沼津にて

紫陽花

 昨日は、知り合いのお店の買出しに付き合って、静岡は沼津へと足を伸ばしました。最初は7人ぐらいで出掛け交代で運転ということで計画していたのですが、日が近づくにつれて行けない人が出たり、前日の飲み過ぎがたたって、起きられない人もあり、当日は4人+αで二台の車に分乗し出発。行きはワタクシ運転役、到着したらまずは食事ということでそこからアルコールが入るので、運転は素面の人に代わってもらいます。
 9時少し過ぎに出発して沼津ICを降りたのは11:00頃、かなり快調に、そして安全に到着できました。沼津港には実に多くのお店があり、下調べしなければどこに入れば良いか迷いますが、よく来ているという『せきの』さんというお店へ。混雑する前に昼食をということでしたが、やはり日曜日で天気もまずまずなのですんなり入るわけにも参りません。人数も4人+α(子供)なので少し待ちようやく着席。入って判りましたがお店は20人入れば満席という、こじんまりとしたお店、混む訳です。
 運転から開放されてまずはビール。お通しはメカブに茹でたシラスをかけたもの。各自好きなものを頼みます。ワタクシは地アジ丼\900を注文しましたが、コチラのお店、基本的に食堂なので幅広いメニューがあり、ラーメン、とんかつ、にらレバ炒めから豊富に揃っています。我々もラーメンを食べるもの、マグロのユッケをつまむもの、ツマミ系で済ませる人も。食べたいものが一杯あるので矢継ぎ早にオネーさんを捕まえては、注文を重ねます。それでも丼モノはご飯に具を載せるだけだからなのか、素早く供されます。アジを軽くヅケにしてあり、上には生海苔がのり(下手なダジャレじゃないよ)傍らには何故か蟹のほぐし身が添えられています。
それを食べ切ってしまうと他のものが入らなくなってしまうので、他の人に任せてゴソという深海魚らしいのですが白身の魚の天麩羅を頂きます。思いがけなく注文した魚でしたが、美味しいのであっという間に無くなってしまいました。帰って来てから調べると、結構な高級魚のようです。
岩牡蠣を目の前にすると、ここまで瓶ビールを二人で分けてきましたが、日本酒にしないとばちが当たりそうな気がして、日本酒に切り替えます。静岡の地酒をと思うのですが、お店の品揃えが何とも不思議で最初に適当に選んだのが京都のもの、ビックリして他のも見せてもらうと岡山、徳島の3種類。仕方が無いので聞き覚えのある徳島の『芳水』というお酒にしました。これが磯の味にピッタリマッチ!やはり魚には日本酒がしっくり来ますね。そうこうする内に、混雑していた店内も少し落ち着き、我々も重い腰を上げます。
 次に向ったのは土産物屋さんで色々見てみますがこれといって買いたいものも思いつかず、表通りに戻るとお店の前で干物を作りながら、炭火で焼いて食べさせるという面白いお店。最初は炭火で焼かせてくれると話でしたが、オジサンが焼いて出してくれることになったので、酔っ払い二人はお店の奥に置いてあるお酒を目ざとく見つけ、ワンカップとアジの干物をを買ってテラスで待ちます。運転組はいささかあきれ気味ですが、そんなことはお構いなし。香ばしく焼けたアジの干物は先程の『せきの』さんで食べた塩焼きとも又違った味わいで、ワンカップのお酒がグイグイ進みますねぇ。3分の2ぐらい飲んだところで、子供がひっくり返してしまい、母親がもう一本買ってくれました♪それを飲んでいると我々二人を大幅に上回るオッちゃんが一人で缶ビールを開けていましたが、声を掛けて来ました。おじさんに奢らせてくれ、とお金を握らせて我々はまたスーパードライとワンカップをゲット、その他のメンツはジュースで乾杯!オッちゃんはバス旅行で戸田の方に向う予定で昼食に立ち寄ったそうですが、一人マイペースなオッちゃんはお土産物屋で引っ掛かってしまったようです。携帯にお仲間から掛かって来て応答するのですが、ひたすらマイペースなおっちゃんは動こうとしません。手付かずのイカの一夜干もくれて、一人が付き添ってバスまでお連れしました。お礼に缶ビールを貰ってきたのは言うまでもありません。
 そろそろ、本来の目的、買出しを済ませないといけないので、直ぐ近くの帝国IPAという地ビールを一ケース買ってから、行きつけの『たけなか』さんという酒屋さんに向います。なるほど、東京から買い付けに来るほど焼酎の品揃えが豊富です。店内所狭しと、焼酎だらけ。いわゆる普通の酒屋のつくりですが、品揃えは全く違います。ビールやワインはほとんど見当たりません。日本酒党のワタクシは、冷蔵ケースをチェック、日本是国の銘酒が多く揃います。何故か栃木県の『鳳凰美田(ほうおうびでん)』というお酒を多く揃えてあり、そこの蔵で作った柚子酒を大量に買い付け、その他にもあれやこれや情報を仕入れつつ4ケース程仕入れていました。ワタクシも何だかんだと話をしたり、試飲をしたりして、最後には小瓶に入ったお酒をゲットして、夕暮れ迫る沼津ICへと向ったのでした。