仕事帰りにチョイと…

レバ刺し@I

 通勤の行き帰りにバスを利用しているのですが、その帰りのバス停の前にある居酒屋さん『I(仮名)』というのが常々気にはなっていたのですが、飲んだ後バスに乗って帰ることが億劫になってしまうのでは、と二の足を踏んでいたのですがこの間ようやく踏ん切りがついて行って来ました。会社からはもうそれこそ5分そこそこですから、殆んど口開けの客かと思って入り口を開けると、既にイイ感じのお客さんが居ます。4時過ぎからの営業らしいのです。ほぼ真四角のお店に大きいコの字型のカウンター、奥に厨房があります。
 メニューを眺めていると飲み物は?と促されますけれども、ビールはあいにく不得意なアサヒですから少々迷ってチューハイを。確か¥400ぐらいだったような(朧)。目の前がお酒を作る場所だったからか、よく判りましたがグラスに氷を入れたところに、ソーダを注ぎ入れ焼酎とチューハイの素らしき黄色いシロップを混ぜたものが最後に一升瓶から注がれ提供されます。混ぜられていないので最初は濃過ぎるくらいなのですが、自分でサラの箸で混ぜると、なるほど丁度良いです。
 TVでは相撲が放映されていて、いい風情です。早速レバ刺し¥450を注文しますが、それにしても壁一面にお品書きが埋め尽くされています。軽いつまみから食事までレパートリーは幅広く、もっと早くくれば良かったなぁと少し後悔。
 レバ刺しの入ったお皿はポップで余り好みではありませんが、そんなことはどうでもよいくらいのプリプリ感。タレは醤油ベースだと思うんですがよく判りませんでした。薬味としてニンニクと浅葱が乗っていて彩りもキレイ、チューハイが進みますねぇ。
 そうこうする内に常連らしきお客さんでカウンターが埋まっていき、賑やかになります。ここは最寄の駅から徒歩では15分ほど掛かるので通勤客というよりは地元の常連客ばかりです。
 チューハイは少々甘いのでウーロンハイに切り替えて、レバ刺しを堪能すると、お次はいよいよ煮込みです。
 入り口正面のカウンターの内側で煮込みの鍋が注文を待ちながら静かに煮えています。モツ煮込み¥350、シロとコンニャクのシンプルな具のみ。それでもやはり浅葱のあしらいが綺麗です。よく煮込まれていて柔らかく、伝統的な味噌ベースの味付けは濃すぎず控えめ、安心の味付けです。
 居心地の良さから、ついついウーロンハイも杯を重ね3杯。お通しの冷奴も含めて¥2,500そこそこを支払うと秋の気配漂う涼やかな風に吹かれながら、バス停に向って歩き出しました。

*追記
 こちらのお店は酒場放浪記というにこけんの楽笑さんの好きなTV番組に取り上げられたお店でした。