にら玉

何故かキレイに焼けた今夜の餃子

 少し前の記事で、にら玉と塩辛について後で、また述べますと予告しておりましたので、双方について少し述べようかと思いましたが、以前塩辛については何度か述べておりますので、今回は『にら玉』について。
 『にら玉』というと、和風、中華風どちらも独特の地位を得ています。安くて、栄養価は高く、スタミナ満点というイメージですね。
 実家では、母親がにらを食さないのですが、ある時どこから覚えて来たものやら、作ったのが『にらの卵とじ』。小学3・4年生頃でしょうか。
 全く、ワタクシの母親というのは、ワタクシに輪をかけて偏った嗜好で、コーヒーは全くダメ。にら、レバー、キムチ、牛肉が大嫌いで、それぐらいの年頃まで、食べさせて貰いませんでした。考えてみるとにらレバ炒めも、実家ではなくて友人と入った日吉の定食屋が最初でした。
 そんな人のことですから、自分の嫌いな食材で味見をするでもなく、全くの山勘(主婦の勘?)で作った鰹だしでにらを煮て玉子でとじたオーソドックスな料理でした。
 一人暮らしをしてアチコチで食べるようになり、その多様性はなかなか興味深いものです。先にも述べましたが、和風では、醤油味のダシで煮て玉子でとじるものが基本形でしょうか。あるお店では、豚肉が少し入っていたり、人参の薄切りが入っていたり。
 中華ではにらを炒めて玉子と混ぜてスクランブルエッグと、にらが混ざっているようなタイプや『芙蓉蟹(ふようはい)』つまりカニ玉のようにオープンオムレツタイプとでも表現したら良いのでしょうか。両面焼いてあるタイプもあります。そのままというのも有りますが、更に一手間加えて、そこにとろみの付いたアン(ソース)を掛けたり。ソースも甘辛ソースから、甘酢アン、オイスターソースのアンとバリエーションも豊富。また、形が違ってオムレツのように形作っているところもあります。またそれを熱したステーキ皿に載せてアンを掛けたお店もありました。
 ところで、究極にシンプルなにら玉。
 高橋という森下の隣りの町の居酒屋にて。
 メニューに載っていてこのお店は何もかもが安いのですけれども、普通のお店のにら玉よりも破格に安いのです。試しに注文したら、なんと茹でたにらの上に玉子の黄身が乗っていました、チャンチャン。(でもそれはそれで美味しかったんですよ)