久々のキャンプ旅〜栃木・玉生〜その2

矢板温泉の立て札

 5月5日、キャンプ2日目の朝はしっとり雨で濡れておりました。いつものキャンプ旅では一泊すると、次の目的地に向けて撤収・荷物をまとめて移動、という慌ただしい旅なのですが今回のキャンプでは最初から二晩続けて泊まって、ゆっくりするというのがテーマであるので、雨が降ろうがこの日の予定では撤収したり移動したりということはないので、全く問題無しなのですが何もしないでゆっくりするというのと、雨降りで何も出来ないのでは意味合いが全く違います。なので少々テンションは下がり気味、霧雨の中朝食代わりにラーメンを作り食べて、再びシュラフの中でまどろんでいますと、いつしか子供達が遊ぶ声が聞こえてきます。どうやら雨が上がったようです。
 路面を見ても少し乾いてきてこれなら少し走ることが出来そうなので、矢板の町へと繰り出すことにしました。矢板の町は、キャンプ地とした玉生とは違い、れっきとした『市』でありますから規模も違いますし、大きなスーパーも、ホームセンターもあります。まずは今回持ってくるのを忘れてしまったものを買出しに、ワタクシの大好きなカインズホーム(ホームセンター)に行くことにしました。こまごまとしたものも別に時間に追われているわけではないので、ゆっくり見て周り密閉容器や、スポンジ、ポンプ(スポイトの大きいもの)、髭剃り(使い捨て)等を購入。100円ショップでもイイのですがコチラのお店は、さらに安い価格で販売している場合があるので、要チェックなのです。
 引き続いて、矢板の駅をはさんで反対側に位置するベイシアへ。先程のカインズホームも同じベイシアグループです。そもそもは群馬県の伊勢崎市にあった『伊勢屋』さんというお店が母体となっているので、北関東に出店が多いようです。何せ広い店内にギッシリ安いものが勢揃いですから、バイクではなくてクルマで行っていたら消耗品など大量買付けしたいぐらいです。
 まぁそうはいうものの、現実的に食料品や全く関係の無い木のお椀を発作的に買って、缶ビールの補充も欠かせません。すぐ近くには、ツタヤ、タリーズコーヒーもありそこまで回るとキリがありませんが、とにかく便利な街であるのは間違いありません。
 買い物を済ませて、再び玉生の町へ戻ります。今日こそは昼に美味しい蕎麦を食べようと、知らない道を適当に走りましたが、見当たらずに結局昨日入り損ねたお店に行くことにしました。『やま和』というお店です。最初食べた時は、予想外の美味しさに唸りましたが、二回目味を確認しに行くと、平日の昼間ランチタイムだったので相当の混雑。味の方もさほどに感じませんでした。どちらかというと、近場に定食屋がなかったりして混雑していたのかもしれません。
 でも今回は昨日食べ逃しているので、何としても美味しい蕎麦にありつきたいのです。一回目の記憶がこびり付いているのでしょう。正午前に何とか辿り着き、混む前に入ることが出来ました。
 店内奥の、蕎麦打ちの小部屋の前のテーブル(6人掛け)に陣取りモリそば大盛(モリそば\577+大盛料金\210追加で\787)を注文。程なく運ばれて来た蕎麦は、最初は少ないかと思ったら、食べ進むにつれ結構満足のいく量でした。ツユの味は、栃木は全体的に濃い目のお店が多い中、比較的薄めで蕎麦をチョッとツユに浸けて、食べる東京スタイルでは物足りないので、ジャブっとツユに浸して頂きます。麺はバラつきがあるものの、手打ちらしい感じが好印象の程よい太さ。歯応えも蕎麦粉の香りもしっかり残りやはりココのお蕎麦はなかなかでした。
 すっかり満足して、蕎麦湯も堪能し、この日も矢板温泉に入ってからキャンプ地に戻ると、もうこの日何もすることもありません。ひたすらのんびりとしていれば良いので、微かに肌寒く感じて炭火を熾して暖を取りながら、ビールを飲みながら持って来た文庫本を読みます。ビールから日本酒に切り替え飲んでいると、本の紙面にポツッと一滴。気のせいかと思うと、二滴目が来てやはり雨が降ってきたようで、急いで周りを片付けてテントへ避難。食料もたっぷりあるしテントの中で酒宴です。昨日成功したのに気をよくして、再び鮭の切り身をアルミフォイルに包んで焼きます。イカクンと温めたお酒を頂いて本を読んでいると、何時しか雨は強まりコチラも気持ち良くなってしまい、当りは真っ暗。酔いも回ってきて、19:00頃には崩れるように眠りについてしまったのでした。