西日本バイクの旅〜道後温泉・佐賀関・熊本そして…編〜

 3月27日、四日目13859.0Kmスタート。前回の旅では朝、道後温泉・本館の朝風呂に入りましたが、今回は足湯だけで。すぐ近くにあるローソンでおむすびを買い、足湯に入っていると、もう一人バイク旅の青年が来て、しばらく黙って並んで座って居ましたが、何となく話すと愛知の人でした。昨晩は近くにある道後公園にテントを張って居たそうでしたが、立ち退きを求められたそうで。ワタクシは、こういう旅ではいまだかつて公園や、駅では野宿をしたことがないんですが、彼は駅・公園派で、砂浜が良いですよ、と言うと「寒くないですか?」と。街中だろうと、海岸だろうと一緒なんですが、イメージ的に風が強くて寒いと。公園じゃ、ヨッパラいも居るだろうし、通行人が居て落ち着かないような気がしますがねぇ。
 これから彼は高知に向かうと言う事で、前回のワタクシのルート(土佐清水〜宿毛宇和島〜大洲〜松山)を逆に回るらしいので、津島の足湯(無料!)や宇和島辺りのネズミ捕りの情報などを教えて上げ、別れました。
 二回目来ているにも拘らず、松山市街から脱出するのに手間取り、ようやく国道56号線を南下し、伊予市国道378号線に入ります。ここの分岐はハッキリ書いていなくて、しかも狭いので本当にこれが国道か?と疑いながら進んでいきます。しかし、夕焼け小焼けラインと名付けられた道に間違いなく、朝の晴れた中(笑)を走ります。
 地図では松山からそう走らないかと思っていたら、結構距離が有り、出て来る時に給油してきて正解でした。比較的、四国の中でも愛媛県はガソリンが安くて、松山はそれほどではないんですが、今治は、オカシイんじゃないかと思うほど安く、前回では2月末までのセールとして、\5/L引きをしていて、今回は土日特価として、やはり\5/L引きをしているお店が目に付きました。一軒だけじゃなくって。ワタクシは\122/Lで入れましたが、最安で\119/Lを見かけました。ちなみに松山は\126〜8位でした。
 三崎港から出るフェリーに上手い具合に乗ることができ、約70分の旅。一時間に一本ぐらい出るそうですが、10:30の便に乗れたので佐賀関には11:40頃に到着予定です。正に良いタイミングでした^^。
 そうなんです、今回のこのルートは、正に前回の雪辱を果たすべく組んだルートなのですね。観光バスの団体旅行客のオバちゃん、オジサン達は出航してから配られた弁当をパクついています、まだ10:40位なのに。
 船は格段揺れることもなくほぼ定刻通りに佐賀関港に入港。前回の記憶を思い出しながら、関さば・関あじ通りを経由して佐賀関漁協直営のお店へ。階段を登りお店に入ろうとすると、他にも結構待っている客が港の近くに居ます。こちらは一人なのですぐカウンターに。ラッキー!メニューを見ると、定食はそこそこの値段がしているので、単品で関あじ(\1,365)、ご飯(大・\157)、味噌汁(\157)を注文。定食の場合、これに小鉢や、果物が付いて\2,100ですがそんなものは別に食べたくもないので。これで\1,680。チョッと贅沢な昼食です。漁協直営でも結構なお値段です。イメージ的には産地なので安く食べられるのでは?と思って来ているので。ショボイ話でスミマセン。それでも前回の旅で失敗した店に較べると多い気がします。前日に道後でアジを食べているので(同じ海峡の反対側ということで比較実験の為にです)、こちらでも同じくアジを。歯応えは良い感じです。ただ、わざわざ出掛けて言って食べるものでも・・・。まあこんなことするオバカサンはいないでしょうからネ。
 と、食べ終えて下の直売所へ。誰もいないのでパチリ。サバ・アジが鯛より高いとは・・・。それでも思いを遂げ満足して、臼杵の街へ。ここから内陸に向かい九州を横断しようというのです。本当は北に上がり別府で温泉に入り国東半島を回り北上して行こうと思って来ましたが、気が変わりました。502号線から326号線経由竹田市国道57号線に入ります。と簡単に書きますが、結構な距離が有ります。アップダウンが入り組みそれに上り坂が続き、上り坂では60Km/hから50Km/h程しか出せません。エンジンが気になり波野という道の駅でチョッと休憩。オイルをチェックしますが、問題無し。
 上り詰めると今度は下り坂で熊本市街に入って行きます。と、途中で国道沿いの橋の上でジャンパーを羽織ったオジサンが不自然に立っています。信号待ちで飛び出したんですが、これがネズミ捕り。先には警察官が。こちらはスピードの出ないバイクで、捕まらず。
 熊本市街をバイパスから迂回して3号線方面に逃げますが突然の渋滞。踏み切りの前でオカマを掘っている車です。それでもそこを抜けてスムーズになり、給油して一路長洲へ。
 日も傾きつつ若干焦りながらも、何とかフェリー乗り場に着くとオイルの給油口からオイルが噴き出しています。蓋はきちっと閉めたんですが、阿蘇の山越えをしている時に無理が掛かったんでしょう。丁度乗り場にいたバイクの方に出航の時間を聞くと少し間が有ったのでオイルを補充しようか迷っていると、アナウンスが流れて諦めました。でもそのバイクの方は心配してくれて、向こう(国見)に着いたら手伝ってくれる事に。ワタクシのバイクにはセンタースタンドが付いていないので、水平にしてオイルの量を見るには、何かを台にしてスタンドを載せるか、片手で支えながらという工夫が必要で、同じバイク乗り同士なので、そこらへんの事情はツーカーです。
 何となく、一緒にフェリーに乗り込み、座って話しているうちに彼は熊本に行っていて、長崎に戻るところだというのです。ワタクシも今日の行程を話し、長崎に行き、夜は思案橋に飲みに行くつもりだと言うと、市内に住んでいる彼は、具体的に何処か?と。前回の旅で気に入った『たたんばぁ』だと言うと、何と二週間ほど前に行った事があるとのこと。一旦、帰ってバイクを置いてからそこで落ち合う事に。
 国見に予定通り到着。地元の方に先導してもらった方がスムーズだろうと彼に先に行ってもらいました。それでも、こちらは半分死んでいる225cc、600ccに付いて行くのは、平地ならいざ知らず、アップダウンの激しい道程では少しキツかったです。それでも、日の暮れた道を一人で走るよりは楽に走ることが出来、長崎のYHに。三週間振りぐらいです^^。
 荷物を置き、YHの奥さんと挨拶を交わし、同室の少年に路面電車の一日券を貰い(彼はもう要らないからと親切にくれました)、いざ思案橋へ。
 相変わらずの盛況振りです。端に立ち「いつもの」と一発カマします。まだ「九州に居たんですかぁ」と、TAKAさん(オーナーらしい)とたいき君。いや、一度帰って、また東京から来たんだよ、と言うとビックリ。そりゃそうです。TAKAさんは上手く撮れなかったんで、たいき君のみ。しばらくすると、今日お世話になった、Uさん(バイクの方)が来て乾杯。とうとう、またカウンターの端から反対の端まで移動しました。今回知ったんですが、突き当りの端は、『横綱』と呼ばれるんですネ^^。それでも、前回の旅では地元の方のお勧めするチャンポンを食べていないので、今回はゼヒと言うと、すぐ近くにあると。すぐさま連れ立って行くもあいにく閉店。それでもチャンポン腹になってしまっているワタクシの胃袋はチャンポンしか受け付けませんので、適当なお店に。しかし、時間は門限に近づき焦るのですが、なかなか出来上がりません。YHに電話をすると、門限は門限なんで・・・と。ピーンチ!結局出来上がったのは門限の10分前。食べないでタクシーでも間に合わず、腹をくくって食べます。イザとなれば、サウナで仮眠か?と、Uさんがうちに来ないかと。大助かりですが、今日初めて会った方のうちに泊めてもらうのは・・・とためらっていると、奥様にTELして旦那様らしい指示を出しています。そんなこんなで、満腹になってタクシーでUさん宅へ。遅くに嫌な顔もなさらず、少しまた三人で飲みます。奥様は本当に長崎の方で、Uさんは、実はご出身は新潟と言う事で、奥様のリアルな長崎弁が耳に心地良いです。そうしてお風呂まで入れて頂き(長崎市は水がとても貴重らしい。別の方から買っているそうです。)、長崎の夜は更けて行ったのでした。