久々のキャンプ旅〜栃木・玉生〜

栃木で何故か新潟銘酒

 ということで、先日の記事の流れからしてお分かりかと思いますが、久し振りにキャンプに行って参りました。目的地はかねてから、一度行ってみたいと思っていた矢板方面に程近い玉生(たまにゅう)と呼ばれる地域。正式には塩谷郡塩谷町大字玉生というのですが、ここには以前の仕事で何度も訪れたことのある馴染み深い町だったのです。地図を見るとそんな場所にキャンプ場があるとの情報があるのですが、ネットで検索してみてもあまり情報が集まりません。こりゃ、ひょっとしてマイナーだからかな、とほくそ笑んで決定。土地鑑はあるので、すぐ近くに温泉(ツーリングマップルには載っていない)、美味しい蕎麦を食べさせるお店も知っているので、ココに決定していたのですが、友人から山梨にキャンプに行かないかとのお誘いにグラつきかけながらも初志貫徹、丁重にお断り申し上げたのです。
 出発は、何だかんだで10:20頃。朝起きたのは6:00なんですけど┐(´〜`;)┌
 向島ICから首都高6号線に乗り、東北道を目指します。小菅の情報では浦和から加須(かぞ)まで25kmの渋滞となっておりました。混雑に乗りながらも浦和に到着してみるとなるほど料金所の向こう側が混雑しております。コチラはバイクなので、車に接触されないように、すり抜け本線に入り込みましたが、ずうっとノロノロ運転が続きます。それでも4・50km/hの流れで北上します。
 久喜を過ぎたところで少し流れが良くなってきたかと思ったら、右にいたメルセデスが急にウィンカーもなしで、左側のワタクシに当たってきました。勢いがあまり無かったのと、コチラに気付いて当たった瞬間に向こうもハンドルを切ったのか、軽く接触しただけでコチラも倒れずに済みました。停車して、後ろに回ったメルセデスを見ると、両手を合わせてゴメンナサイのポーズ。コチラも怪我も無いのでそのままスタート。後でバイクを確認したけど何にも傷もなし。運が良かったのでしょう。
 気を取り直して走り続け、加須を越えると渋滞は解消し羽生、館林と通過、佐野の手前でまたもや渋滞、今度は事故のようです。警察、消防、救急車と何台も来ていて、ブルーシートで囲われていた所で一車線を潰していました。そこを抜けると少しスムーズに流れ出し、佐野SAを越え長い上り坂の始まる所でようやく流れが良くなり、スピードアップ。それでも久し振りのバイクでの高速なので首のことも考えて、控えめな運転に徹します。
 休憩らしい休憩もせずに宇都宮まで到着。東京からおおよそ100kmです。日光方面に少し走り、徳次郎(『とくじら』と地元の人たちは呼びます。標識には『Tokujiro』と書かれているのですが)の交差点で国道293号線を東へ進みます。交差点の所にあった、出雲そばのお店は建物こそ残っていますが、営業はしてない模様。中里の手前でようやく缶コーヒーで休憩。こういう時、タバコでも吸っていれば、休憩時間が潰せるのですが、吸わないので缶コーヒーをユックリ飲みます。それでも5分が関の山、こんな訳で休憩無しで走り続けてしまうのです。
 そこから、県道63号線を北上すれば程なく玉生に到着。キャンプ地を探す前に、腹ごしらえ。美味い蕎麦が食べたいと思いつつ、久し振りに来たのであやふやになりかけている記憶で、ココだったっけなと思いつつ、店に入るとどうも記憶と違うお店に入ってしまった事に気がつきましたが、出るわけにも行かずヽ(;´Д`)ノ。しょうがないのでラーメン\500を泣く泣く頂きました。お店の方は感じもよく、ラーメン自体も不味くはないのですが、食べたいものと違うこの悲しさ。サッサと、平らげて本来食べたいと思っていた蕎麦を食べに口直しに行こうかと思っていたのですが、朝食をキッチリ食べていたので、これ以上入らない状態になってしまいました。
 さて、ホームセンターで木炭や蚊取り線香などの買い物を済ませていよいよキャンプ地へ。高台にあるキャンプ場は、朝出掛けに電話して予約したのですが、結構混んでいるとの情報とは裏腹に、それほど人は居なくて、好きな所に陣取ることができます。テントを組み立て、先日購入した防水剤を掛けてみます。レビューであった通り、なるほど酢酸系のニオイがします。まずはテントの底面に吹き付け、太陽に当てて乾かします。今まで何種類か使用してきたのは、スプレー缶の撥水剤で、吹き付けると数分、せいぜいで5分程で乾いたのですが、日当たりの良いところでもかなり乾かすのに時間が掛かりました。20分ほど経っても完全には乾きませんでしたが、まぁよしとする事にして残りのフライシートを張る事にしました。テントを張り終えると、空になったバッグを持って食料の買出し、そして温泉に入りに行くことにします。
 まずは温泉。何せ、このキャンプ場のすぐ近くには、以前何度も行った事のある温泉があるのです。正確に言うと温泉が湧いてるのではないのですが、近くの矢板の方からパイプを引いて来ていると聞いたことがあります。早速行ってみると、ビーン休業中です、何てことを。気を取り直して、地図に載っていた記憶を頼りに、バイクを駆り10kmほど走ってみると、温泉宿で宿泊のみの温泉利用とのことで断られてしまいました。こうなったら、諦めるかというと、そこは温泉好きのワタクシのこと、執念で矢板温泉に辿り着きました。チョッと判りにくいのですが田植えをしていたオトーさんに聞いて、何とか発見。
 そこは、天然掛け流しと言われている他の温泉とは一味違う本物の掛け流しですよ、との貼り紙がコレでもか、と貼られています。\500の入浴料を払い、奥へ奥へと向かいます。休憩所、宴会場とお客さんが一杯居ます。でも脱衣場で服を脱いで浴場へ行くとどうしようもないイモ洗い状態ではありません。身体を洗いツーリングマップルの情報でも『50人は入れる露天風呂』と言われる露天風呂に行きます。真ん中のところから源泉が出ているので熱いようですが、その周りはさほどではありません。いい湯加減です。50人は無理かもしれませんが、8人ほどその時に入っていましたが、流石にゆったりしていて、いい気分です。ワタクシは温泉では肩まで浸かったりは殆んどしないで腰湯の状態でユックリ入るのですが、それでもジンわり汗が出て来ます。中に戻って髪を洗い、内湯で再び浸かってサッパリしました。
泉質:アルカリ性低張性高温泉
 温泉の後は、食料買出し。栃木県は山の中なので、魚は望めませんが適当に選んでお酒も一升瓶とビールを買い込みます。キャンプ地に戻って、早速火を熾しビールを開けます。温泉の後のビールは格別ですね。今回の秘密兵器であるアルミフォイルで玉ねぎのスライス、鮭の切り身を包んで炭火の上に置いておきます。味付けは塩コショウ、日本酒と醤油を少々。スーパーで見つけたとん汁・けんちん汁用の野菜を煮込みながら買って来たビールを全部飲み切って、日本酒へ切り替えます。そして、いつしかあたりは真っ暗になり、〆のうどんも食べずにひとり酒宴は終了。九時前には就寝、健康的な生活です。