Siren/Roxy Music
- Love Is the Drug
- End of the Line
- Sentimental Fool
- Whirlwind
- She Sells
- Could It Happen to Me?
- Both Ends Burning
- Nightingale
- Just Another High
'75発表。いや、久々にこのジャケットを眺めると怪しいですね(笑)。もっとも収録曲に関しては、それほど怪しげなものは無くなってきていたって聴きやすいものです。その後のAOR的な作品になっていく前のまだ荒々しさも秘めたロック色の強い頃からの過渡期の作品です。
#1の『Love Is the Drug』はオープニングを飾るノリの良い曲。映画『カジノ』の中でも使われています。きらびやかなシンセというより、効果的なKey.というのとゴリッとしたBassとの絡みがいいですね。
#2、#3は対照的にB.フェリーのやるせないVo.を活かしたミディアム。
#4は一転、軽快なロックナンバー。それにしてもB.フェリーのVo.はねちっこいですネ。
#5、イントロのピアノの音とBass&ドラムの絡みが好みです。Violinの音も非常に効果的に使われていて、結構珍しいと思いますが。プログレ程ではありませんが目まぐるしく転調が行われる曲です。英語の早口言葉で『She sells seashells at the seashore.』というのを思い出します。
#6はイントロにSaxではなくOboeが入っているんですね。これもノリの良い感じ。
#7、直訳すると『両端が燃えている』で何だかその焦燥感が上手く表現されているようです(何のコッチャ?)
#8ホッとするイントロから始まりすぐ転調。佳曲。
#9、後の作品にも散見するような雰囲気のタイプの曲。後の作品同様、ラストはこういったミディアムスローでしめることが多くなりました。
先にも述べましたが、音のバランス的に、この作品ではBassが若干強めに録られているようで、メリハリのある作品作りに貢献しているように思われます。