雨のち晴れ

正月、大はし

 木曜日夕方は、どこで飲もうかと気持ちが揺らいでいました。秋葉原に行って、部品を見たりSPユニットを見たりしたかったのですが、チョッと時間が、各お店の閉店時間と競争するような感じで、落ち着いてみて回れそうに無いので諦める事にして、それでも両国駅付近までトコトコ歩いていきました。錦糸町の方が大きい街ですが、両国も中々なものなんです。駅に向かいながら過去に訪れたお店を思い起こしプランを立てつつ歩きます。すると、いつもは通らない道にチョッと気になるお店がありました。ほうっ、こんなところに良さそうなお店が・・・と思いつつも踏ん切りがつかず、まずは一軒目は、手堅く昨年入った焼き鳥屋さんに入りました。
 以前来たときは、外で炭火を熾して長い焼き台に留学生っぽい女の子がついて焼いていたのですが、今回は火も熾きていない状態。嫌な予感がしていましたが、とりあえず。
 中は時間的にも仕方がありませんが、一人目だったようです。それよりもなんとなく以前よりも煤けたと言いましょうか、裏さびれた感じがします。ホッピーを注文し、メニューを眺めます。ホッピーを飲みながら、まずはミノ刺しでもと思いましたが、残念ながら入荷無しとのことで、急遽お通しの豆モヤシのナムルをつまみながら、冷奴を頼みます。その瞬間ニャオ〜ンと鳴き声が。外に来ているのかとドアの外を見ましたが、なんとカウンターの上にチャッカリ座っています。ゲゲッ、この時出たくなったけどじっと我慢、間が悪すぎます。ワタクシは猫アレルギーなのです。と言うか飲食店では有り得ないのでは?
 焼き物も注文しましたが、やはり外では焼かずに厨房の方で何やら焼いています。『炭火』と看板に明記していますが、本当のところはどうなのか見えません。そそくさと出されたものを食べてお会計。
 お次は先程気になったお店に行く事にしました。初めて行くお店は緊張するものです。ガラリと扉を開けると、小上がりでは10人ぐらいの団体、カウンターは空いているので、そこに陣取ります。カウンター越しにお絞りが出されますが、メニューの文字が達筆すぎて判読が難しいのです。躊躇しているとおカミさんがやってきて、何を召し上がりますか?と食事のメニューを揚げます。しかしコチラは飲みたいのだし、メニューはありませんか?と聞くと壁に貼っている飲み物だけだと言います。そもそも何を召し上がりますか?と聞きながら飲み物を聞くのが普通だと思いますが。この時点で出ようかと思いますが、大人げないような気がするので、瓶ビールを頼み、手頃なつまみを頼みます。外から妙齢のご婦人がやって来て、カウンターに掛けます。常連らしくおカミさん、マスターと話をしております。ワタクシのことをご婦人が聞いたようなのですが、おカミさんが『知らない人』と称していて、この言葉にカチンと来てしまいました。こんな言い草は無いでしょう。このおカミとは合わないと思いビールを飲み干して出ようとするのですが、こんな時に限って大瓶だったりします。トイレに立つと、何ですか?とノタマウ、気の利かないおカミ(もう既に『さん』は付ける気になれない)、普通は初めての客が奥のほうに立つならトイレを探しているのですよ!
 用を足してお会計するとビール\500、ままかり\550にも拘らず、\1,930とのこと。お通しがドンダケスルンダイ?争う気も、話す気も無く外へ。
 こんな日は早くラーメンでも食べて帰ろうとまぁ割と行きつけのようなお店へ。ここは盛りも良く、味噌ラーメンが名物のようなのですが、たまには醤油ラーメンを食べようと思い注文すると、味噌には及ばないようなレベルです。これならやはり味噌にしておけば良かったなぁと思いつつも、膨れたお腹をさすりながら、ハズレ3連チャン。どうにも癪に障るのでここのところ行きつけになりつつあるバーで口直し。ここはOK!でした。

 翌、金曜日。夕刻ウズウズしてきて偶然にも『本所吾妻橋』辺りに居りました。ここからならチョッと歩けば、東武線、業平橋駅まで直ぐです。業平橋からは北千住までホンの少し。という訳で、北千住に参りました。前回『大はし』を訪れた際に、お知り合いになったアクビさん(半値です)からの情報で、『千両』というイイお店があるとの情報を頂きました。
 北千住と言うと関西風串揚げ『天七』も有名ですが、前回来たときは判らずに、ネットで位置確認。すると、楽笑さんと年末訪れたお店のある通りの入口に直ぐ発見しました。さて、今回のお店『千両』さんは、先述したように、アクビさんから教わったのですが、この方に、道順を教わっていましたが、その日は行けない(既に飲み、食べていたので)と半分忘れておりました。
 なので、携帯のIモードでグーグル検索してみました。『千両』と入れると、『魚八千両』、というのと『北千両』というのが上位に来まして、自信が無いので問い合わせると、やはり『千両』だというお答え。駅ビルの公衆電話でタウンページを繰り、『魚八千両』の住所を調べ、その足で駅前の地図を眺め、大体の位置を把握し、行って見ました。ココを曲がって、と曲がろうとしたら、何とそのお店の目の前に出ました。チョッとドキドキしながら、開けると正に正統派大衆居酒屋、サラリーマンのオアシスです。カウンター、テーブル席合わせて20人強程の収容人数。ワタクシが入ったときにはまだカウンターが空いていたのですが、掛けて瓶ビールを飲んで、刺身盛りを待っていると、直ぐに満席。惜しむように入れないで帰って行く客も多数、繁盛店のようです。
カウンターに陣取りメニューを眺めるも、それにお店の人が気付いて、注文したがっている気配を、読み取ってくれて『チョッと待ってねぇ』と嬉しい気配りですネ。昨日のお店とは大違いです。気持ちにも余裕が出て、正直刺身盛りが出てくるのに時間が掛かったのですが、待つのも苦になりません。マグロ、ホタテ(ひも、肝付き)、ぼたん海老(?)の3点盛りで\980、これはお徳でした。そういえば、中オチ、ネギトロがおススメとされていたんですけれども、最初に気が付かず、刺身盛りを注文してしまっていたんですが、入って正面の壁に、昭和〜年より価格据え置き、と大書きして中オチ、ネギトロが350円で掲げられていました。それ以外にも、このお店は基本的に魚のお店で、魚好きのワタクシにはたまらないお店です。こうなるとビールなんて飲んでいるバアイではなく、お酒(徳利に『宮の雪』と銘柄が入っていました。知らない蔵でしたが、かの亀甲宮を醸している酒蔵だそうな)2合を頼み、温かいお酒と新鮮な刺身で気分もすっかりほっこりしてきます。
 次いで中オチもしっかり頼み、温まった気分で外に出ると自然と、足は日光街道方面に向かい、宿場通りを右に。
やはりココまで来たら、『大はし』詣でと参りましょう、一人なので多少混んでいても座れる事を期待して。金曜なので案の定混んではいますが、入った直ぐのカウンターに席を確保。再びお酒(温かいの)と名物、煮込みの豆腐だけというある意味裏メニュー。ココのお店は活気溢れ、本当に下町の名店です。親父さんも結構いい御歳かと思いますが、コミカルな身のこなしは年齢を感じさせません。見ているだけで、飽きさせません。息子さんの客あしらいもテキパキしていて気持ちよく酔えるこのお店、混んでいるのだけが難点でしょうかネ。