四国横断〜徳島から松山まで〜

　ゴソゴソ起き出す人の気配が高まりそれでも何となく横になっていたりしますが、トイレに行きたくなり我慢の限界で結局行くことに。ついでに下層の地図を見に行き、現在地を確認。和歌山沖にいることがわかります。
　一通り身繕いをしていると、朝食の用意が整いました、と船内放送がかかりこちらも持ち込んだ食料を食べます。昼まで持たせれば良いので気が楽です。
　食べ終えるとすることもなく、何となく地図を見たり、本を読んだり。そんなことをしたり、寝てみたり下船まで時間を潰し、ようやく13:00過ぎに徳島港入港。ここで下船する組と、このまま九州・新門司まで行く組と分かれます。
　スムーズに下船が進み走り始めて、最初の信号に差し掛かったときです。空中にヒラヒラと漂うものが。どこかで焚き火でもしている灰が飛んでいるのか？とまだここでも認めたくない自分がいます。しかし走り続けるうちに抗いようもない事実にぶち当たります。
　ヤッパリ。
　降っております、雪が。
　え〜っ！
　北国育ちのワタクシは、西、そして南の方に行けば必ず暖かいものだという幻想を抱き、今まで生きて参りました。しかし、これは紛れもなく雪です。そのうち走っているせいか、吹雪くような感じに。前日、前々日と東京は18度ぐらいまで最高気温が上がっていて、その気温差たるや！
　不意打ちにあったような気分で、徳島市内を通過、高松方面に向かい峠越え。久し振りの瀬戸内海。向こう側は撮っているときは岡山か？と思っていましたが、どうやら小豆島でしたね。
　寒いながらもようやく峠越えを終え、海沿いの道に出て少し走ると、やはり本場讃岐うどん。うどん屋がたくさん出てきます。朝食を軽めにしていたので、空腹感もピーク。とりあえず目的地とは違うのですが、まず一杯。かけうどん\200。いりこだしで、この味です、やっぱり。麺のコシは今ひとつですが、まぁ一杯目だし、OK。
　と少し温まって、再びバイクにまたがり走り始めます。
　そう言えば、携帯の電源を忘れてしまい、電池が切れてきていたな、と目に付いたドコモショップで充電。充電をしながら今夜の宿を予約。のん気に充電器も買おうかとしていて、ふとここから松山までどのくらい掛かるのかと、おねーさんに聞くと二時間半位との答え。
　へ？
　それも高速でとのこと。その時点で15:15頃。うどん屋によってからでは到着した頃には真っ暗じゃありませんか。慌てて高速を目指し、GSで満タンにしてからイザ高速へ。その時点ではそれほどでもありませんでしたが(陽がさすぐらい)、一山越え、二山越えるうちに雲行きも怪しくなり、とうとう雨も降ってきました。暗くなって来てからの雨降りは最悪です。それでも何とか走り終え、高松にうどんへの思いを残したまま、松山・道後温泉に到着。今回は松山YHに投宿。いつも泊まっている辺りよりも少し坂を上がっている所。それでも本館までは徒歩7･8分ぐらいで行けます(帰りは上りだし、プラス2分ぐらい？)。部屋に入り着替えてからイザ夜の道後温泉・本館へ。