東北の旅その3.5〜山形・秋田〜

tominxanadu2006-08-21

 今朝のあまりのショックで書く気も失せ、すっ飛ばします。
 端折って申し上げると、8/12、21247.3kmから。山形の月山のキャンプ場で朝を迎え、寒いながらも国道112号線から鶴岡に向かい、酒田〜象潟〜由利本荘〜大曲と経由して、田沢湖に辿り着きました。田沢湖まであと一㌔のところで、地元の直販所があり、そこで手打ち蕎麦を食べましたが、納得行かず、田沢湖のほとりにあるわら葺のうどん屋で初めての、稲庭うどんを食べました。七代目佐藤養助作のうどんはたおやかで美しく美味かったのですが、ツユはX。市販の物のような味がしました。
 いささか満腹になり今回の最大の目的地である乳頭温泉に向かい、一番奥まで進む。たまたま秋田出身の友人が帰省していたので、情報を得るべくTEL。一番有名な所は?と聞いても分からず、他の人に聞いてもらっているうちにカッタルくなり、そこの『蟹湯温泉』\500に入る。内湯はどうということも無いので、混浴の外湯へ。人生初体験。それでも男ばかり、川のほとりの露天に浸かっている。こちらも入るが、怖いもの見たさか、階段の途中までオバちゃん連れの夫婦、カップルが来るが途中で引き返す。良いお湯を楽しむが、雨がチラホラ。
 着替えて、外に出ると、もう全くの土砂降り。しばし呆然とするが、今夜の宿も気に掛かり、再び秋田市内の友人にTEL。しかし市内は全くの晴れだそうで。意を決して、雨具を着込み移動。雨具を通して雨は容赦なく体温を奪い、降りきる頃には雨も上がるが、寒くなってしまう。
 ひたすら秋田市内に向かい、途中で、雨具が恥ずかしくなるぐらいに晴れていて、ローソンで休憩。雨具を脱ぎながら、併設の讃岐うどん屋に。秋田で讃岐うどん?と思いながらも、震える身体で。案の定不味いうどんでしたが、温まり、YHに予約の電話を入れると満杯だそうで。仕方なく電話帳を借りて安宿探し。直ぐに見つかりラッキー!
 秋田市街に入り給油し、宿を目指す。やる気があるのか無いのか、限りなく無い方の親父相手に怒る気力も無く、荷を解き風呂に入ってサッパリした所で、飲みに出ます。
 愛読の太田和彦氏の本に出て来る『日本壹』。宿の親父が知っているぐらいで、期待が出来ます。秋田駅前ということですが、宿から早足で20分。見つからず、仕方なくイトーヨーカドーの守衛室で聞くことに。駅前といいながらもかなり離れた一角に。ようやく見つけましたが、字が違うので戸惑いました。でも古い字の看板もあり、入りました。カウンターには女性が。感じは悪くなく、とりあえずのセットを頼みます。突き出し・お通しのツブ貝。刺身((海老・イカ・マグロ中トロ)じゅんさい・菊の花添え帆立貝の焼き物秋刀魚の塩焼きこれで\1,700。魅惑のお品書きの一ページ。これだけでもすっかり満足しますが、いぶりがっこばくらい(ホヤの塩辛とコノワタの和え物)揚げ出し豆腐とお銚子二本、にごりを一杯頂いて、\4,090。安過ぎて聞き直してしまいました。ここは、全国を食べ歩いていますが、太鼓判!です。高くて美味しいのは当たり前、吟味した材料で、\5・6.000は当たり前という風潮も良いですが、ここは安心して飲み食べることの出来る本来の居酒屋、あるべき姿でした。隣に居たカップル、お座敷に居た年配のグループにしろ皆満足していたのが印象的でした。