オヂサン、あなたは偉かった

特に関係はございませんが

 錦糸町駅には都営のバスターミナルが二つ、南北にそれぞれありますが北口の方からは、四つ木方面、浅草・大塚駅方面、日暮里方面と西へ、北へと路線が延びております。
 そんな中、都08系の日暮里駅行きは、そのほかの路線と較べて比較的利用者の年齢が高く見えます。そのためかバスの作りも少々他の路線の物より低床、椅子のレイアウトも違うように感じます。
 そんなバスに乗ろうと、ある日の夕方。14・5人並んでいる中に、車椅子の方とその付き添いの男性(50代)がいらっしゃいました。運転手は、バスと道路の間にスロープ用の板を渡し車椅子の方を乗せましてそれから、我々他の乗客を乗せます。
 降り口から二列目の左側に座り混雑する車内で隣りには二人掛けですからどなたか知らない方とお尻合いになります。
 走り始めて、錦糸公園オリナスと右手に見ながら四つ目通りを北上、春日通りを過ぎるか過ぎないかと言うところ。
 バス亭に停まる時に降りようとするオバちゃんが、出口付近にやおら立ち上がって。何故かいつもより強めのブレーキ。
 たまらずよろけるオバちゃんは手近な物に摑まろうとしたのでしょう、同じく降りようとしていた他のご婦人の腕をムンズと摑み、引っ張られる形でご婦人はよろけ、二人はブッ倒れました。コチラはすぐに抜け出せない体勢なので、見ているしかありませんでしたが、車椅子の付き添いの方がサッと手を貸し、オバちゃんを助け起こしました。その間にご婦人は一人で起きたのか、サッサと降りて行きました。ところで助け起こして貰ったオバちゃんは、バスの運転手に毒づいているのか、その男性にロクにお礼も言わずに降りて行きました。で、目の前の不動産屋に入って行きましたので、ここのオバちゃんなのでしょう。
 助け起こしたオヂサン、あなたは偉い!そしてそこのオバちゃん、あなたはそういう態度だから、天罰が落ちたのかもしれませんよ。