北極会、北千住にて再び・・・(プロローグ)

沼津といえば干物

 にこけん(日本煮込み研究会)同様ワタクシの中で重要な位置を占めるようになってきた北極会(北千住を極めてみようとする会)ですが、ほぼ一ヶ月ぶりに開催されました。メンツはこの間と同じ7人。いつも通り早く到着したワタクシは、西口の飲み屋街をさまよっていました。いつも貴重な良い飲み屋さんの情報を提供して下さる、アクビさんからの情報でとても良さそうな焼き鳥屋さんがあるということで、一件目のお店としてそこを確保しようと目論んでいたのです。ネットでおおよその位置を覚えて来たのですが、やはり迷ってしまいました。あの程度の地図では判別出来ないほどのゴチャゴチャさ加減。でもこのカオスがたまらなくワタクシを惹きつけてやまないのですよ。ウロウロしながら、アクビさんからのメールを読み返し、すんなりお店発見。歩きながら一軒一軒丹念に探りますが、魅力的なお店が実に多いのです。迷っていながらもこうした調査が後々効いてくるのですよ。傍から見ればただの優柔不断な客が風俗に入りそびれている、そういう風にも見えるほど、この飲み屋街には飲み屋と風俗のお店が渾然一体となっています。
 さて発見したお店ですが、あいにく予想よりも小さいお店でしたので一件目に集まるには残念ながら手狭です。第一、18:00頃でしたがガラリと戸を開けるともう満席、このお店の人気の度合いが判ります。お店の方も、済まなさそうで後ろ髪を引かれる思いでしたが、あっさり方針転換、初回に集まった『魚八千両』にします。19:00に予約を入れて一安心。
『きたろーど1010』を日光街道に向かってしばらく歩き日光街道に出る手前、細い道を行くと一軒のお店の店先に頼もしく赤提灯に灯がともります。実は年明け早々に来た時に、目を付けておいたのですが、その時は真昼間で当然ながら営業はしていませんでした。なので約半年掛かっての思いを遂げたのです。『もつ吉(よし)』さんというお店です。先客は一人、バンダナを頭に巻いたマスターが渋いです。カウンター席に掛け、まずは何はともあれホッピー。お通しの柿の種をポリポリとやりながらガツ刺しを注文。この柿の種がどうにもピリリとしてホッピーが進んでしまいます。聞くとワサビ味ということでしたが、亀○の柿の種とはチョッと違うように感じましたが真相はいかに?それをキッカケに渋い声のマスター(それこそ藤岡弘、ばりの声)と話し始まりました。北千住で飲むフィールドワークをする会で来ているのですよというと、じゃぁ、あそこは行った?ココはどう?と色々有益な情報を教えて、下さりとてもためになります。ガツ刺しは玉ねぎのスライスが大量にのり、混ぜて食べてね、と醤油を掛けたのですがラー油が仕込んでありこれがとても良いアクセントになります。最初はとっつきにくそうな風貌のマスターですが、結構気さくに教えてくれて、集合時間が迫るのでお会計してもらいましたが、いつかはココも良いなと思わせるお店でした。外に出てもまだ明るい北千住の街を駅に向かって歩き始めました。(続く)