仙台の夜

バクライ《莫久来》

 昨日アップした七夕祭りの写真はピンボケで縮小すればバレないかと思ったら結構バレバレでしたね。でもあの二枚しかないのですよ、グスン。
 久し振りに来た仙台の街を楽笑さんに要領よく案内しようと、一足お先に一回り。しかし何度来ても最初は戸惑ってしまうぐらい巨大なアーケード街です。待ち合わせはフォーラスという若者向けのショッピングセンターというかデパートのような。タワーレコードも8Fに入っていて時間潰しに見ていました。
 いよいよ20:00。ほぼ定刻どおりに会えました。くたくたに疲れているのでしょうが、ワタクシはグイグイ引っ張るようにアーケード街を歩きます。七夕の飾り付けはこの日の朝に行われたそうで(楽笑さん談)、これは中々なものです。ホテルに荷物を置き、一軒目はいつもワタクシが仙台に行くと立ち寄る『魚たつ』というお店。ここは初めて入るには勇気のいる、ビルの地下街のなかの一軒。ワタクシも普通は選ばないようなお店の条件なのですが、心配はご無用の優良居酒屋なのです。向かいの焼き鳥屋もグループだそうですが、このお店カレコレ六年ほど通っていますでしょうか?少しづつ店の広さも変わって、トイレが片隅に出来たり(チョッとお洒落。以前は店舗内ではなくて共同のトイレでした。)、レジの奥に店を広げたり。今回はカウンターとお座敷の間の段差が埋められビックリしました。お座敷といっても、掘りごたつで脚は疲れませんよ。幾らか東京よりも夜は涼しいとは言え、やはり暑いものでまずはビール。メニューを見ると流石に魚料理が充実しているものの、煮込み\400もシッカリあります。楽笑さん、思わずニッコリ。あとは刺身をカツオ、秋刀魚、どうしても食べさせて見たかった『ほや』。バクライ(という本来はほや、海鼠腸(このわた)を塩辛にしたものですがここは『ほや』の塩辛でした)
 待望の煮込みは運ばれて来た時に、思わずほほうと声が漏れた品で、タップリのさらしネギは、臭みも全くなく汁が少ない系の煮込みでモツは大きめ。味はあっさりでした。
 刺身にはやはり日本酒が、ということで頂いちゃいました^^。それにしてもここはやはり海が近いせいか格安で上質のものが頂けるので何度来ても満足です。そして店員さんの接客も気持ち良く、楽笑さんにも満足頂けたようです。
 《魚たつ》 
 宮城県仙台市青葉区中央2-2-10 桜井ビルB1
 022-223-8201
 定休日:年末、年始のみ
遅めのスタートながら明日のことも考え、早めに二軒目へ移動。昭和の香りが強く残る場所、でしたが辿り着くと明かりが殆んど灯っていません。張り紙がしてあり、8月1日で・・・とか移転したり、辞めたり。寂しい限りです。往時の様子はコチラ。気が抜けて他を当たりますが、二人で一致して行きたいと思わせるお店はありません。結局明かりの消えている横丁の生き残っているお店で繁盛しているところに戻りました。これが又なんとも居心地のいいバーで。楽笑さんは定番のギネス、ワタクシはラムのカクテルを頂きしみじみと語り合います。何となく混んできて再び放浪。向かい側のお店も良さそうでしたが。こうして写真だけ見るとどこか他のアジアのどこかみたいです。
 結局まだもう一杯飲みたい気がして、オープンカフェならぬ店頭でテーブルを広げるこんなお店で、お互い2杯。時計を見ると1:00過ぎでした。