西日本バイクの旅〜鳥取・城崎編〜

 4月3日、15303.7Kmスタート。雨降りの一日は丁度良い休憩の一日になりまして、気分もリフレッシュしてYHの方のお勧めで境港へ。境港市は国道431号線で行ける島根県の隣の鳥取県の街です。今回旅するまでは、正直島根と鳥取との位置関係が良く判りませんでしたが、これはワタクシだけではないと思うのですが…。同様な関東圏の人も多いんじゃないでしょうか?(以前、宇都宮に住んでいる時に、大阪出張で「宇都宮から来た」と居酒屋で言うと、「ああ茨城の…」と言われたぐらいですから、関西圏の方にとっても同じようなものかと。)
 新鮮な魚が有名と言う事で、境港水産物直売センターへ。朝一番で行き、海鮮で朝食を、と目論んで来たのですが市場で見回しますが、食堂が見当たりません。売り子のオバサンに聞くと、海産物はたくさんあるけど、それを食べさせる所はないとの事で、向こうの建物なら軽食を…と隣の建物を指します。しかしよく聞くと、軽食とはラーメンとか、カレーとかの事で。ンナ、アホナ。
 朝早くということで、市場に並んでいるものを見ても、色々な海老や様々な魚なども有りますが、豊富なカニが地元産・カナダ・そして北海道産と値段別で並んでいます。が、冷凍で別に買う気も起きません、バイクですし。(懐具合と言わないでネ)
 諦めきれず、更に米子市に向かって走ります。海岸沿いに市場・海産物屋の看板がいくつも出てきますが、時間が早すぎるので、まだやっていません。と、とある店の駐車場で、バイクを止めた隣の車が何と岩手ナンバーを付けています。また何とも遠い所から、と話し掛けると年配のオジサンは長く長崎に単身赴任なさっていたそうで、帰る前に少し旅行しながら…と言うことで。何とも不思議な縁があるものですね。で、話しているうちに朝食を探してここまで来た、と言う話になって、向こうのタワーの方にあるらしいですよ、と教えて頂きました。と見ると、夢みなとタワーと言う近代的な建物が有ります。早速、お礼を言って向かうことにします。朝定食\609。カツオの刺身を一枚衝動的に食べてしまったので、そこら辺はご容赦下さい。それでも、このなかなかの内容で、ハッキリ言って、GJ!もし学生時代ならもう一杯ご飯が食べられました。(バイクは消費カロリーが少ないので、食べ過ぎると昼ご飯に差し支えると。ガマンガマン)
 注文して待っていると、やはり先程のオジサンがやって来ました。「やっぱり来てましたか…」と、ニッコリ。
 すっかり満腹で、米子市内へ。ガソリンがそろそろ危うくなりましたが、ここら辺も高いので、ギリギリまで我慢。
 大山を右に海岸沿いをひた走り、ポート赤碕と言う道の駅に到着。地図を確認、分岐点近くで、エネオスで少しだけ給油。倉吉方面に向かいます。倉吉は、島根のYHでも、松江のおでん屋さんでも聞いた名所で、『投げ込み堂』という不思議な名所のキーポイントになる街で、一説には倉敷にも似ていると言われるそうで。倉敷は行ったことがないのですが。
 『投げ込み堂』は三徳山三佛寺というお寺の一つのお堂で、この三徳山は開山1300年と言う大変歴史のある山で。偶然にも良い時に来ました。1300年て、北海道生まれのワタクシには気の遠くなるような年月です。そしてそれはこんな所でした。写真で見ると、大きさや、どんな感じか判りにくいのが残念ですが、実際はとんでもないところにあります。こんな道や、ガケを木の根やロープを伝って登って行きまして、実際普段登山などしないので諦めそうになりました、本当に。でも、良い記念になりました^^。予想外の登山にもかかわらず、大変満足して、鳥取市へ。寒い山側から、暖かい海側へ。途中で昼食を考えていましたが、ピンと来るところがなくてとうとう街を外れ砂丘に。いきなりと言う感じでドーンと見えてきまして、ザッと見て、とりあえず食事。腹が減っては、と言う諺もあるとおりです。久し振りにラーメンを。観光地のドライブインで、期待していなかったのですが、結構スンナリ美味かったです。高くもなかったし^^。
 再び砂丘(先程と違う側)に戻り、ラクダを発見!しかし、記念撮影の値段も書いてあり、それはそれで良いのですが、ラクダ自体撮ったら代金を取ると、沢木耕太郎深夜特急5のイスタンブールの熊使いのような事が書いてありシラケテしまいました。
 それでも、圧倒的なスケールを満喫し、更に東へ。国道178号線を進み浜坂、香美と。ここで178号線は豊岡に向かうので、県道で城崎まで。高校一年の教科書で出てきた記憶がありますが、名前だけ鮮明に覚えていて誰の作品かも覚えておらず。
 それでも、夕方でキャンプをしなくてはならないので、温泉を探します。玉造温泉とは逆に、こちらは外湯が多すぎて分からないので、駅前の観光案内所でオネーチャンにリーズナブルなところで良いところと聞いて、一軒の温泉に。なかなかでした。もっと入っていたかったですが、暗くなる前にテントを張る場所を探さなければならないので、そこそこにして、気比の浜という浜に行きます。ここは、海水浴場らしいのですが、キャンプ場にもなっていて施設が整っていて(トイレ・炊事場)大変良い所でした。今回では一番のところではないでしょうか?カップルを乗せた車が何台も来てましたが、気にもせず、夜露にまぎれて眠りました。