東北二周目〜花巻の山の中から海沿いを満喫〜

盛岡駅

 8月13日、早朝からけたたましい鳥の鳴き声で起こされてしまいました。それも何十羽、何百羽と言う数。小高い丘になっている公園の下の方に養鶏場があるらしく、朝4:30に一斉に鳴き始めました。しゃくに障るので見に行ってやろうと散歩がてら見に行きましたが、道が分らず辿り着けませんでした(徒歩では)。
 昨晩炊けなかったご飯を炊いて、おかずは無いものの(食材が無かった)キチンとカツオだしをとって味噌汁とシンプルな朝食。
 33924.2Kmからスタート。とりあえず当てはありませんが、盛岡方面に向かいます。ほんの小一時間で盛岡駅に到着。夜も面白そうな街ですがまだ今日は始まったばかり、ここで止まる訳には参りません。しばし駅前にて地図と相談。ここはさすがに北東北の交通の要所となっていて、

  • 国道46号線経由で秋田方面のルート
  • 少し北上、国道282号線〜県道23号線で八幡平(はちまんたい)方面のルート
  • 国道455号線で岩泉方面に向かう小本街道のルート
  • 国道106号線で山越えの後、海に向かう三陸宮古へのルート

があり迷いましたが、このまま北上して青森に入るのは簡単ですが、二日続けて山の中のキャンプ。昼は宮古の海の幸を、と考えまして最後のコースにしました。
走り始めてしばらく上り坂、およそ100Kmといわれたコースはアップダウンを繰り返しながら1000mほどの峠を上り、海に向かって下ります。宮古はその昔、ワタクシ贔屓の『椎名 誠』氏が旅で来て『駅前の寿司屋で、サンマの握りを〜』と書いていた本でその名を知り一度は訪れたいものだと思っておりました。今でこそサンマの刺身、寿司は珍しくはありませんが、その記事は約二十年ほど前のものでしたから、当時としては印象的だったんですよ。
 辿り着いたのは丁度お昼時、作戦成功です。道の駅『みやこ』というところが、海に面しそこの二階のレストランにて。待っているヒトも少なく、良いタイミングでした。ツーリングマップルではイカ・ウニ・ホタテ・アワビの浜丼がおススメになっていましたが、メニューを見て三陸定食に決定、¥1,400。それでそれほど待たされることも無く、実際運ばれて来たのがコチラ。
イカの腑味噌焼き
ホタテの刺身
マンボウの酢味噌掛け
サンマのツミレ汁
イカの塩辛
御新香
ご飯
 一瞥してご飯とおかずのバランスが悪過ぎます(笑)。イカイカの腑味噌焼きが焼き上がるのを待ちながら、ホタテの刺身で一杯やり、〆にご飯とツミレ汁、塩辛で食事の正にノンベイ向けの小宴会コースでもイケるのでは?と思いました。ご飯の追加は見送り(超満腹になりそうなので)ましたが、それぞれそこそこ及第点、満足な昼食になりました。
 地図によると近くに『浄土ヶ浜』というところがあり行って見ます(予備知識が無いもので)。
 再び上り坂を上がると駐車係がいてバイクを停めて案内図を見ていると、バイクはこっち、と促されます。案内図のところからはあまり景色が良く見えず有料なら嫌だな、と思うのも杞憂に終わり、浜に向かうとそこは本当に綺麗なところでした。
昼食後の散歩にはうってつけで大満足の宮古を後にして、久慈方面に向かいます。途中、岩泉というところで龍泉洞という名所があるのですが、お昼にユックリしすぎたので今夜のキャンプ地探しに差し支えそうです。泣く泣く諦め来年に回します。国道45号線を北上、海に近いところを走りますが道は殆んど山の中。あまり面白みはありません。今夜は青森・八戸入りを目指していたのですが地図を見ると温泉が近くて、海沿いのキャンプ場というのは無くて手前の種市海浜公園というところに決定。辿り着いてみると思いっ切りファミリー向けで、整備されている公園で、独り者のキャンプは馴染みそうに無いので引きましたが、時間も時間、疲れた身体に鞭打ち20Kmほど戻るのにはあまりに魅力的な周辺施設(バイクで3分程でスーパー、入浴施設がありました。)なのでタープ、テントの張り巡らされた公園の片隅にお邪魔しました。テント一張り¥1,000は痛いですが、昨日は¥0でしたから仕方がありませんね。テントを素早く張り『ステラマリン』という入浴施設(天然温泉ではありませんでした)で一汗流しスーパーで食材を買い込みます。やはり近場に比較的なんでも揃うスーパーがあるのは、便利ですね。欲を言えば地元の新鮮な魚を扱うようなお店が近くにあれば、申し分ありませんが、なかなかそういったところはありませんね。
 ビールを飲みながら『ほや』を2個、自分で刺身にして日本酒を頂けば宴の始まりです。ソイのアラと白菜、ミョウガでアラ汁(味噌仕立て、カツオだしで)も作って満足、満足。