辿り着いた先は…赤羽の○○な夜

丸健のおでんのスープは美味しい♪

 ということで、前回の続き鶯谷の街に辿り着いた頃には日もとっぷりと暮れ、良い具合なのですが駅の近くをうろつくのですが、どうにも昼ご飯がヘヴィー過ぎたのか、飲みたいと思う気持ちと胃袋のせめぎ合いを越えるようなお店がありません。いや、正確に言うと土曜日ということもあってかお休みなのです。お得なセットを謳っている焼き鳥屋さんもあるのですが、あいにくそれほど今の状態では入りそうにもありません。
 ということで階段を上り鶯谷の駅から電車に乗って向った先は、久し振りの赤羽です。去年の『にこけん@赤羽』以来ですからほぼ一年振りなのです。その時入りそびれたお店がとても気になっていたのです。それはいつもコメントを寄せてくださるふんわり(親方)さんの記事から刺激を受けていたせいなのですが。
 赤羽の駅を降りると、久々でしたが地理的なものは前回、早めの到着のため街中をうろつきまわっていたので問題なし。目指すお店は駅前にあります。
 『まるよし』さんです。大衆酒場のお手本のようなお店ですね。前回は人数が多すぎて入れなかったのです。今回もカウンターはギッシリで入れないかと危ぶみましたがお店の方にいうと奥のほうに席を確保してくれました。椅子に腰掛けながら思わず顔が緩んでしまう、そんなお店です。メニューを見るまでもなくホッピー¥350を頼みます。こちらのお店ではいわゆるレディーメイド(Ready -made)、瓶と中入りのグラスを渡されるのではなく、オネーサンが作ってくれたものを供されるのです。これがホントのレディーメイド(Lady- made)。レモンスライス入りなので、それは除けて置いて、と。
 つまみに選んだのは季節限定のサンマの竜田揚げ¥180。¥180ですよ、今のご時勢で。カリッと揚がり、やや味が薄いものの濃いよりは全く問題なし。いやぁ良いですねぇ。自分で作るより安上がりではないかと思います。
 お次はレバ刺し¥250。これは注文するとすぐに出てきていたので、あらかじめ切り置いていると思われますが、それでもキレイな切り身はプリプリしていて良い感じです。それよりこのお値段では文句を言ってはバチが当たりそうです。

 ホッピーを追加してお次はやはり煮込み¥320でしょう^^v。こちらのお店は、人気商品であるキャベ玉、にら玉など普通サイズと、小が用意されていますが、モツ煮込みも小は¥200で用意されています。オネーサンにどれくらい違うのか訪ねましたがよく判らず迷っていると、若いんだから大きい方にしときなさいよ、と別の頼もしいオネーサン。忙しそうにしている中、時折声を掛けてくれるのは、キチンとお客に目を配り気を配っている証拠。大きい方でもそれほどのサイズでもないので、食べられちゃいます。というのも丁寧に脂とアクが取られているので、サッパリとしているのです。
 3杯目も飲み干してお会計¥1,800.良い時間が過ごせました。ココまで来たら、一軒で帰るわけには参りますまい。さりとて、『いこい』で撃沈するのもいいのですが、朝から営業しているお店なら昼間から行きたいので出直さないとイケマセンね。
 昨年の『ばねけん(にこけん@赤羽)』で二軒目に訪れたお店は既に他のお店に替わっていて時の過ぎ行く早さに圧倒されます。それならばと、これまた昨年チャンスを逃したおでんの立ち飲み屋さんに行くことにします。
 『丸健水産』さんです。立ち飲みのお店ですが、自家製のおでん種を店先の大きな舟で煮てそこで食べることが出来るのです。お酒も勿論あるのですがあくまでもおでん種屋さんなのでお酒の方は手渡される缶ビールやチューハイ、ワンカップなどなのはご愛嬌。煙草を吸う方は路上にしつらえられたテーブルで、吸わないワタクシはカウンターで頂くことにします。
 いつもなら練り物は一切食べないのですがこのときばかりはと、ショウガ天とがんもどき(各¥80)を選び、ワンカップ¥300で¥560。このワンカップ、東京都内にある酒蔵としては多摩の先の方に多いのですが、北区のこの地でただ一軒、気を吐く丸眞正宗のワンカップ。程好くキリリと辛口でサッパリしたおでんに合いますネェ。
 そのおでんのツユは、洗い場の目の前で飲んでいたので、おニイさんに聞いたのですけれども基本が鶏ガラと昆布で少々の魔法の粉と塩、若干の醤油で整えた関西風のツユなのです。関東ではいわゆる醤油ベースが基本なのでこれは珍しいですね。なるほどサッパリしながらもコクがあります。グイッと飲み干してしまいました。お酒を飲んできた方は一杯まで、の張り紙通り一杯で辞去して来ましたが、これでまた赤羽に来る楽しみが増えました。
 そんな訳で昼間からずうっと秋葉原をスタートにあちらこちらと散策して来ましたのでそろそろお暇(いとま)して、錦糸町方面に帰ることにします。ついついいつものバーに立ち寄ると、北極会のメンバーであるHさんがやって来ました。仕事上がりということでまだ飲み始めの状態でお腹も空いているということで、お店の目の前の蕎麦屋でまた日本酒を頂いて、結局深夜まで飲み続けることとなったのでした( ̄▼ ̄|||)チャンチャン。