アンプ遍歴その2

 一年浪人生活をした後に東京の学校に進学して、生まれ故郷を離れることとなりました。浪人時代には時代の波に抗うことなく、CDプレーヤーを導入。それでもポータブルCDプレーヤーでした(機種は不明)。
 高校二年頃友人からSPの自作の話を聞き、実際また他の友人(チャッピーというあだ名でした)の家で聴かせてもらったダンボールエンクロージュァーの自作SPを聴いて、早速作る気になりました。選んだのはFE103。中学の美術の時間に桂の板材で作製した将棋盤を流用して、穴を開けてオーディオラックを作ったときに残った板で囲っただけのものでしたが、予想外に鳴りました。残念ながら写真は残っておりません。当時使用していたKENWOODLS-330 LS-770A(9/26訂正)と比較するとレンジは狭いものの、好ましい音でマトリックス接続で楽しんでいたのですが、北海道から来るときにはSP、レコードプレーヤーを実家に置き去りにしました。今はどうなっているんでしょうか?
 一人暮らし開始当時のラインアップ

  • CDプレーヤー SONY DISCMAN(機種名は不明)
  • アンプ:ALPINE/LUXMAN L-101
  • チューナー:Technics ST-G4
  • SP:Fostex FE103 スリットダクト バスレフ式
  • カセットデッキAKAI GX-R66

 当時流行っていたのはJanet Jackson『Escapade』Rhythm Nation 1814(Rhythm Nation 1814に収録)、Jane Child『Don't wanna fall in love』、Alannah MilesBlack velvet』がヒットしていてJ-WAVEでよく聴いておりました。というのも一人暮らしを開始した当初はTVが無かったものでFMをよく聴いておりました。
 さて、受験という足枷もなくなり一人暮らしと共に気ままなオーディオライフを始めましたが、色々な雑誌を読み、アルバイトも始めるようになり幾らかお金に余裕が出来てくると、CDも少しづつ増え始め、機材も欲しくなってきました。次に購入したのはFF125というユニットでこれは少し口径が大きくてそのまま前のエンクロージュァーに取り付けることが出来なくて、第二作目を製作することとなりました。その頃は電動工具も持っていなくて、手のこで、材木屋から買って運んで貰ったラワン合板をギコギコ。そうしてダブルバスレフのトールボーイ型SPを作りました。これも写真は残っておりません。しかしこれは失敗作。Fd2を低く取りすぎたのか、スカスカの低音で、低音感に欠けておりました。
 少々ガッカリしながらも横浜の伊勢崎町で崎陽軒の直営の中華レストランでのアルバイトの折、近くにあった電気屋(確かヤマギワだったような)で雑誌でも話題になっていたNECのA-10Xが発売されたおかげで、売り切りとなった前作のA-10typeⅣ(定価120,000円位)が80,000円そこそこで販売されていて、一週間悩んだ末に購入。運ばれて来てその重さに驚きました。それまで使用していたのが8Kgぐらいでしたが、これは27kgもありました。それこそ腰を抜かしそうになる重さでした。《続》