大阪☆西成ツアー〜酒のもりた・上杉酒店〜

酒のもりたさん、鍋もやってます

 さて、『ホルモン道場』さんでホルモンを堪能し次に向かった先は少し先の同じ商店街の並びにある、元坊さんイチオシの立飲み『酒のもりた』さんです。
 我々はここで呑むためにやって来たといっても過言ではないのです。そのくらい、おススメという元坊さんに導かれて入った店内は流石になかなかの混み具合、入り口のガラスをバックに席を構えます。コチラのお店は時間制で昼の混雑を過ぎた3時辺りから椅子を使って良いシステムだそうですが、この日はまだ2時過ぎということで立飲み。でも立飲み大好きなので全く問題なし。

 先程の『ホルモン道場』さんに対し、コチラのお店は魚料理がメイン。まずは飲み物で元坊さんはかぼすチューハイ¥280、ワタクシはお酒の燗¥300を頼んで、美味しそうなショーケースの中とその上にも展開される料理から二品選びます。 まずは日本中どこを探してもこの値段でフグは食べられないだろうと思われるフグ刺し¥380とカワハギの煮付け。ショウサイフグと呼ばれる種類だそうですが、まだ若いご主人は捌く前の仕入れた状態も見せてくれました。カワハギは大きさで値段が変わるようで¥300〜400となっておりました。添えられた大根にも味が染み込んでいます。熱いお酒が沁みますねぇ。それらを食べていると、すっかり顔なじみになった元坊さんにお店の方も色々と話し掛けてきてくれて勧められます。 おでんはいわしの団子と鯨の脂身部分(各¥200)。いわし団子には蓮根が混ざっていてホクっとした食感のアクセントになります。また天ぷらはもちろん塩でも頂けますが、薄口のおでんのツユが揚げ立てのキスの天ぷらにも掛けられカリッとした天ぷらが素敵な一品に大変身。大葉を身にまとって揚げられたキスは大変上品なお味です。もうこれで椅子があったらお尻から根っこが生えてきて居座ってしまいそうな素晴しいお店でしたがそうなる前に名残惜しくも次に向かいます。
 そこから動物公園前駅に向かう商店街(飛田本通商店街)の中央付近に位置する辺りに出た二人の前に何とも枯れた味わいのお酒屋さん。後で写真を見て判明しましたが『上杉酒店』さんという角打ちのお店です。大阪では初めての角打ちです。奥まで真っ直ぐ伸びたカウンターは年季が入り、すぐ後ろの冷蔵ケースから元坊さんは缶チューハイ¥150、ワタクシは缶ビール¥230をセルフで取り出します。おぼろ昆布がすぐ目の前にありとても美味しそう。他にも煮豆や軽いつまみが皿に盛り付けられすぐに一杯の酒と楽しめるようになっています。 密かに出番を待つ湯豆腐は決して煮立てられないように静かに煮られていて、おぼろ昆布を頼むとこのツユが掛けられ大変美味。ついでにこの湯豆腐も頼みます。薄口に味付けされた出汁で煮込まれた豆腐は鰹節で華やかに彩られ、いやぁもう堪りませんなぁ♪元坊さんは永遠の定番6Pチーズも貰って二人でお会計¥720(唖然)を済ませると陽の傾き始めた商店街を駅の方に向かって歩き始めます。
 去年お世話になった串カツ一本¥30の名店『大万』さんもネットで出発前に最近営業していない、との情報を読んで心配していましたが、ご覧の通り営業されておりまずは一安心。あびこ筋の横断歩道を渡りそこはジャンジャン横丁です。《まだ続く》