穴守稲荷経由京急蒲田編

片桐さん

 ということで、無闇に穴守稲荷駅周辺の写真を撮りに行った訳ではなくて。ここの所、コメントを頂いているふんわり親方さんが、先週訪れたもつ焼き屋さんに行く予定であるという情報をゲットして、ワタクシも再訪したいと思っていた矢先でしたので、共通の知り合いである元坊さんにメールをして仲を取り持って頂きました。あいにく元坊さんは風邪で体調を崩されて欠席。
 駅前のマックで待ち合わせですが、やはり初めてお会いするのは少し緊張しますね。お互い服装の特徴を伝えてあったので、難なくお会い出来ました。ご挨拶を交わしながらぶらりと例のお店へ。前回よりも早いので空いているかと思っていたのに、常連さんでほぼ満席。幸運にも何とか二人分カウンターに確保し瓶ビール(キリンラガーもしくはアサヒ・スーパードライ)を勝手に取り出し栓を抜き、グラスに注ぎというのがこのお店の流儀のようです。
 まずはとばかりに、ガツ刺し(酢?)。ガツのぶつ切りとピーマン、玉ねぎが酢醤油のタレで絡められていて絶妙の味。薄切りではないためなのか、鮮度が良いためなのか歯応えが抜群なのです。また野菜類が良いアクセントになっているのも注目です。

 この日はお二人居るうちの一人のオバちゃんが風邪気味ということでどうにも調子が悪そうで、頼むものも少し控え気味でしたがコブクロ刺し(硬いところ)も頂きました。通常はコブクロというと管のような細い部位ですが、これはやや太めで初めて見ました。鮮やかな赤色が際立ち何となく生臭いのかと思ったら、これが全く臭みは感じられず、意外な美味しさ。酢味噌でも良さそうですが、ショウガか、にんにくの薬味で頂きます。瓶ビール二本の後は、親方さんのボトルでウーロンハイ。元坊さんとの係わり合いだとか、お互いのHNの由来などしばし話しているうちに、ホッピーが飲みたくなってきた(このお店には残念ながら置いていないのです)ということで、二軒目に移動することになりました。
 一旦駅に戻って、京急線で三つ目、京急蒲田です。来たのは実に10何年ぶり。もうコチラはお任せ状態で促されるままにひたすら歩き、辿り着いたのは『片桐』さんというお店。お肉屋さんの経営のようで、店舗の隣には肉屋さんのショーケースが見えます。 元坊さん・親方さんの記事でも読んで知っていましたが、ココは肉類が充実しています。お二人のオネエさんが忙しそうに動いていますが、まずはホッピーをそれぞれ黒・白注文すると、お通しの糠漬け(胡瓜・大根)が出されるのですがこれが圧倒されるほどの量。これだけでも立派な一品になります。
 何はともあれ、煮込み\550を頂きます、コチラは牛もつですね。柔らかくトロトロに煮込まれています。これも小ぶりの丼に入っているので、一人で訪れる時は注意が必要なようです。大鍋でグツグツいっているのではなく、そのつど温め直してくれるようです。隣のお客さんがカレーを召し上がっていたのですが、店内に入った瞬間にスパイシーな香りがして実に美味しそうでした。以前にも申し上げたのですが、実はカレーというのはあまり食べたいと思うような時が少ないのですが、今回は実にそそられました。
 上ミノ焼き\850(記憶がはっきりしないのでもしかすると、もう少し高かったか?)。炭火で焼くのですが、タレに絡めてから丁寧に焼いてくれます。辛口と普通の味付けが選べるようで、オネエさんに聞かれましたが辛口でお願いしました。それでも思ったほど辛くは無く、プリプリとした食感のミノは噛むと、かなりの歯応えですがそれでも噛み締めると思い余ったように噛み切れます。下手するとゴムみたいな感触のミノが多い中、これは初めての上物です。値段もそこそこしますがこれだけあれば当然と納得の量と質です。ホッピー二杯づつ飲んでそろそろお腹も膨れてきましたが、夜風に吹かれて次なるお店を探しに。
ぐるりと一回りして辿り着いたのは先程の『片桐』さんの程近くにある羽根つき餃子で有名な『你好』というお店の隣にある寿司屋『和加松』さん。暖簾の『すし』の文字に穴子の文字が躍ります。羽田は江戸前穴子で有名ですからなんとも心惹かれます。いささか酔いながらも、お酒を一本づつ、親方さんは穴子丼、ワタクシはこれまた江戸前寿司ネタの代表格、小肌の握りを頂いて今回の〆と致しました。