東北へ秋を探しにその4〜松島・気仙沼・一関そして平泉〜

松島

 今回の旅は、テント泊をせず宿を利用しての旅で、設置・撤収の手間を省いて楽チン☆旅。朝起きると身支度を整えて出発するだけです。
 宿を出て、勝手知ったる朝の道を多賀城・松島方面に走ります。前日使い果たしたガソリンを先に給油して、この辺りは昔の馬にまたがって旅をする感覚に似ているナァと思う。馬は食事の時間が決まっているだろうけど。
 多賀城で、コチラに来たら必ず立ち寄る、半田屋で朝食を摂ります。一頃に較べて遥かに質の向上したライス¥120(中。というか中までしかメニューにはない)、豚汁¥80、チキンカツ¥168、冷奴¥42、野菜炒め¥126で546円也。安い!とコチラの風体を見てなのか、ライスの盛りが良すぎましたが、何とか完食。食べ過ぎました。
 先が見えないので、食べて直ぐに出発。塩釜市から松島までは実は何度も来ている道。しかし、今回は旅行なので、改めて松島海岸を楽しみます。天気も良く、やはり日本三景は伊達ではないと思います。ふと、ここで気付いたのですが日本三景とは、宮城・松島、京都・天橋立、広島・宮島ですがこの日で今年全て制覇!偶然でしたが、何だか嬉しくなりました。宮島は陸から見ただけですがorz。
 ブラブラ歩き回って堪能した後、石巻気仙沼方面に向かいます。石巻に着いたのは中途半端な時間で、それにお腹も全く空いていません。従って街中も、魚市場もスルー。気仙沼に向かいます。ここからは未知の領域。ワクワクします。それにしても海岸に近い割りに全く海岸の景色は見えず、正直言って余り面白くはないです。それでも何だかんだで、昼一時過ぎに気仙沼に到着。海の市という漁港傍の魚市場に行きます。ツーリング・マップルに載っていた『マグロ・カツオが超美味!』の情報で来ましたが、いま一つお腹は空いておらず、控え目にマグロ丼¥1,050。ホタテ・タコと共に。朝食を食べ過ぎたのが悔やまれました。そそくさと食べてしまいましたが、また挑戦したいです。
 頼まれていた土産物の、『ホヤの塩辛』を下の売り場で二つ買い求め、一転、山側に方向転換して一関方面に向かいます。松島で出会った東京・西新井から来ていたオジサンから、ゲイビケイに行ったら船に乗るといいよぉのお言葉で、行った猊鼻渓紅葉もまだ深くなく、手漕ぎの船も一時間半の旅程で¥1500と時間的にも、値段的にもオーバー。この時点で、まだ宿も決まっていませんでしたから。
 急速に落ち行く夕陽に焦りながらも、一関駅の東側のローソンに到着。電話帳を借りて旅館をピックアップ。電話を掛けるもどこも繋がらず。夕飯の支度で忙しいのか?一軒は出ましたが、予算外で、駅の観光案内所で聞くと、一関は結構相場が高い様子。サッと方向転換、平泉にしまして、YHに泊まることにします。毛越寺YH(もうつうじと読みます)で、近くには温泉もあり、夜の居酒屋を採る、一関泊と、温泉を採る平泉泊といったところです。お寺に泊まれるのは、長野善通寺近くですが、ここは値段も安くておススメです。夜到着したので知りませんでしたが、昼間はそりゃ立派な・・・。
 宿に無事到着、YHなので門限をチェックした後、近くの温泉でユックリ入浴。癖のない泉質で設備の整ったなかなかの温泉です。値段も安くて、割り切ってしまえば文句なしの温泉です。というか、癖が無さ過ぎて温泉に思えないのが玉に瑕(キズ)。受付の人にどこか居酒屋を、と聞くも苦笑いしながら何にも無いよ、と。本当に何にもない平泉の夜が更けていくのでした。