TOTOⅣ/TOTO

Toto IvRock・Pops

  1. Rossana
  2. Make believe
  3. I won't hold you back
  4. Good for you
  5. It's a feeling
  6. Afraid of love
  7. Lovers in the night
  8. We made it
  9. Waiting for your love
  10. Africa

 '82年発表の4作目。とにかく彼らの最大のヒットである#1、#10が収録されておりますし、グラミー賞獲得と言う話題性もあり、名盤とされております。
 全体の傾向としては、曲調が明るいと言えるでしょう。前3作はどちらかと言うと叙情性のある風情でしたが、コレはのっけから弾けた感じでいかにもアメリカ、西海岸と言った感じです。ただ、個人的にはその2曲はあまり好みではありません。何かトータルのバランスが取れていないような気がして。
 それでも、良くありがちなヒットした曲しか聴き処が無いようなアルバムとは違い、そのほかの曲にも魅力があります。#1で一発かました後、#2はピアノのラインが印象的な#2はリードVo.とコーラスの対比が良い感じです。#3はシットリとしたバラード。この頃にG.のS・ルカサーのVo.によるバラードが確立された感じです。#4はそれ以前には無かった曲調。このバンドはKey.が2人居るので、一人がピアノ、一人がブラスっぽい音を出して居ますね。もちろんレコーディングでは被せればいいだけですけど。
 #5は大人っぽい感じで、個人的に好みです。レコードではA面ラスト。
 #6、7はメドレーっぽく繋がっていて、漫然と聴いていると似たような曲調で切れ目が判りません。しかし、頭から述べているようにピアノが効果的に使われていますね。この2曲はロックっぽい感じで#6は楽しみながらやってる感じ、#7は少し大人っぽさを出した感じで、S・ルカサーとD・ペイチのVo.の違いが楽しめます。
 #8は軽快な感じでこれはB・キンボールのVo.。以前の『TOTO』でも述べましたが、Vo.が三人居るのは強みですね。#9は少しBassを効かせた感じで、ジャズっぽいような感じもあります。#10は彼らの代表曲で。当時M・ジャクソンの『スリラー』スリラーと言うモンスター・アルバムがあり『スリラー』シングルのヒットのせいでついに1位になれなかった、悲運の曲と言われております。しかし、フト思い出しましたが、『スリラー』のレコーディング・メンバーにはS・ルカサー(G.)、S・ポーカロ(Key)、D・ペイチ(Key)、J・ポーカロ(Ds)が名を連ねていてこの頃は相当$$$な感じでしょうね。
 Van Halenの"1984"1984もそうなんですが、最大のヒットを得ると、メンバーチェンジを迎えるパターンなのか、このアルバムの後、Vo.のB.キンボール、BassのD.ハンゲイトがバンドを去ります。(D.ハンゲイトって今何やってんでしょう?彼のプレイはミュージシャンに受けると言うか、Bass Magazineなんかでも評価が高いです。)