魚の干物づくり

かすごをたて塩に漬け込む

 ということで、あっという間に3連休最後の日。いつもならバイクに乗って、これから冬を迎えて凍った路面となってしまい行くことの出来ない東北辺りをうろついてくるのですが、何故だか今回の休みでは今ひとつ乗り気にならず。普段と変わらない金曜の夜を過ごし、地元錦糸町の馬力で一杯引っ掛けようと立ち寄ったら、当ブログを読んで頂いているKさんやCちゃんがいたりして。
 明けて土曜日。いつもよりも遅めの起床で準備して出掛けることもなく、夜は少し前に当たりを付けていた白河(清澄白河)の居酒屋さんに自転車で行って見ました。しかし何たること、あいにくのお休み。仕方なく通り掛かりに見付けておいたこじんまりとした居酒屋で一杯。シロモツの串焼きとカンパチかまを焼いてもらう。
 その後も新規開拓でしたが、座敷で宴会が入っていて騒がしく、カウンターでシッポリ一人酒というのもそぐわない感じで、早々に退散。それでも思いがけず良いお店でした。
 その後いつもお世話になっている両国のバーの周年パーティーということで¥3,000で飲み放題。グラスに一杯並々とオールドフィッツジェラルドというバーボンを注いでもらいそれを飲み干すともう殆んど出来上がりですなぁ。
 翌日、日曜日しっかり二日酔い。これでどこへも出かけられないこと決定。昼頃まで寝ることにして、日頃の疲れを取るための連休になってしまいました。それでも流石に昼頃まで寝ていると空腹になってきて空きっ腹を抱えたまま、バイクに乗って市川のニューラーメンショップ『いわせ』にでも行こうと、準備して(ジャケットを着込んで、チェーンロックを外しバイクカバーを外し)いるとエンジンが一回掛かったきりセルが回らなくなって┐(´〜`;)┌。この間日光に行った時にもう既に一回経験しているのですが、バッテリー上がりです。購入してからもう2年半が経とうとしているし、前の持ち主がバッテリーをいつ交換しているか判った物じゃありません。すぐ近くのバイクショップまで押して行って、押し掛けのコツを教わり、少し押してもらうとエンジンがかかり、そのまま無事発進。蔵前橋通りを東へ東へ。江戸川を越えて市川市内に突入。すぐさま交差点を右に曲がり、しばし。開いてて良かった、ニューラーメンショップ『いわせ』さん。月曜が定休でその日が祝日の場合、翌火曜日がお休みになるようです。相変わらずの繁盛振りで少し待ちましたがすぐに座れました。しかし、他の人もまだ食べている人が少なく、タイミングが重なってしまったようです。待っているうちに再び二日酔いの気持ち悪さがこみ上げてきて、普段なら何てことのないラーメン中盛りを必死の思いで食べ終えました。
 帰って来て夜は大人しくしていようと思い、スーパーに行くとなかなか立派なサンマが¥69/尾と格安。3尾買って来て干物にしました。
(先日作ったカマスの開き。カマスは身の水分が多く、干物にすると余計な水分が抜け旨みが凝縮し、実に美味くなります。ここで自分で言うのもなんですが、実に珍しい開き方なのです。普通は小田原開きといわれる頭を片側に残すのがカマスでは一般的です)
 考えてみると去年干物作りを始めて、2シーズン目に突入しました。海辺でもないので、寒くなってくる秋から春の暖かくなるまでの間しか作ることができませんが(一晩干すその気温が20℃以下でないと腐敗する可能性が高まるため)、これがもうスーパーで売っている干物など食べられなくなるほどの美味さなのです。じゃぁそれ以外の時期はどうなのか?というと食べないのです。もうすっかり諦めて次のシーズンを待つのです。ピチットという脱水シートで干すやり方もあるのですが価格がネックで生来のケチなので使えないのです。
(かすごの開き。丸い魚体は結構捌きにくく、チョッとしたコツがいります。二通り作り較べてみましたけれど、腹開きではなく背開きの方が開いたときに綺麗に仕上がるようでした)
 最初に作ったのはやはりというかアジの開きで、これを皮切りにサンマ、鰯、かすご(鯛の小さい頃)、イシモチ、鰆(サワラ。これは切り身)、細魚(サヨリ)を干物にしてきました。
 色々と試してみましたが、淡白な魚はやはりたて塩(海水程度の塩水)に漬け込む時間は短めにしてあまりしょっぱくならないようにした方が良かったようです。逆に脂の乗っている青背の魚は少々長くても良さそうです。後は食べる人の好みで、焼いてそのまま食べるならやや濃い目、醤油を掛けて食べるなら薄めの方が良いのですが、それも好みによりますね。
 ということで、あくまで保存料なし、添加物なしで冷凍もしませんので作ったら早めに食べ切ることが出来る量だけ仕込みます。一週間毎朝食べるのはいささか飽きますので、3尾ぐらいを5日ぐらいで、というのがヨロしい感じです。
 出来上がった干物はバットなどに入れてラップを掛けて保存し、炭火を熾した七輪で上手く焼き上げると、口中得も言われぬ快楽が訪れます。もちろん、今朝も美味しく焼けましたヨ^^v、ニャハ。