北茨城・いわきの旅その2

 朝、起きぬけはやはり寒いのですが、朝日によって地表が温められてくると暑いぐらいになり、朝食が終わる頃にはTシャツになります。ユックリ撤収をして8時には出発。今日は内陸に進みます。前日買出しをしたカインズホームの前を通り過ぎ、国道293号線で常陸大宮方面に。昨年のほぼ同時期に仕事で来ていましたが、バイクでは初めてです。しばらく走り常陸大宮の旧市街から国道118号線に入り、北上。大子町に入り461号線で袋田の滝に行きます。日本三大瀑布と言われるらしいですが、なるほど大した物です。夏休みの東北旅行では奥入瀬渓谷で銚子大滝と言うのを見ましたが、規模が全然違います。しばし堪能し再びバイクにまたがって461号線を東へ海に向かいます。丁度お昼前、前日の夜風呂には入っていないので、通りすがりの温泉に入ろうと流していると良さそうな温泉を見つけました。しかし少し通り過ぎてしまい、一軒の蕎麦屋がすぐ近くにありました。営業時間前にもかかわらず、車が何台かやって来ています。そんな様子を見ながら行き過ぎたのですが、曲がるポイントを間違えて、地図で確認、少し先で折り返してまずは温泉、出てからもりそば、作戦。大盛りにしようと思いましたが、出来ませんと言うので、普通もり\790なり。美味しいのは美味しかったのですが、凄〜く待たされ量的にも少し上品すぎる感じがしました。
 それでも、ソコソコ満足して道を確認して461号線で高萩に出ると245号線で海沿いの風景を楽しみます。温泉の看板が増え、勿来(なこそ)辺りも大変良さそうでした。今回は初めて一人でキャンプをした記念の地を目的地にしているのでもう少し先に進みます。
 さて、その地とはいわき市小名浜なんです。数年前その頃はバイクの免許もなく電車でリュック担いで、バスを乗り継いで。ここが記念の地ですが、数日前からの大荒れの天候で砂浜はゴミで一杯。汐も満ちて来ており、テントは張れそうもありません。断念して少し先まで足を延ばしましたが、波が押し寄せて無理っぽいので、再び戻り何とか張れそうな様子の所にテントを設置。しかし、物凄い風でテントを組み立てるのも一苦労。荷物を放り込みながらテントのペグを打ちますが、水を汲みに行っている間に、テントは風に翻弄されてペグも抜けてひっくり返ってしまいました。飲みかけのビールの缶も荷物もグッチャグチャになってしまって、砂まみれ。もう笑うしかありません。やっとのことで建て直し、外に出るとまたひっくり返ってしまいそうなので、自分の身体を重石代わりにして、テントの中で夕食を作ります。地元スーパーで見かけた『カナガシラ』と言う魚の鱗を取って鍋にします。色は赤で何となくホウボウのような感じ。今回は味噌をしっかり持ってきたので味噌仕立てで。
 作りながら飲んでいた日本酒が効いてきたのか一通り食べ終えると眠くなり、早々と寝てしまいました。
 夜中に何度か起きましたが、そこの海岸は地元の若者がよくやって来て前回のキャンプでも、夜中に花火をやられて難儀しましたが、今回も2:30ごろにやって来ました。少し日本酒を飲みながら、読みかけの文庫本を読みます。その頃には風も弱まり、読み終えると早くから寝た割にはコチラもグウグウ寝られます。
 翌朝少し遅めに起きて、外に出ると晴れ上がった空で、波も落ち着いてきております。朝食を終え、少しづつノンビリと片付けを始め、昨夜の惨状が次第に明らかになってきました。ペグは一本紛失。風で飛ばされたか、砂に埋まったか。ポールは風でしなり一本は曲がってしまいました。それでも収納できないほどではなくて。テントの中はこぼしたビールと柿の種、そして砂まみれ。一晩過ごせたので良しとしましょう。
 全て片付け終えてバイクの所に行くとカワサキの1200ccで来ていた方に声を掛けられました。昨夜のあの強風でテント泊に感心されて。この方は北茨城の方で、かなり色々と回っているらしくおススメのルートを教えてもらいました。しばし談笑してじりじりと熱くなってきたので、会話を打ち切り出発、いわき湯本の駅に向けて。