Fly by night/Rush:平井で魅惑の夜

レバイタメ¥300

 あ、これは最近購入したものではありません。
Fly By Night Rock

  1. Anthem
  2. Best I Can
  3. Beneath, Between & Behind
  4. By-Tor and the Snow Dog
  5. Fly by Night
  6. Making Memories
  7. Rivendell
  8. In the End

 ワタクシひいきのRushの2枚目、1975年発表作品。これ以降プログレ(ッシブ)度合いを濃くしていくRushなのですが、この作品まではそれ以降に較べると比較的シンプルなロックも展開していますね。分厚いギターのリフ一発で押してくるようなイメージのロックが多いです。聴く頻度はそれほど多くもないもののたまに聴きたくなったりもする不思議なアルバム。
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 少し前のとある夕方、仕事帰りのバスでいつものように錦糸町に向っている時、ふと降り立ってみようと小松川橋を越えたところでバスを降りました。そのまま北の方角へ歩くと平井駅の方へ行けるのですが、かなりの距離があります、いつもは思いもしないのですがこの日は踏ん切りがついて、のんびり歩くことにしました。仕事上で付き合いのある会社の行き帰りに通っている道すがら気になっていたお店をチェックし、まだ他に駅の方にも良い店があるのではないか?と欲張りアチコチ右へふらふら、左へフラフラ。そうこうする内に結局平井駅に辿り着いてしまいました。
 さっき見て来た良さそうなお店に戻るのもかなりあるので、ここらで探してみようとあたりを見渡し見つけたお店。というか何軒も続くのでどこに入れば良いのか判らないので、もうココ!と決めて入ったのが『割烹 十日町』。その名のとおり、新潟の銘酒が揃うお店です。ワタクシが普段足繁く通うのは大衆酒場や大衆割烹。ただの『割烹』というのは馴染みがないのです。
 それでも、入り口付近のメニューにサービス品の値段が書かれていてこれなら、と決めたのです。
 ビール中瓶(キリンラガー¥500)を頼み、お通しで出て来たのが鯖の竜田揚げの餡かけ。たいていのお通しを作り置きにしている居酒屋と違い、揚げ立ての竜田揚げにトロトロの餡。サックリ揚がり、餡もカツオだしが利いていてとても美味しいのです。これが居酒屋と割烹の違いなのか、と感心しながら飲んでいると他のお客さんが来ました。焼き物を注文しボトルを開けているので、常連さんなのでしょう。
 次に頼んだのは『かすごの酢〆』。〆鯖もそうなのですが、魚の酢〆というのは、実際には酢で締める時間よりも、下処理をして塩をして置いておく方が長かったりして、それほど癖がない場合や鮮度が良い場合、酢をくぐらせる位であったりします。この『かすごの酢〆』の場合も酸っぱさは殆んど感じなくて、魚本来の美味さを見事に引き出しているのです。カウンターの反対にいるオジサンが頼んだブリカマ¥1,000も見事な大きさ&焼き具合でこれなら¥1,000も高くはないなぁと納得の内容。してみるとこのお店は当たりですナァ^^b。
 最後に頼んだのは揚げ出し豆腐。これもだしが利いていてとても美味しいのです。やはり日本料理の基本は出汁が決め手なのだと改めて実感させられました。ビールの後に日本酒(高清水)を追加して以上で3,000でお釣りが来ましたから割烹ということで恐れることはない、安心のお店です。
 さて、これで帰るのも良いのですが、これで終わらないのが飲兵衛の悲しい性。もう一軒は、やはり平井の名店『豊田屋』さんです。もうかれこれ4・5回来ていますが豊富で廉価なメニューの良いお店です。
 豊富なメニューの一部。あんこう鍋がこのお店の看板にも掲げられていますが、10種類程もある鍋のメニューはもう既に解禁になっていて隣のサラリーマン二人組みが美味しそうな鍋をつついていました。 普通のお店なら優に3人前はあるでしょう。煮えて実が小さくなっても食べ応えのある量なのです。しかもアンキモ入りで、アンキモだけの鍋もありましたね。このあんこう鍋が1,500でお釣りが来るのですから驚きです。昨シーズン食べましたが二人でも他のつまみを取ると結構きつかった記憶があります。
 今現在はレバ刺し専門のブログを書いたりしているのでその取材も兼ねて行きましたがレバ刺し¥300も食べ応え充分。先程の『十日町』とは対照的に気取らない普段着の下町っ子にピッタリのお店なのです。
 二軒それぞれ魅力溢れるお店に満足して平井の街を後にしたのでした。