氷雨降る北千住にて〜北極会〜後編

真空管アンプ

 〜今回雨を表す言葉をウィキペディアで調べたら氷雨というのは冷たい雨を指す言葉だと知りました。氷混じりの雨でもないのですね。響きが良いので使ってみました。〜
 さて『だいこく屋』さんを出た三人が向かったのは、少し細い裏路地を通り抜けた先にある『徳多和良』という立ち飲み屋さんです。本当は『藤や』さんの煮込みも狙っていたのですが、あいにく時間的にもう閉店です、と言われてしまったのです。でもどちらも魅力的なお店ですから開いていて良かったというところです。

 入れ替わりに出られたお客さんに勧められた『海老芋の揚げ出し』(写真ナシ無念)に感嘆し、関西出身のHさんは驚嘆の声を上げています。キチンと基本を押さえた料理はどれも美味しく、皆競うように料理が来る度に箸を付けます。こはだの酢締め、かさご(?)の煮付け、〆鯖、黒ソイのアラ汁とどれも¥300(税抜き)の料理とは思えない物ばかりでお二人とも気に入ってもらえたようです。暫らくするといつの間にかお店の中には我々3人だけ。そろそろお仕舞いのようです。
 そこで帰るのは少々名残惜しいので(まだ九時半を過ぎた頃)、『萠蔵』さんの系列のカフェ『わかば堂』さんでお茶をすることにしました。それほど飲み過ぎたわけでもないのですけど、途中でこうしてお茶を飲むというのは安らぎますね。
 それぞれ好きな紅茶や珈琲を頼み、ケーキを突いてマッタリしてしまいます。オーディオ好きのワタクシはここのアンプの音が好きです。家のシステムの音とは対極的な柔らかい音ですが、聴き疲れがしないいつまでも聴いていたい、そして話の邪魔にならない音。
ここは本当に居心地の良いカフェで一時間程ゆっくりしてそろそろ帰りの電車が気になる頃。今回は早めの帰還。いつものように業平橋駅まで東武線で帰り、そこからタクシーでホームのバーで一杯飲んで解散、お疲れ様でした。