仙台『カウント』

ジャズ喫茶「ベイシー」の選択―ぼくとジムランの酒とバラの日々 (講談社プラスアルファ文庫)『ジャズ喫茶「ベイシー」の選択―ぼくとジムランの酒とバラの日々』という本を書店でたまたま購入し、読んでいましたがこの夏、仙台で立ち寄ったジャズ喫茶が、この本で取り上げられている『カウント』でした。仙台には何度か行ったことがあったのですが、今回は全くの偶然でした。日本酒を飲んだ後で少し酔い覚ましをして、と思いまして。
 店内には夫婦かカップルなのか良く判らないような男女が居て、SPの前のテーブルに居ましたが、向こうが左chならこちらは右chとばかりに席を決めましてホットコーヒーを。
 SPはおそらくAltecのA7。15インチ(38cm)とドライバーの2Way。12インチ(30cm)x2発を見慣れたワタクシにも大きく感じます。大体、店舗内で大きく感じると言うことは、実際自分の部屋に入れたらとんでもない大きさになります。電気屋で50インチとかの薄型TVを見ますが、部屋に入れて後悔してる人もいるんじゃないでしょうか?
 駆動系は不明ですが、パワーは一台のようです。レコードがソースで、ズート・シムズか何かSaxが鳴っていました。約4日ぶりの音でしたが、耳が吸い寄せられていきます。音量は大き過ぎず、決して小さくはありませんがうるさくは無いです。もしコレだけマンションで鳴らしたら苦情は必至でしょうが。
 2Wayで上は(高音域は)余り伸びていませんが、下の方とのバランスがとても良いのか、物足りなさを感じません。それよりも中抜けするかと思っていたら、全くそんなことも無くて。Vo.系は聴いていないので何とも言えませんが、とても良いバランスのようです。
 それよりも、全体的な音の厚みが素晴らしく、『やっぱりレコードかな・・・』と思ってみたり。次、マイルス・デイヴィスの盤でしたが、これもいささかもキツくなくて、気持ち良く聴けます。およそ30分ほどでしたが、それ以上居ると寝てしまいそうなので引き上げました。退屈とかではなくて気持ちの良い音でした。
 翌日帰京して自分の音を聴きましたが、上下のレンジ感は広いですが、中域が全くダメ。レコードVSCDのせいもあるかも知れませんが、薄っぺらな音で。何時間か聴いてようやく耳を騙せました。