西日本バイクの旅〜岡崎・帰京編〜

 4月5日、15967.9Kmスタート。雨は昼過ぎに止むと天気予報で言っていますが、過去に何度も苦い思いをしているので、携帯の鄯モードで確認。今日中に帰京しなければならない(焼き鯖寿司の賞味期限!)と言う明確な目標があるので、本当は雨なら、浜松辺りでもう一泊、なんて悠長な事を言っていられないのです。それでも、前回の旅で『蒲郡〜大阪の決死の雨中ツー』をやって懲りていたので、あまり雨天では走りたくはなかったのです。前タイヤもやばかったし。とりあえず、起きて荷物をまとめ、いつでも出られるようにして、宿の女将さんに置かせてもらって、目の前の岡崎公園に。見て回りながら雨の止むのを待っていました。全然知らないで偶然、宿の空いてるここに来てしまったのですが、この公園にはお城があり徳川家康にゆかりのある城だったのですね。そして、前夜、千も登で出会った78歳の産婦人科の院長センセイ曰く、岡崎城から八町離れているから八町味噌だ!と教えられた八町味噌の蔵がすぐ近くにあり、とても良いロケーションでした。78歳の産婦人科の院長センセイは冗談ばかり言っていて、どこまで本当かどうか分かりませんでしたが。
 桜を愛でながら、昼直前まで時間を潰し、ようやく明るくなってきた所で、出発。国道1号線で東へ。タイヤのスリ減りが著しかったですが、何せエンジンの不調で交換しても勿体無いことになりかねないと、松山のYSPの店長さんと相談し、ここまでダマシダマシ乗ってきたので、ゆっくり走ります。
 走っていると、前回高速走行中に、マフラーの断熱板のネジ紛失事件の際にお世話になった、バイク屋さんを発見。丁度お昼時で申し訳なかったですが、前回のお礼を言いに立ち寄りました。約一ヶ月ぶりでしたが覚えていてくれて、色々な話をしてガソリンの情報などを得ます。
 そろそろ、こちらもお腹が空いてきて昼食。まだ完全には止まない雨の空をやり過ごします。
 食べ終わって、《瀬浪》君のオイルの具合を見て補充し、再出発。ただひたすら東に向かいます。浜松を越えると所々原付や125cc以下のバイクが走れない半分高速道路のような状態のバイパスになり、比較的スムーズに進めますが、そうなると他の車は80〜90Km/hで飛ばして行きます。1号線は流石に基幹国道で、物凄い数の車が走り、不調のエンジンを抱えながら、スピードの上がらないバイクで、渋滞の時だけ追い越しをし、東へ東へ。殆んど路上の障害物と化していました。掛川に入って道の駅で休憩。サービスのお茶がさすがに美味しいです、静岡ですからね。っていっても、どこかの○カタレのように、何杯も汲んでは魔法瓶に入れるのはルール違反ですが。セコー。余程嫌味でも言ってやろうかと思いましたが、ヘロへロに疲れていたので止めにしました。
 掛川の辺りでもまだ雨は降ったり止んだり。それにしても静岡は広く、まだ西の方でしかないので、15:30位で少々焦り気味で、出発。高速なら二時間チョットで東京ですから、下道なら5時間ぐらいでしょうか。
 富士辺りで海沿いを走りますが、そろそろ潮のにおいが匂いから臭いに変化します。一転して山の方に進路は変わり箱根越えです。丁度夕暮れ時、寒いは、暗くなってくるは、温泉街の湯煙が霧に変化して前は見えないは、で最悪でした。
 それでも、何とか峠を越えたら、休憩と自分に言い聞かせながらも良さそうな所もなく、半分ヤケになりながら走り続けます。休んでいるよりも早く錦糸町に着きたくなりまして。
 以前大船のほうに住んでいた事があり、ここら辺まで来ると一安心。第二京浜で横浜から一気に東京に接近。午後9時過ぎに錦糸町到着でした。今回は一度もコケなくて良かったです。到着時、16316.7Km。総走行距離3524.7Kmでした。
 いつもの飲み屋で焼き鯖の押し寿司を頂きました。ウマー。
 前回、回った所を外して兵庫から岡山、広島と回るつもりで出発したものの、『前回の復讐戦』と言うサブテーマにより大幅に進路が変りましたが、これはこれで大変面白かったです。
 最後に、ここまで読んで頂いて大変お疲れ様でした&ありがとうございました。個人の旅の記録ですから、このBlogのそもそもの内容には馴染まないものなのでしょうが、あくまで記録として残して置きたかったものです。