大阪遠征〜初日・心斎橋から〜

道頓堀、とあるホテル前の謎の彫像

 とある日、元坊さんの記事に目が留まりました。『さて次回はいつ大阪に行こうかなぁ〜
あいりんツアーに付き合ってくれる方、、、募集します!
勇気ある方は元坊まで、、、』ということで、昨年社員旅行で京都を訪れた際に一人新世界を満喫したワタクシは、是非とも参加したい!と申し上げたのです。仕事の都合上どうなることかと直前まで煮え切らなかったのですけれども、11月末にチケットを取りに行きました。すると大阪の場合、飛行機でも新幹線でも行けるのですけれども、飛行機で乗り継ぐよりも新幹線でも乗り換えは少なく楽々行けることが判り、往復のチケット(指定席・こだま又はひかり限定)と予算別でホテルシングル一泊朝食付きで¥25,400というのを見付けました。しかも飛行機利用のプランは出発の10日前で締め切るということなので、必然的に新幹線ということになりました。新幹線はどの時刻でも選べるわけではないのですが、普通に片道自由席で¥13,000程ですからホテル代が丸っきりタダという訳です。
 となると、一日休んで遊びに行こうと思っていたのですけれども、前の日から乗り込んで行けますので仕事の都合で大阪に転勤してしまった北極会のメンバーであるMintさんのお店に行ってビックリさせようと考え付きました。
 12月2日、お昼過ぎに仕事場を早退して新小岩から総武快速線で東京駅まで辿り着くと東京発15:33の『ひかり』で約3時間。ビールを飲んで本を読んだりしていると飽きる前に新大阪に到着です。ホテルに荷物を置いて再び電車に乗り込んで向かった先は心斎橋。名前は知っていましたが訪れるのは初めてです。
大丸そごうのイルミネーションとイチョウの黄色い色がライトに照らされてとても綺麗です。あまり写真をバカバカ撮っているとおのぼりさん丸出しですから控えましたが、やはり記念写真を撮っている人もいました。
 昼食後あまり間を空けず新幹線に乗り缶ビールと缶チューハイを飲んで来たのであまり空腹感はなかったのですが、いざ街を歩き始めるとどこか飲める店を探してしまいます。
 酒店で立ち飲みのお店がなんともそそられましたが、様子を窺っていると会員制との断り書きがありこれが大阪のシャレなのか本気なのか判らないので却下。アメリカ村と呼ばれるその地域は洋服屋靴屋が無数にあるのですが飲食店は殆んど見当たりません。一際目を引く黄色い看板のお店が焼き鳥を出しているようなので軽く飲むことにします。
 ジャンボ焼き鳥というサブタイトルがついている『鳥貴族』というそのお店は、チェーン展開しているようで、箸の袋の裏を見ると東京でも城西地区にかなりの数展開しています。よりによって大阪まで来て、とも思いましたがまあ仕方がありません。
 全品¥280というお店なので、中生¥280ときゅうりのピリ辛あえを頼み、焼き物を待ちます。胡麻油とキムチソースのような辛いタレが掛かりサッパリします。お通し代わりに最適です。絶叫系の居酒屋ですが、キビキビとした動きは見ていて気持ちが良いものです。暫らくして焼けてきたのは・・・
 もも貴族焼きタレとささみしそ焼きという二種類。大きいのですか?と店員さんに確認したんですが、本当に予想以上の大きさで、本当はもう一種類やげんナンコツもと思っていたのですけれども頼まなくて正解でした。串を四本食べたらかなり一杯になってしまいました。〆て¥1,470ご馳走様でした、思ったよりも良いお店です。

 そうして、散歩がてら辺りをうろついてみました。お店の写真や通りを撮影したりしながら歩いていると、いつの間にか道頓堀に出てきてしまいました。実は今回もそうなんですがあまり下調べをしてこなかったので、こういう嬉しい発見があるのです。充分下調べをして、というスタイルの人もいるのでしょうが、ガイドブックをなぞるだけの旅というのは好きではないのです。
 お陰でそれぞれの位置関係がピタッと判り、おおよその地理が掴めてきました。そろそろ目的の方角へ戻ろうと軌道修正。道頓堀というネオン看板を越えのんびり歩いていると、そろそろ良い感じのお店が増えてきました。そんな中で、もう少し何か食べたいなぁと思っていたら、丁度手頃な寿司屋さんを見付けました。『いこい寿司』さんです。
 おでんもやっているというそのお店は、セットもあり大変お得です。どちらにしても良い感じですが、折角ですからセットを頂きます。
 東京から来たワタクシにとっては大変温かい大阪の夜でしたが、寒かったでしょうと大仰に迎えてくれた店内はストーブを焚いていて暑いぐらいです。お酒を燗してもらっても熱い方が美味しいからと、オバちゃんがどんどんこちらの好みも聞くでもなく進めていきます。マグロの煮たもののお通しと、握り6ヶ、お酒がお銚子一本付いて¥1,000と大変リーズナブル。他に客がいるわけでもなく暇を持て余している年配の御主人にもう少し頼んであげたかったのですが、もう満腹です。
 そろそろ移動して、目的のお店を探します。大体の場所は把握していたので直ぐにお店は見つかりました。道頓堀の端、湊町付近からゆっくり歩いて20分ほどでした。
 外から写真を撮りおもむろにドアを開けると、久々のMintさんの顔。何で?と問いたげです。他にお客さんも居たのでユックリと話すこともままなりませんでしたが、旅に出てこうして友人と出会うというのはなかなか趣き深いものがあります。2時間ほどしてそろそろ終電も気になり、少し早めでしたが帰途に着きましたが、それで正解。丁度ホテルのある駅に辿り着く最終電車でした。