出発の日、東京から長野へ

善光寺・山門

 今回の夏休みは、8月9日の午後から、17日までの長い休み。例年なら東北に涼みに行っていたのですが、二年続いていたということ、この間の地震がほぼひと月置いて二回あったので、あまりヨロシクナイ暗示かと思ったので東北はチョッとお休み。かと言って北海道に行くには日数的に中途半端。今までバイクに乗り始めて約二年半。バイクで訪れていない都道府県は北海道、沖縄、和歌山、石川の四道県。北海道は昔、車で一周したことがあるのと生まれ故郷で知らない訳ではないので却下。沖縄はバイクで行くところでもなかろうと思います。ということで、つらつらと考えているうちに改めて北陸をさまよって見ることに決定。幸か不幸か、石川・金沢に中学の同級生が住んでいるということが今年になって判り、9年ぶりに旧交を温めるということも今回の目的の一つ。地図を見ていると北陸の中心的な場所にあるので、石川に行った後に能登を回り福井に行くか、富山に足を伸ばすかで全く行程も変わるし、すべてを回るのは不可能なことに気がつき、今回は・・・。
(善光寺の参道を歩いて)
 ということで、8月9日39443.9kmスタート。朝起きてから慌ただしく荷造りをして会社に向かいます。そんな事は前日に済ませておくべきなのですが、性格的にどうしても出来ないのです。朝時間に追われてチャッチャとやるのが好きなのですねぇ。ということで時間ギリギリにバイクの後ろに荷物を括りつけて出発。会社まで普段ならバスで通勤、ドアtoドアで45分ほど掛かるところ、バイクなら僅か15分。決して飛ばしませんよ〜♪
 昼で仕事が終わり、支給されたお弁当(助六というのか、海苔巻きと稲荷)を食べてイザ出発。小松川ICから高速に乗り錦糸町〜新宿〜八王子と中央道コース。高井戸辺りが少し混雑していましたが、この原油高の影響も少なからずあるのでしょう、車の出も少ないようで、走りやすく良いなぁと思っていたら、空模様が次第に怪しくなって来ます。八王子を過ぎた辺りから曇り空の色がシャレになりません。途中、談合坂を過ぎ、初狩PAで少し休憩をしようかとベンチに横になっていたらドーンと大きなドラムのような音がなります。はて、ココラは砂利でも取るのに発破でもやっているのかな?と考えましたが、どうやら雷が鳴りまくっているのです。これはノンビリしていないで先を急いだ方が良さそうです。
 再びバイクに跨り走らせていると前方で雷が光っています。ポツポツと来たと思ったら、直ぐに降り出しました。大急ぎで停車してレインウェアを着ます。しかしそんなのお構いなしで強い雨は容赦なく降りつけ、雷はアチラコチラで落ちています。車の中は絶縁されているから、安全だと昔聞いたことがありますが、バイクって剥き出しなぁ、落ちたらシャレにならんなぁ、と不安がよぎります。いやぁこれほどの雨というのは経験した事がありませんでしたね。もう前を走っているトラックの明かりが見えなくなるほどなんです。この間タイヤを取り替えていて正解でした、前のタイヤなら滑ってしまっていたかも知れません。
(善光寺は何度訪れても味わいのある建物です)
 目的の甲府昭和ICで降りて、甲州街道を韮崎方面に抜けて、清里方面佐久甲州街道といわれる国道141号線で北上。清里に入る頃には雨も上がりましたが、高原に入ったので濡れた身体が冷えてしまいます。それでも高原を下り佐久に辿り着くと暑くなって来て、濡れたレインウェアも走っているうちに乾いてしまいました。ローソンで休憩しウェアを脱いで再び小諸を目指します。ワタクシの好きな浅間サンラインという道路で上田の北側を抜けて、峠越えをして長野に入るのです。しかしここでも浅間山には暗い雨雲が垂れ込めて、不気味な様相を呈しています。雨が降り出さないうちに、と先を急ぎますが彼方に見える上田市街地も雷が光って見えます。雲から逃れるように先を急ぎ長野市内に無事に到着。知り合いが遅くなるかもと言っていたので、善光寺に立ち寄り、しばし休憩。八幡屋礒五郎さんは建て直して凄くキレイになってしまいました。前のお店も雰囲気があって良かったんですがネェ。しちけん(七輪及び七味研究会)としてはやはり気になるお店です。ぶらりと参道を散歩していると長野の上空も雨雲が垂れ込めてきたので引き返して知り合いの家へと急いだのでした。