100スキ?

 どういう訳だか更新をしていなかったのです。特に忙しいわけでもなく飲み歩きはあいも変わらずしているのですが。
 カレンダー通りの飛び石連休の昨日。暫らく(恐らく半年以上)探し回っていた100スキなるものを買った。100スキと言っても知っている人はああ、アレね、というものであり知らない(興味のない)方にはどうでも良いようなシロモノであります。鋳物のフライパンと表示されていますが、スキレットといい普通のフライパンよりもずっと厚手でズッシリ重いのです。ダッチオーブンと言われるこれまた鋳物の鍋同様、使い込み油を馴染ませることにより世界で唯一つの、愛着溢れる鍋となるのです。扱いが雑だと途端に錆びたりして手間は掛かるものの手放せなくなる一品になるようです。それが、何故100スキと言われるかと言いますと、これが100円ショップのダイソーやキャンドゥなどでこの鍋が100円で売られていてそれに目を付けた人たちがこれを愛好しネットで情報を発信し色々なレシピを発表したのを、TVや雑誌媒体が目ざとく取り上げ爆発的人気を博したと言うもの。そのため品薄状態が続き、また原材料の高騰により100円ショップの商品でありながら今回のものは200円でした。それでも100円ショップで売られているので100スキという略称は変わらないようです。

 買って来てまず、洗剤をつけてよく洗い、ガスに掛けて煙が立つぐらいに熱します。これはコーティング剤を溶かすためで、ある程度冷ましてからもう一度洗ってガスに掛け、を二回ほど繰り返して、油を引いて屑野菜を炒めます。今回はキャベツの外側部分を剥がして炒めました。クタクタになるまで(ワタクシではなく、キャベツがね)炒めて捨てて、洗うのですが今度は洗剤をつけません。油を流してしまうと馴染ませる意味がなくなるからです。キャベツが多かったので二回繰り返しました。もう一度洗うと、少し暖かいうちにうっすら油をキッチンペーパーでも利用して鍋全体に塗りこれでOKです。
 で、結局最初に作ったのは、料理ではなくて、自家製のラー油。まっさらなサラダオイルを熱して、ニンニクスライス、生姜みじん切り、ネギ小口切りを入れて香り付け。今回は八角(スターアニス)も入れました。そしてこれが無くては始まらない、一味を入れぶわっとなったところで火を止めます。胡麻油もお好みで追加。鋳物の厚みで蓄熱効果が高いのでこうした使い方には適しているのです。味見をして少し辛味が足りなかったのでもう少し一味を入れて完成。
 出来立てのラー油はと言いますと、昼間買って来て軽く醤油で煮込んだハチノスを一口大に切って、塩で軽く揉んだ胡瓜のスライスと共に、醤油少々、オイスターソースと自家製ラー油で和え、酢を少々。酒の肴に最適なハチノスのラー油和えの完成です。(写真はなし、行きつけのバーでも好評でした^^v)