最高裁調査官/ブラッド・メルツァー

最高裁調査官 (ハヤカワ文庫NV)

最高裁調査官 (ハヤカワ文庫NV)

 久し振りに読んだ本の覚え書き。カテゴリー分けの作業で気が付いたんですが、実に約半年振り。もう内容も忘れ掛けて来ているんじゃないのでしょうか、もともとオツムのメモリーが少ないもので┐(´〜`;)┌
 ともかく。『最高裁』と付いていますが、裁判物ではなくて結構ドタバタ物でした。青春物というか、若い頃にはありがちなシーンもあったりして、懐かしさを感じるのですが、これがデビュー作だそうです。
6ステイン (講談社文庫)

6ステイン (講談社文庫)


 6つの短編集。描かれている内容はワタクシの馴染みのあるような小説のジャンルなのですが、日本を舞台にしているので、少しオーバーかなぁと思うシーン、やたらと拳銃が出て来たりして、リアリティに欠けるというか。もはや拳銃・銃が使用される犯罪が増加の一途を辿っているので、コチラの感覚が平和ボケしたままなのかもしれませんが。話自体は巧いまとめ方がなされています。
行きずりの街 (新潮文庫)

行きずりの街 (新潮文庫)


 本自体厚みはなかったのですが、読むのにチョッと時間が掛かった一冊。読みにくいと言うこともないのですが、要するに余り好みではなかったということで(;^_^A。喧嘩のシーンが迫真性に欠けていて、多分喧嘩したことがないのでは?この作者。もちろん、作家は喧嘩なんてしなくて良いけど。
こぼれる魂 (MIRA文庫)

こぼれる魂 (MIRA文庫)

以前読んだ、『悪魔の眼』と同じ作者の3作目。後で述べますが、『刹那の囁き』が2作目で順序が逆になりましたが、結果的には一作ごとに話は完結しているので、問題はありませんでした。とは言うものの、2作目で3作目の前振りが散りばめられていて、そこを発見するのも面白みの一つ。『悪魔の眼』では、児童虐待、『こぼれる魂』では新興宗教がらみの問題と興味深いテーマを扱っています。この作家は結構緻密な描写で読み初めからなかなかペースアップしないのですが、後半かなりのめり込んでしまい、読み終えると巧いなぁと唸ってしまいます。
ブラック・ドッグ (新潮文庫)

ブラック・ドッグ (新潮文庫)


イギリスの工作員物。どんでん返しがあったりして、そこそこ面白かったけど、ちょっとダラダラした感じは否めません。上層部のイヤラシさは巧く描かれているけれど。
(*の付いたものは、ワタクシの会社の社長から借りた本です)
狙撃 (ハヤカワ文庫NV)

狙撃 (ハヤカワ文庫NV)

飲みに行く前に、丁度業平橋駅横の古本屋で手頃な一冊を探していたときに引っ掛かった本。期待していなかった割には面白かった。人間の弱さを巧みに突いた描写、個性的な主人公の描き方は気に入りました。終わり方にニヤリ。
刹那の囁き (MIRA文庫)

刹那の囁き (MIRA文庫)

先程述べた、アレックス・カーヴァの2作目。順序が逆になりましたが、主人公のFBI特別捜査官のマギー・オデールと冷酷な殺人犯A・スタッキーとの抗争が描かれていますが、話の内容はいつもどおり面白いのですが、最後の最後、終わり方が結構あっけなくそれまでの巧みさが吹っ飛ぶような終わり方。まぁダラダラとしてもいけないのですけれど。
《2/2追記》
ほぼ半年でこれはいささか少ないなぁと思っていたら、記述忘れを思い出しました。
ブロークン・エンジェル 上・下巻 2冊セット

ブロークン・エンジェル 上・下巻 2冊セット

上下二巻のボリュームで、近未来戦争物。これがまたつまらなくって、手こずったのを思い出しました。やはり興味のあるものなら面白くて読み進めるのですが、これは捗らなかったのでほぼひと月近く掛かりました。それでも読んだのは、過去に
ソフィーの選択 (上巻) (新潮文庫)

ソフィーの選択 (上巻) (新潮文庫)

ソフィーの選択 (下巻) (新潮文庫)

ソフィーの選択 (下巻) (新潮文庫)

を読んだときのこと。これも退屈な小説で、それでも頑張って読み進めて残り50ページのところで、ついに挫折。結末を知らないのですが、買い直して読み直すのも骨なので、という経験があるので一通り読むことにしているのです。