ホッピーの聖地・赤坂で邂逅

赤坂駅前

 昨日、火曜日ワタクシの携帯には色々なメールが飛び込んで来ました。その多くは我等が『にこけん(日本煮込み研究会)』のメンバーからのもの。着々と次回の『にこけん』の予定や何かの打ち合わせだったりします。
 その中でも、全体での件もありますが、yochyさんと以前から行こうとお話ししていた古典酒場という本に載っていたTOKIO古典酒場 闇市・横丁編―闇市の名残をとどめる横丁酒場100軒 (SAN-EI MOOK)赤坂のお店を尋ねるということ、とこの間のお花見でお会いしたKさんとご一緒して麻布・恵比寿辺りを探訪するという飲み会の計画がありました。しかしながら、Kさんはお仕事が忙しいらしくなかなか進まず、長期的に計画するということになったのですが、んじゃぁ、ってことで二人で赤坂に行くことになったのでした。
 夕刻、19:00千代田線赤坂駅を降り立ってエスカレーターで上がるとyochyさんの姿が見えました。
 あらかじめ、先にお店を探しておいてくれたのでスムーズに辿り着けました。実は赤坂で飲むのは殆ど初めてみたいなものなので、ドキドキすると同時に、どんなお店があるのかワクワクするのです。
 本で読んで想像していたのと違って、ビルの二階にあり階段を上がっていきます。尻臼というお店で、古典酒場という上の本の中頃の漫画で取り上げられていたお店です。もう漫画そのまんま(笑)の御主人が焼き場に立ち、お店は若い女の子達が切り盛りしていました。漫画では家族だけの経営のような感じだったのでチョッと意外な感じでした。テキパキと機敏な動きを見るのは気持ちの良いものです。

尻臼(しりうす)
■住所:東京都港区赤坂3-12-10 サンビル2F
■電話:03-3585-2466
■定休:土曜・日曜・祝日
■営業時間: 17:00 - 23:00
 早速、ココの三冷主義のホッピーを頂きます。焼酎はボトル売りではなく、飲んだ分だけお会計、キンキンによく冷やされたジョッキには焼酎を入れる目安の星マークが付いているので、そこまで入れて計量すると、7杯分取れるそうです。氷が入っていないのでいわゆる『外』のホッピーを入れると丁度フチまでピッタリ。御主人が丁寧にホッピーを作るのにご指導してくれます。
 早速、乾杯して煮込みを注文、メニューを眺めyochyさんがにら玉を勧めてくれます。こういうお心遣い嬉しいですね。肝心の煮込みはオーソドックスな味噌仕立てでした。フードは全般的にレベルが高く、注文すると手早くサッと出されたにら玉は程好い半熟状態でした。オープンオムレツのようで¥500。
 焼き鳥を焼く台の目の前に席を取ったので焼くのも眺められますが、我々が写真を撮る許可を御主人に取りつけ、今回来た訳を話しました。すると、快諾してくれた上に漫画に取り上げられた時の小冊子を下さいました。オリジナルのコーヒー焼酎のBHP(ブラックホッピー)割りは甘みが入っていないのにすごく良い香りで、スイスイ入ってしまいそうです。自家製餃子も頂いてすっかり満足です。
 二人で三杯づつ頂いてお会計、ほろ酔い気分で再び赤坂の街を探索します。メインの通りはネオンや明かりが明るいもののこれと言ってワタクシ達の心をくすぐるお店はそうありません。立ち飲み屋さんというよりもスタンディングバーと言った方が正解なバーでは多くの外国からの方達が楽しんでいるのが赤坂らしいと言えるのでしょう。一本裏の通りに良いお店があるだろうとばかりに折れるとありました♪
 ノンベイの心をくすぐる佇まい、赤札屋弁慶さんです。実はその前に一軒良さそうな焼き鳥屋さん断られてしまっていたのですが、こちらの方がヨレ具合がにじみ出ています。中はもうサラリーマンのオアシス状態。カウンター席に掛けていたお客さんに席を詰めてもらい、無事着席。ここでもホッピーが嬉しいですね。赤坂はホッピービバレッジの本社がある影響からか置いているお店が多いのでしょうか?先程のお店は居酒屋でもなるほど赤坂、という価格でしたが、コチラのお店、激安!です。ホールの店員さんは愛想はないものの少ない人数で客を捌き見事なものです。
赤札屋 弁慶
■住所:東京都港区赤坂3-12-10 サンビル2F
■電話:03-3586-5210
■営業時間:平日11:00〜翌5:00  土日祝 14:00〜翌5:00
■休業日:年中無休
 煮込みは牛筋煮込み¥400とモツ煮込み¥360の二つが用意されているので無論二つとも頂きます。牛筋はよく煮込まれているにもかかわらず、歯応えも残しあっさりしていて、二人とも予想外の美味しさに驚きました。モツ煮込みのほうは普通と言えば普通、でも安心の味付けでしっくり馴染みます。いつの間にか忘れられたオーダーを思い出したのはお会計が済んで二人とも外に出た後のこと。それでも、二杯づつ飲んで、煮込み二杯、エビの串揚げ、奴のお通し付きで¥2,870。赤坂で飲んでいるのにリーズナブル!
 そろそろ、今日の目的も果たし早めに帰ろうかと赤坂見附の駅に向うと、こともあろうにワタクシの名前を呼ぶ人がいます。見ると何とそこには、グルメッチー☆さんとお友達(後にエルブさんと判明)だそうで。神宮球場で飲んで来たとのことで赤坂に辿り着いた所、偶然に鉢合わせ。『にこけん』のメンバーの中でも不思議な縁を感じますね〜♪
 ラーメン屋を探していたそうなのですが、すっかりこの偶然の出会いに盛り上がった我々4人はあっちをウロウロこっちをテレテレ歩いて結局、さっき通りがかった時にチェックしていた立飲み屋さんの『もつ焼き 三六』さんにします。みんなホッピーで(ワタクシ以外BHP、)ワタクシはいわゆる白ホッピーで乾杯♪すっかりさっきまで帰るモードになっていたことも忘れて、ついつい飲んでしまいました。チョッとお洒落な感じのコチラのお店、お新香も美味しくてお酒が進みますね。エルブさんは同じ方向に帰るので油断していたらいつの間にやらすっかり終電近く。yochyさんと千代田線に向かいやって来た電車に乗ると、大手町で半蔵門線に乗り換え、それが北越谷行きの最終電車でした。ウトッとしたら錦糸町に停車中、飛び降りて無事帰還出来ました。
 
 もつ焼き 三六(みろく)
■住所:東京都港区赤坂3-12-1 赤坂フローレンスビル1F
■TEL:03-3584-8833
■営業時間:月〜土 16:00〜01:00 日・祝 16:00〜23:00
■定休日:無休