いつも当たりというわけではない

ニュー鳥正

 当初、CDやオーディオ関係のネタで始まった当ブログですが、いつの間にやらすっかり食べ歩き飲み歩きの記録が主になりつつあるこの頃。それと言うのも、昨日の記事にもアップしたとおりの行状なのだから仕方がありません。
 と言いつつ、いつもいつも素晴しいお店に当たっている訳ではありません。深読みをされている賢明な読者諸氏に至ってはもう言わずもがな、なのですがあまりヨロシクナイお店に関しては、(1)お店の名前を出さず、(2)感想もそこそこに(爆)というスタンスで記述していますので、そこら辺は汲み取って頂けているかと。
 某月某日。散歩がてら、いわゆる下町に住むワタクシは、ブラブラと日中の運動不足を解消するべく、暮れた町を横切り押上方面へ。
 押上は、東急田園都市線が乗り入れをする前は、都営浅草線東武線のターミナルでしたが、東急田園都市線が乗り入れをすることにより一段と便利になりました。しかしながら今でも下町の色濃く残る地域でもあります。そこを通り抜ける、錦糸町〜青戸車庫の都営バス(錦37系統)を利用している時期がありまして、それはそれは目くるめく、下町酒場街道なのでした。それを思い出しつつ歩いてみましたが、その曜日が運悪く休業日に当たってしまったらしく、目ぼしいところがお休みか、既に廃業してしまっていたりと寂しい限り。
 それでもうろ覚えの記憶で何軒か居酒屋に入ってみましたが、下町の酒場情報では名を轟かせているお店も、ワタクシのその時の気分にはマッチせず。結局3軒回って、いつもの馴染みのお店でようやく溜飲を下げました。
 さて昨日、昼間ろくに活動していなかったのですが、夕刻ようやく重い腰を挙げて、両国方面に出掛けることにしました。元坊さんと訪れた『鳥義』というお店に関連した記事を探している内に、両国駅の近くにも同じお店があることに気が付いたからです。タラタラ、テクテク歩くこと数分。目指す『牛角』の付近をうろつきますが、見つからず諦めたところで偶然発見、でもお休みでした。錦糸町もそうなんですが、平日は朝までやっているようなお店が多いのですが、休みは途端にダメダメ状態なのでお休みを取るお店も多いのです。
 前回両国で痛い目に遭っていますので、ウロウロしつつも慎重に両国界隈を流していて、いつも気になっていたお店が照明も明るく元気に営業しておりました。チェーン店系の居酒屋ではなさそうなのですが、チョッと入るのをためらうような、宴会系の居酒屋さんです。『ニュー鳥正』さんというこのお店、実はもう何年も前から存じ上げておりました。煙がモウモウと吐き出される様を見て、負けちゃいられない(何に?)と思いつつ暖簾をくぐりました。
 お客さんは6割の入り、皆さん和やかに楽しんでいます。ホールの店員さんはえらく丁寧で、それでもマニュアル化されたチェーン店の対応とは一味違います。飲み物を先に注文取り、その後で一拍置いてフードの注文をとります。初めてのお店は何があるか勝手が判らないので、こういったところで焦らずに落ち着いて注文ができます。
 まずはチューハイ\280を頼み、メニューを吟味しほやの塩辛\380、マグロぶつ\480を注文。『にこけん』としてはS&Bの七味の瓶(レギュラーサイズ)を隣りに置いてサイズの目安とします。残念ながら煮込みはありませんでしたが、肉豆腐\300はお値打ちでしょう。マグロぶつは、サクから切り出したもので『ぶつ』用のものではありません。ほやの塩辛は、お値段からすると少なめですが、これも珍味としては丁度良い量。何につけてもお店の人の対応が気持ち良く、多少の値段のバラつきも気にならなくなってしまいます。
 チューハイ3杯と共に、砂肝(塩)で〆て本当に気持ち良くほろ酔いの一歩手前。個人の好みそれぞれですが、これぞ居酒屋というような居心地の良さ、近くなら通いたくなるようなお店に当たりました。



■店名:ニュー鳥正
■住所:東京都墨田区両国3丁目24-6
■電話番号:03-3631-5984
■定休日:お店に問い合わせて下さい