ』でしたが、茹で上がった後、ドンブリに入ったまま、混雑する店内でトッピングやらツユを掛ける列の流れを待っていたら、食べる頃には・・・。思ったほど歯応えが有りません。で並んでいる間に、見ちゃったんですが、ツユは出来合いのメーカー品で入り口付近に段ボール箱で山積み。その味が気になって、正直このお店の味は合いませんでした。コンナハズデハ・・・。期待が大き過ぎたんでしょうね。
 チョッと打ちひしがれながら、次に行く当てもなく、バイクを走らせ本屋を探します。立ち読みで済ませると言う強者もいるそうですが、落ち着いて探す為に(日曜休みの店を除外する作業が必要)、『まっぷるぽけっと』と言う本を買います。店外にでると、ジックリ読み、次の店候補を探します。自分なりに出発前にネットで『さぬきうどんツアー』なるページをプリントアウトして行ったのでそれを元に買った本と照らし合わせて、二件決定しました。一軒目は、そこから近い方のお店です。朝、温泉に行った所から更に西側で、この間四国・九州一周した時に通った道らしいです。分岐点で地図を見ながら確認していると反対側からもバイクがやって来ます。一度は通り過ぎましたが、こちらが地図をしまって行こうとした時に、戻って来ました。道に迷って困っているように見えたんでしょうね、親切な方です。それでも入れ違いのように走っていると、またUターンしてきて後ろから付いて来ます。こちらは、店を目視で探しながらなのでユックリ走っていて、向こうもイライラしてきたのか、ブイーンと行ってしまいました。こちらは瀕死の225cc、向こうは400cc以上ですから。地図がとってもアバウトで、それでも目印の駅から、徒歩10分と言うにはイササカ来過ぎたなぁ、と言うところで戻り道を聞こうにも人が全然居ません。それでもメゲずに走っていると、道の左側にうどんのノボリが。さっきの人が、何やら手を挙げて走り去っていたんですが、合図をしていたのですネ。見過ごしていました。
 やっとの事で辿り着きましたそのお店は、『やまうち』山の上にあり、下の駐車場も有りましたが、そこそこ広い敷地には車が八割ほど。店の前には10人ほど。薪で炊き上げるらしく、正面左には積み上げられています。入り口辺りには来た芸能人のイヤラシイ色紙が。店内は一応座るスペースもあり、満席です。メニューは・・・と言うと、あつあつ、ひやひや、ひやあつ等、普段使わない用語ですが少し頭を使って、あつあつを。さっきのお店では、『ぶっかけ』でしたが、ダシが飲みたかったので。でも何となくオバちゃんにいざ注文する段になって、もう一杯ひやひやも注文。ここは一杯\200です。
 まずはあつあつ、ダシはイリコと鰹が良い感じで、バイクで走って冷えた身体にはその暖かさが嬉しいです。思わず写真を撮る前に一口食べてしまいました。さっきのお店とは比べ物にならない美味さです。続いて、ひやひや。ダシはイリコの風味がガツンと来ます。熱いダシと冷たいダシでは配合を変えているんでしょうか?やはり冷水で締め熱いツユの中で麺が急速に汁を吸い込まない、こちらは麺の美味さが襲い掛かって来ます。「う、うまい」またあつあつを食べ、と交互に楽しみます。偶然にも両方注文して正解です。これでこそワザワザ食べに来た甲斐が有ると言うものです。
 大満足して、店を出るともう車で駐車場は続々やって来るお客でごった返しています。良い時間に来ました。
 もう一軒、決めて来たお店は何となくまた気が変わって、善通寺市内の手近なところで、『白川うどん』。前回走って土地勘のある所で難なく発見。こちらは、ひやひや。三時間でいささか4玉で、満腹です。それでも\150で、空腹でもなくてもそれなりに美味かったです。
 食べ終えると、善通寺市内を横切って、国道11号線を目指します。この道は、片側一車線の区間が長くて結構混雑しますが、日曜なので割りとスムーズでした。それに、ストレートに松山まで行けます。
 その先まで行こうと思えば行けたのですが、前回の旅で感銘を受けた道後温泉を看過する訳にはいかない、とか何とか言い訳を考えつつただ単に好きだから、松山に泊まることにしました^^。前回の撮影で失敗した夜の道後温泉、本館。本当にこのたたずまいと言ったら(絶句)。