東北の旅その5〜青森・仙台〜

tominxanadu2006-08-26

 8月14日。21986.4kmから。隣のテント(5・6人用)の宴会は夜遅くまで繰り広げられていたらしかったのですが、連日の疲れからかめげずに爆睡。一度起きたきりで朝まで快眠。
 起きるとあまり天気が良くないんです。小雨交じりで、それでもスッキリと起きてテントの外へ。隣のスクーターの方は早々と朝食を摂り、撤収を始めております。
 前日は、地元スーパーでゲットした鯛のアラで取った塩味のスープでレトルトのご飯を雑炊にしました。その残った汁を温めなおします。
 朝食もソコソコに、テントを畳み、近くの『カッパの湯』なる所に行ってみます。前日のキャンプ場にあぶれて、ただの休憩場でのキャンプでしたが、バイクで走ってみると何箇所かでテントを張っている集落があり、『カッパの湯』の駐車場にもテント村が出来ておりました。先に出発したBMWのおじさんは盛んに悔しがっていて、ここにテント張って居ればよかった〜、と嘆いていました。ただ聞いたところによると熱くてユッタリ浸かるどころでは無いそうで、雨具を着けて走らねばならないこの日には断念。
 地図の通り進もうと思っても道がまっすぐ行けそうにないんで、橋を越えて続く道へ。ところがこれがとんでもないことで。上り始めて直ぐに未舗装の道路は険しさを増し、土は砂利道に。しばらく我慢すれば、きっと良くなるだろうと期待をするも、一向に良くならずに、低速ギアで登り続けます。滑らないように、エンストしないように。追い討ちを掛けるように、霧まで出てきました。峠もようやく登り切ったところで、二手に分かれています。一つは電柱もあり舗装道路で、もう一つは電線も無く、来た道のように砂利道。ここで、好き好んで砂利道を行く訳もなく、当然舗装道路へ。
 ところが50mも進まないうちに、行き止まり。電力だかの管理施設の入り口で、柵が張り巡らされて。仕方なく再び砂利道へ。ワタクシのバイクは普通の舗装道路を走るためのタイヤが装着されているので、全く以って不向きな道なんですが、先は7.4km、戻るにしても同じくらい。止むを得ませんがどの道降りなければなりません。腹をくくって降り始めます。上りはある程度グイグイ行けますが、下りは滑らないように余計に気を遣います。下り切って地図を見ると『易国間林道』という林道で予想していた所とは全然違うところに出て、それでも無事に下り、いよいよ大間に。マグロで近年有名ですが、本州最北端の地であります。そこにはいくつものお土産屋があり、お目当てのマグロテーシャッツ(T-シャツではない)を探します。一軒目は中々の大きい店で様々な商品が並んでいますが、今ひとつピンと来ませんで。二軒目のオバちゃんに捕まります。これはどう?なんて具合に嫌味のない売り方をしてきますが、迷っているので買わずに他を見ます。それでも何となく舞い戻りオバちゃんにマグロテーシャッツの色を聞きますが、去年は紺色、白がありましたが、今年は赤と白。赤はいささか気が引けるので、白を。念願叶いました。
 その日はマグロ祭りと言うことで港でイベントが行われていました。大間のマグロで、解体ショー&即売(配布?)も有るそうですが、到着したのは朝の9時過ぎ、食べられるのは14時ごろと言うことで、一人じゃ間が持ちませんし、時間が勿体ないので今回は諦め、むつ市方面に。
 下北半島の付け根に位置するむつ市は、意外にもガソリンが安くて、前日、青森市で給油後あまり減っていなかったのですが、セルフで\135/L(因みに東京で\142ぐらい)の看板に誘われて満タン。結局、この日も近くを経由することに気が付き、給油。実際100km以上走っていましたし。給油後、国道338号線で南下、六ヶ所村を経由し、三沢方面に。再び雨が降り始め、面倒なので少し我慢して走っていると胸元がグッショリ。身体は冷えてきて寒くなり始めました。
 夏休みは16日までで目一杯使いたくは無いので、今日一日で行ける所まで、と気が急いてしまい、イケマセンね。雨具を引っ張り出し、着込んでようやく人心地がつきました。
 三沢のはずれのラーメン屋で昼食。身体が冷え切っていて、熱いスープが嬉しいです。休憩もソコソコに、八戸市へ。ここら辺で晴れてきて暑くなりました。もう一度高速に乗る前に給油。やはり\135/Lでした。青森はガソリンが安いですねぇ。ここから高速に。青森・八戸IC〜埼玉・川口ICまでは実に631km!一日ではとても無理です。いや勿論行けますが次の日寝込んでしまうでしょう。この時点で13:30。一時間に一度ぐらいのペースで休憩を入れながらどんどん南下し、岩手は高速で通り抜けただけ。残念でしたがまた三陸側を中心に回るという目標が出来ました。
 何となくの目的地である仙台までめどをつけ、以前泊まったことのある旅館にTELを入れ予約。ここは駅からも近い割には格安で、とても清潔でお気に入りです。仙台の北、仙台泉ICで降りるつもりでしたが、燃料が何とも心許なくなり、少し手前のSAで給油。するとSAの入り口で50台ほどが並んでいます。何の渋滞だろうと思いながらGSに着くと、みんな給油待ち。一箇所空いていたのでチャッカリ潜り込みました。店員も何も文句を言わずに給油。ラッキー。待っていたら30分以上掛かるでしょう。
 走り出し、30分も掛からずに仙台泉IC。16:30に到着。仙台市中心部に向かいます。《続く》