神保町ビール紀行・前編

ランチョン

 暑さが続く中、午後からの天気が不順な毎日が続きますね@関東地方。今回は友人と共に、ワタクシがこよなく愛する神保町をターゲットに出陣。ワタクシが一人暮らしを始めて、一人で初めて訪れたのが、ここ神保町。右も左も判らず情報も少なくただひたすら歩き回ってぶち当たったりしていたのです。この友人もほとんど乗換えでしか来たことがないような方なので、ワタクシが今までの蓄積した必殺のお店を伝授しようというわけなのです。

 色々お互いが落ち合うまでに一苦労ありましたが、まず一軒目。靖国通りと白山通りの交差点を神田橋方面に少し行ったところにある『スヰートポーヅ』さんです。前回来たのは、と考えると早5年以上前です。小雨がそぼ降る中、ガラス越しに店内を覗くと八割方埋まっております。諦めようかと思いましたが、お会計を済ませて出ようとするお客さんが立ち上がってきたので、少々待ちますとすんなり入ることが出来ました。
 久々の店内はこじんまりとしていますが、奥に長細くホールのオバちゃんに瓶ビール(中)¥480を注文します。一汗かいて飲むビールは堪りませんねぇ♪今夜の行く先をシュミレーションして来てあるので、焼き餃子小皿(8個¥483)と水餃子(10ヶ)¥840、天津包子(5個)¥787を注文します。しばし話しながらビールを飲んでいると運ばれて来ました♪今回はオリンパスの方を持って行ってキレイに撮ろうと思っていたのに、空腹のあまり焼き立ての餃子と水餃子を見るとつい逆上して箸を付けてしまい、最初の写真を撮り逃す始末。何やっているんでしょうネ。

 まぁそれほどにそそられる餃子なのですが、コチラのお店のはニンニクが入っていない本場中国式です。更には酢、醤油は置いてあり、一味の瓶と練り辛子があるのですがラー油が無いのです。ラー油好きのワタクシはラー油たっぷりの中、醤油、酢を8:1:1の比率で混ぜたタレで頂くのが好きなのですが、チョッと残念。でも酢と醤油だけでも美味しく食べられました。普通に餡を皮で包んでいるのではなく、博多の棒餃子のように中央をつまんでいて両端は開きっ放しのスタイル。薄めの皮に包まれていてあっさり目の味付け。なかなかイケます。
 水餃子はお湯の中に白くたゆたう蠱惑的なお姿に悶絶。予想通りモッチリした皮は少し厚めでシこっとした食感が堪りません。スープスタイルの餃子ではなくて、お湯で茹でただけの水餃子を小椀に取り分け、醤油と酢を掛けて頂きます。これが旨いのなんのって・・・。
 続いて登場した天津包子。写真は、残念ながら撮り忘れ。店名にもあるように少し甘めの皮は水餃子とは又違った食感で、小さめの肉まん(関西では豚まんか?)のようで、噛むと中から少し肉汁が出て来て、飛び出さないないかと焦ります。
 二人でガッついて気が付くと一つ、二つ残る程度。粉モノ系ですので、二本目のビールで流し込むとお腹の中で膨れてこの後に不安がよぎります。それでも二人で何とか食べ切り、お勘定は¥3,070。
 お次のお店は靖国通りを渡りまして、ビアホールの『ランチョン』さんです。広い店内は火曜日の雨降りという飲食店としてはあまり良くない条件ですが、それでも八割がた席が埋まっているのは立派なものです。ビアホールというのが頷けるザワメキで大変賑やかです。それも騒音というよりも、盛り上がっているからこその音なのでちっとも嫌な感じがしません。お店のマダム的な、チャキチャキしたオネーさんに席を案内してもらい座りながら、店内を見回します。

 やはりココでは、ビールが売り物ですので生ビール(¥620)を注文。ワタクシは事あるごとに述べておりますが、アサヒのスーパードライが全く駄目なのです。けれどもコチラのお店はアサヒの取り扱いのお店なのです。しかし前回も尋ねて知っていたのですが、コチラの生は、スーパードライではないのです。なのでマダムに安心して注文が出来るのです。連れの友人はレーベンブロイの生(¥650)。とりあえず、それほどつまめなかったので、躊躇しましたが二人揃って塩タンというのが気になりまして、オーダーします。
 これがその塩タン¥950。薄切りのタンには塩味が付いていて、付け合せのザワークラウトマスタードを付けて頂きます。ザワークラウトは酸味が強すぎず、クミンのようなハーブとベーコンの細切りと和えてあります。以前はこれだけを注文したら、快く出してくれましたが、今回は付け合わせで付いてきたのでラッキー♪ビールにピッタリのつまみです。しかし周りのお客さんの運ばれて来る料理を見ていると実に旨そうなものが多いのです。さっきのお店ではなくコチラが一軒目でしたらもっと注文できるのにチョッと残念です。欲張りですね、今度はコチラを一軒目に伺いましょう。
 二人ともお店の賑やかさに元気を分けて貰って次なるお店に向ったのでした。