街へ その2

子袋刺し

 秋葉原から、上野に続く中央通り沿いにあったオーディオショップを思い出し、立ち寄ろうと思ってあるはずの場所を見ましたが、あれっ、とばかりに通り過ぎてしまいます。CDプレーヤーを買い直す時に来て、オーディオ部門とAV部門それぞれ別れていたはずのお店のフロアが統合されていて、やはり縮小か…と思っていたので、とうとう無くなってしまったのかと、角を曲がり横道を挟んですぐ近くの中古部門の入ったビルも見てみましたが、シャッターは閉ざされています。時代の移り変わりを感じながら、筋向いのハイファイ堂は?というと店の前にイベント用のテントまで設置して、お客がワンサカ。商売敵が潰れてお祝いでもやっているんだろうか(帰宅して検索したら、ただ単に移転していただけでした、ゴメンネAV○Cさん)と、訝りながらもお客が多すぎてロクに見ることもできず早々に退散。何でも開店11周年だかで、店頭に樽酒と何故か手打ちそばを用意していて、DMを持参して来た客には振舞っているようでした。以前ココではプリアンプを購入しているので、しばらくDMが来ていたのですが、住所変更に届けをしていないので、ついに来なくなってしまいました^^。
 さらに御徒町方面に進み、そう言えば、欲しい物が色々とあったなぁとばかりにアメ横の雑踏を普段通らない道へ進みます。そこはすし屋が立ち並ぶ通りで以前知り合いに教えてもらったすし屋を見ると、以前の趣きある佇まいが一変、小ぎれいな店舗になってしまいました。そして他にも面白そうなお店も発見。
 上野駅近くまで行き、色々と細かいものを購入、またしても担いできたデイパックにマッコリ2本を入れてイザ!
 先ほど目を付けていたお店に戻りまして。二つお店が並んでいて、あなたならどちらに入るでしょうか?ホッピーの提灯に惹かれましたが、立ち飲みの文字により強く惹かれて、右側に。
 細長い店内は立ち飲みの文字がある割には、殆んどが椅子席。ほんの一部立つ席があるぐらいです。それでも安心価格でどうやら韓国系のお店らしく、それっぽいメニューが多いようです。ずらりと並ぶメニューを眺めながら、チューハイをグビり。そういえば店内に入る前に見かけた張り紙にお得なセットがありまして、生ビール(もしくはその他のドリンク)+串焼き3本(5・6種類から選べる)で\680。丁度行きたかったトイレに行くと狭いながらも綺麗なトイレでここでも合格。
 さてお次は?と夕闇迫る中、楽笑さんをお連れした味の笛に。ここは親会社が吉池という鮮魚のお店なので、魚料理が豊富で低価格。イイ感じに和やかに皆さん召し上がっております。樽酒と鮭の西京味噌焼きを選びました。これで\500。樽酒は木の香りが鮭の風味とあいまって、そりゃもう…。『西京味噌焼き』ならぬ最強のおつまみです。
 立ち飲みの良い所は、サッと飲んでサッと帰れるところ。いつものハイクオリティぶりを確認して、次のお店に。と、隣りのお店の垂れ幕に変わった煮込みを発見。にこけんとしてはすかさず、と行きたいところですが、写真だけ。
 というのも、グルメッチーさんの記事の中で、出て来た100ダイニングへ行こうと目論んでいたからなのですが、御徒町駅から程近い、というか改札出て徒歩1分で店に入っている感じです。先ほどの『味の笛』からは丁度線路をはさんで裏側、好立地です。
 店内はお洒落っぽくて、比較的年齢層は若く(店員・お客とも)『味の笛』とはだいぶ違う雰囲気です。初めてのお店で勝手が判らないものの、何とかホッピーと牛すじ煮込み(塩味)。サッパリとしてなかなかです。100ダイニングということで、価格設定は100、200、300とキリがよくなっています。つい比較してしまうのは、秋葉原の『百飲』ですがお洒落度はイーブン、C/Pは???。何せ、この他にホッピーの中を注文しただけなので、他の料理を頼んでいないもので。判定は次回に持ち越し。
 店を出ると裏道をブラブラ、鳥越方面に向かい、面白いお店はないかと歩きます。実を言うと蔵前橋通りを東へ、隅田川を渡るともう家に帰ることができるのです。
 そんな訳で、川を渡るとそろそろしっかりしたものが食べたくなり、知っているお店に行くと、お休み。無情にもシャッターは閉まっています。でもそこは地元ならではの強み、他に候補は幾らでもあります。と辿り着いたのは、炭火焼の名店『わかば』緑色の提灯が珍しいです。いつものように混み合う店内。ビールと、子袋刺しを注文。カウンター隣りにやってきた3人の若者が、注文したものを、美味い美味いと絶賛しながら食べているのを聞きながら、自分の選んだ店が褒められるのを、自分の手柄のように嬉しくなってしまいました。