西日本バイクの旅〜長崎その②編〜

 六日目、3/29。14392.3Kmから。快晴の朝を迎えて、とりあえず佐世保方面に。結局前日風呂に入り逃して、一番に温泉を探します。キャンプ地の近くには温泉があったのですが、余り惹かれなかったもので。
 佐世保市内を経由して、佐賀に入り嬉野温泉を目指します。前回見つけていたのですが、行程上外していたので、今回は狙って行きました。『日本三大美人の湯』らしいんですが、いったい誰が決めるんでしょうか?どこに入ろうか迷いましたが、思いのほか安かったです。と言うのも、なかなか立派な外観でしたので、チョッとビビッてしまったんです。着いた時に和服姿の女将、若女将がお見送りをしていたのですから。弱アルカリ重曹泉というお湯は、特に派だがツルツルする訳ではなく、逆にバサバサという感じで、それでも洗い場はツルッと滑りそうな変わった感じです。浴槽は大きく二つに分かれて、熱い方と、普通の方には、浅くなっていてぬるめの所もあります。匂いは殆んど有りません。
 サッパリして、再び佐世保市に入り長崎に。何度か訪れているGSで給油後、西海橋に。前回来た時に大変綺麗でとても気に入ったところです。今回は桜も咲きベストでした。バシバシ写真を撮って満足して、少し遅めの昼食。今回はとにかくチャンポンです。道中気になっていた『日本一のチャンポン』を。ここまでデカイことを言うと普通は気に入らないんですが、どうも気になって食べてしまいました。なかなかでした。味が濃すぎるのは難点でしたが、もしかすると今回のベストです。魚介類も一通り入っていまして\700。
 満足してお店の外に出て、今日の目的地の大瀬戸に。12号線という道を使って反対側の海岸沿いへ。何処に行っても長崎は良い景色です。ここは普通のスーパーの裏なんですがねぇ。痺れます。Viva☆長崎!
 ふと思いついて、更に海岸をひた走り釣具屋を探します。ようやく見つけて竿、リール、仕掛けを買って、スーパーで食糧を買い込みます。そして、釣具屋で聞いた道で今夜のキャンプ地へ。その名も『シリクサリの浜』余りに綺麗なので尻が腐るまで見ていたい浜と言う事らしいですが、凄い名前ですね。手早くテントを張って、早速買ってきた釣具で岩場を攻めてみます。早速すぐアタリがありましたが、約十五年ぶりの釣りで、逃してしまいます。それでも、少しあたりを探って、先ほどアタリのあった場所に餌を落とすと再びアタリが。合わせると釣れました^^。小さいですが、後で捌いてみると卵を持っていたので成魚なのでしょうネ。
 満ち潮にもなってきているので、その一匹で諦め夕食の支度。釣り上げてもしばらく生きていて、鱗を落としても生きています。長崎でアラカブと言われるカサゴヒレの部分のトゲが手に刺さると痛いので、やむなく頭を落として〆ます。しかし、刺身にしようと思ったんですが、頭を落とすと余りに小さくなってしまい、ぶつ切りにして味噌汁に。とっても美味しゅうございました。
 翌朝、3/30。14611.5Km。起きると快晴ですがとても風が強くてテントを畳むのに一苦労。それでも今日の予定はただ長崎市街に戻りUさんに聞いた小竜と言う店でチャンポンを食べる事ですから、ゆっくりでOKです。
 ブラブラしながら長崎市内に入り教えてもらったとおりの場所で、早めに昼食を。一杯入っているピンク色の蒲鉾を除けながら食べます。\550で高くないです。暖かくて気持ちが良く、目の前の公園で日向ぼっこ。さてどうしようかと思案しながら、ベンチで寝ようかと思ったら、暑過ぎるぐらいです。
 結局、まだ行っていなかった稲佐山に上り、長崎を一望し、数日間洗っていなかった洗濯物を洗いにコインランドリーへ。前回もそうですが、洗剤を持ってきているんですが、ここの機械は洗剤要らず(自動投入式)で結局役に立たず。
 それでもサッパリして、再びYHへ。場所がいいのでついつい行ってしまいます。前回のことがあるので、先方も苦笑いしながらも温かく迎えてくれます。
 シャワーを浴びて、身支度をし夕暮れの街へ。
 何度もこのBlogでも出していますが、太田和彦氏の著書を参考にして、『桃若』というおでん屋さんに。早いせいか口開けですが、カウンターのおでん鍋の前に陣取ります。注文をしながら、お店のご主人、若旦那と話します。すぐに地の者ではないとバレて、太田氏の話に。「太田さんには感謝状を出さないとな」とご主人。見慣れないネタを中心に。『わしかん』とは、いわしのカマボコ(長崎ではカンボコ)の省略であると推測されます。それでも少し固めのつみれみたいでとても美味しかったです。一通り頂き、満足して外に出ます。
 いつものように、『たたんばぁ』に。いささかお腹一杯になって、トラという焼酎のロックで、気持ち良くなります。どんぶり勘定のどんぶりです。