温泉が好きだ!

 日頃、TV番組では殆んどが食べ物であるとか、旅番組が好きでもっぱらそういうものばかり好んで見ております。とは言え、PCに向かいながら音楽をかけて聴き流しTVも付いている状態なので、見ていると言う状態からは程遠いのですが。それでも土曜スペシャルで『港町の〜』とか『下町のうまいもの』なんて番組には心躍らせながら帰途に着いたり。あと『元祖!でぶや』や日曜の『旅の香り』なんてのも良いですねぇ。

 旅に出ると、日々温泉巡り。温泉のあるところを行き先の優先順位の上位に格付けしてしまいます。無ければ仕方ないですけど、あれば少々遠回りになってもルートに組み込もうとしてしまいます。
 それでも、温泉宿というものに泊まることは殆んど無く、大抵は日帰り入浴です。それもあまり高級・高額ではない安いところでいかに満足度の高いところか?と言うのが一つのテーマだったりします。

 ところで少し前の温泉ブームは例の入浴剤添加事件により水を指された格好となっておりますが、余りにも増えすぎていたとは思いませんか?いくら火山国ニッポンとは言え温泉が十年前の倍、いや3倍に増えると言うのはありえないと思います。しかし、先述の事件によってまがい物は淘汰され利用者にとってはかえって好ましい状況に変化してきているようです。しかし、以前は鉱泉と言われていた『源泉のままではぬる過ぎて入浴には適さないミネラルを含んだ泉質』も、加温することによって『温泉』と謳っている温泉もあるようで、こういうのは個人的には何だかなぁ、と思っております。まぁ、普通の水道水を沸かしただけの、お風呂に毎日入っているのですから多少なりともミネラルが入っていっれば良しとしなければなりませんが、やはりもし選べるのなら、多少遠くても沸かしではない温泉に入りたいというのが人情と言うものでしょう。
 ワタクシの故郷『北○道』もかなりの温泉がございますが、意外にも大学で本州に来るまで殆んど出歩くことが無かったものですから、温泉には入ったことが無かったです。
 そんなワタクシが温泉と言うものに初めて入ったのは(意識してという意味ですが知らずに入っていたのかも知れません)、栃木県の湯西川温泉でした。仕事の上司とそのお知り合いの方(旧今市市在住)に案内して頂き、日光江戸村を通り抜け、かの有名な鬼怒川温泉の温泉街も通り抜け辿り着いた先は、平家の落人が拓いたとされる湯西川。そこのなかなかに大きな平家本陣というホテルの大浴場が最初でした。心臓の手術をした上司は本当は入っちゃいけないのですが、あぁ〜身体に効く〜♪とご機嫌。サッパリした後、再び鬼怒川温泉郷まで下り(湯西川の方が上流で山の中に有ります)、川沿いの共同浴場でハシゴ。一日に二回も別々の温泉に入るなんて初めての体験で、この経験がその後の温泉好きへの道を決定付けたのです。