北極会〜絆と縁〜

メタボ注意警報発令中

 北極会(北千住を極めようとする会)はほぼ一ヶ月に一回のペースを保ち開催されております。今月の北極会は昨夕行われました。
 今回はいつもと趣向を変えてみようと言い出したのはMintさん。今までは人数が増えて7人のメンバーが入れるお店というとかなり制限があったのですが、むしろ男だけとかでも面白いんじゃないか?と言い出したのです。しかし、メンバーのRちゃんにお店で会ったときに、今度の北極会は28日だからねと既に声を掛けていたのです。Mintさんは他に男3名にメールを送りましたが、木曜日(24日)に聞いても誰も返信が無かったそうです。他の北極会の女子メンバーには声を掛けても居なくて、Rちゃんに言ってしまったよ、と告げるとじゃぁ、責任持ってエスコートするように、との指令が出ました。
 それで男側は誰が来るか全く判らず、もしかするとMintさん一人かもしれない。それはそれで良いじゃないかと、凄くポジティブな考え。いつも飲み歩く駅から程近い『魅惑の飲み屋街』限定でそれぞれに分かれて飲み、偶然会えたら面白いね、という作戦。何処に居るかということをメールも、電話もしてはイケないというルールです。いくらエリア限定でも落ち合うのは不可能ではないのかと危惧したのですが…。
 
 昼間、日帰りで長野出張(辰野)で渋滞の中、車の運転でいささか疲れていたのですが、普段より少し遅れて会社を出ました。それでも何とか集合時間に遅れず、18:40頃到着。辺りを見回しても人が多過ぎて誰が来ているのか、見当も付きません。コマゴマとした用事を済ませて、いつも大体出てくると思われる地下鉄の出口付近で待機している旨、メールすると、30分遅れると返信があり暑さしのぎのため、近くの商店街をブラつくと丁度いい所にブックオフがあります。店内は冷房が効いていて涼むには最適の環境です(お店の方ゴメンナサイ)。
 暫く涼んで再び駅に向かい19:30過ぎに無事合流。Rちゃんに今回の趣旨を説明すると、じゃぁ男性陣だけで開催しても良かったのに、と言いつつも何となく企画の意図はご理解頂けたようで。まずは前回とても気に入った焼き鳥『石井』さんへ。しかし、タイミング悪く前を歩いていたサラリーマン二人組みがサクッと入ってしまいました。アチャー、と思いながらも扉を開けるとやはり丁度そこで満席。どうしようか
思案すると、Rちゃんが東京三大煮込みの『大はし』に行ってみたいとの提案。しかしこのエリアを離れるのはルール違反だしと逡巡しましたが、まぁ初めてのところにエスコートするのも、大事な役目と良いように解釈して『大はし』に向います。

 扉を開けるといつも通り満席ですが、空き待ちの椅子には誰も居ません。ならば少し待てば、ということで五分ほど待っていると席が空いてカウンターに横並び。しかも煮込みの大鍋が見える位置。まずは瓶ビール(キリンラガー)で乾いた喉を潤し、煮込み豆腐\320を注文。それぞれ一皿ずつ、Rちゃんは初めての『大はし』の煮込みです。いつも通り程よく味の沁みた豆腐は絶品ですね。お気に召して頂いたようで、ほっと一安心。あっという間に無くなってしまい汁まで飲み干す様子で満足度が判りますね。
 ビールを飲み干すとやはり焼酎の梅割りを頼みます、下町の味ですね。金宮焼酎をグラスに注いで梅のシロップ(天羽の梅?)をひと垂らし。飲み口は良いですが、基本的に生のままの焼酎ですから、気を付けないといけません。この味も試してもらいましたが、やはりキツ過ぎるようなのでビールを追加。ワタクシもチェイサー代わりにビールを飲みます。
煮込みを食べ終えて、他のメニューもということで秋刀魚刺しも注文。しかし、さっきの煮込みが気に入ったので、Rちゃんは二皿目を追加。気に入ってもらえて良かったですね。先程の『石井』さんがどうしても気になるので、これぐらいでお会計して、移動します。
 しかし、やはりまだ一杯で、ご主人に申し訳無さそうに断られます。直ぐ近くの串揚げ『天七』で時間を潰すことに。ココは前を通るだけで入るのはワタクシも初めてです。関西スタイルのソース二度付け厳禁、立ち飲みです。一人前二本からなので\160のネタでも倍で勘定しなくてはなりません。お寿司屋さんみたいなものですね。まずはエビ、玉ねぎを注文し、ひと串づつ分けます。こういう時、二人で行くと便利です。一人だと種類をあまり頼めませんからね。チューハイを飲んで辛子をつけた串揚げを口に運べば至福のときが訪れます。キスと、ピーマンを追加してちょうど30分程経過。結局このお店では写真を撮り忘れてしまいました(泣)。
 さてさて、三度目の正直、『石井』さんに向いますが、ここで一計を案じます。ここまで二度ワタクシが先陣を切りますが、今度はRちゃんに切り込み役をお願いします。すると・・・Ok!ちょうど二人帰ったテーブル席を確保出来ました、執念の勝利です。まぁ時間的にもそろそろ落ち着いてくる時間なのですが。

 テーブルの上を片付けてもらっている間、立って待っているワタクシとトイレに行こうとするRちゃん。その時店内で携帯電話が鳴りました。フッとそちらを見ると、何だか見覚えのある人影が。そうです、北極会のもう一グループ、MintさんとHさんが先に居たのでした。我々が入って来たのに気付いて密かにコチラを窺っていたのでした。後で驚かそうという魂胆だったそうです。携帯電話が運の尽きでしたね。
 間に挟まれたカップルを跨いでこれまでのいきさつを話していて、隣のカップルもやりにくそうなので、席を交換してもらって一つのテーブルに一緒になりました。好物の馬刺し\550を注文します。

 レバーの若焼き。塩ですが、ごま油が掛けられています。実に滋味深い味です。聞くと、Mintさんは早めにやって来て、コチラの動きを把握していたそうで、西口に降り立って大歩道橋の上でたまたま電話を掛けているところから、地下鉄出口で待ち合わせをしているところ、まるでコッソリと探偵のように隠れながら観察していたそうです。前回Mさんと行った『石井』さんの話は重々していたので、我々を追い掛け易かったそうで『大はし』に行ったこともバレバレ。きっと戻ってくるだろうと、何と『石井』さんの向かいの居酒屋さんで張りながら遅れて来ていたHさんを待っていたそうです。そのお店の店内もコチラはチェックしていたんですけどね。それで二回目振られた頃、二人で先回りして『石井』さんに乗り込み、我々に到着を待っていてそこにまんまとはまったのでした。
 結局、不可能と思われた今回の作戦、Mintさんの計略で、手のひらの上で転がされたように飲み歩いて最終的には合流出来まして、北極会の絆というか縁というか、ワタクシにとっては不思議な経験をいたしました。