雨降りの新越谷は意外なほどに…

千野屋の熊手

 少し前に、居酒屋のお師匠さんであるアクビさん(北千住の焼き鳥屋の名店『石井』さんを教えてくれた方)からもらった情報で新越谷に良いお店があるとのこと。北千住までは行きやすいけど、新越谷はなぁと二の足を踏んでいましたが、北千住から東武線急行電車で三つ先なのです。
 チョッと前にその先にお住まいの濱鯨さんとミニこけんをやろうとお誘いしていたので、そのお店に行くことを軸に考えてみました。
 そして昨日。仕事の都合で昼間は横浜〜横須賀の手前、追浜に自動車で行っていたのですが、15:30に切り上げ東京方面に戻り、首都高の浜崎橋付近での渋滞を乗り切り新宿に辿り着いたのが17:00過ぎ。同行の部長はそこから調布方面に帰るのでそこで別れて、ワタクシは埼京線武蔵浦和乗換え〜武蔵野線で南越谷に到着。初めて降り立ったJR南越谷の駅前は地上乗換えで東武線の新越谷と繋がっているのです。予想よりも賑やかな駅前は期待が弥が上にも盛り上がります。
 情報主のアクビさんのメール通りお店を直ぐに発見、下調べを済ませてから濱鯨さんと合流、サシ飲みは王子での0次会以来久し振りです。
 雨降る中あいにく傘を持ち合わせていなかったのですが、濱鯨さんの傘に入れてもらって駅から約三十メートル、『やまちゃん』です。立ち飲みのカウンターとテーブル席がありますがテーブルに席を決めます。入り口はドアが取り外してあってほぼフルオープン、ストーブが置いてありますが殆んど効果なし。下から冷気が忍び寄って来ます。にこけん会員としてはデフォルトのホッピーを注文し、寒いので最初から煮込みも二つ注文します。
 モツ煮込み¥480。大振りの豆腐が入っていて丁度良い味付け。薄味かもと言われていましたけれど、飲み干すタイプでワタクシには嬉しい感じです。割りとオーソドックスな味付けで、寒い時には良いものです。ホッピーを一口飲むごとに体が冷えますので、煮込みをつまみながら早々に焼き物を注文。
 ナンコツとかしら塩で。寒いことは寒いですがココで帰り掛けに一杯引っ掛けたいと言う常連さんでカウンターは一杯です。丁度お酒とつまみが良いタイミングでなくなったのでお会計¥3,160(二人)して、駅から来る間に見掛けた魅惑の居酒屋街に移ります。
先程通り過ぎて来たのですが、改めて見るとなかなか壮観な眺めなのです。寿司居酒屋から始まり、モツ焼き、水産会社直営の居酒屋、焼き鳥、大衆居酒屋、海鮮居酒屋等など居酒屋のミルフィーユ状態。向い側と道を挟んでとには中華料理、郷土料理等もあります。ここまで居酒屋が固まっているのは珍しいのではないでしょうか?
 端まで行って見てどこに入るか決めあぐねましたが、先程がモツ焼きと煮込みで肉系でしたから海鮮で行きましょうということで『あすなろ本陣』さんに決めました。お店のオネーサンが扉を開けて誘っているのです(苦)。先程とはうって変わって暖かい店内に二人ともにっこり、思わず笑みがこぼれます。 ホッピーがないのでチューハイを頼みます。壁に設置されている黒板にはビッシリおススメの品が書いてあり、比較的優柔不断ではないワタクシでも迷うぐらい。それでもアジの活き造り¥480とオネーサンおススメのマグロ赤身¥800を刺し盛にしてもらいます。後でお店を出るときに見たら発泡スチロールのケースにマグロのブロックがずらり。アジは水槽から網ですくって捌いたもので、まだ口がパクパク動いています(苦手な方はゴメンナサイ)。切り身も流石にコリコリしていました。こんな刺身が出されたらやはり日本酒でしょうと日本酒好きな二人ですから『天風』という山形のお酒、純米大吟醸で¥500と大変嬉しいですネェ^^b。
 ホタテフライ4ヶ¥500。半分に切られていて食べやすくなっている気遣いが嬉しいですけど、ソースがデフォで掛かっているのは参りました。半泣きで食べましたが、大振りのホタテは美味しかったです。ここは事前の予想よりも良いお店で二人とも満足しお会計、¥3,680でした。今度来ることがあれば間違いなく一軒目からガッツリ行きたいですね。親しみやすいオネーサンに別れを告げ次のお店へ。まだ時間は20:30過ぎなのです。
 事前に調べておいた加賀屋さんは、東武線の駅構内を通り抜けて反対側にありました。加賀屋さんの名前ではありませんが『千野屋』さんと書かれていて路上の看板は加賀屋さんスタイルを踏襲。結構満席に近かったのですが丁度入れ替わりに出たお客さんがいて、カウンターの席を空けてもらって(他のお客さんに移ってもらいました@感謝)無事着席。
 加賀屋さん系なのでもちろんホッピーを頼みます。それにしてもホッピー¥300でボトルと中で来たのは驚きの低価格ですね。 ここでも煮込み談義、煮込みは欠かせませんね。お味は加賀屋さんのスタイルそのまま。やや味濃い目ですが、柔らかく煮込まれているモツはつまみに丁度良いですね。グローバルスタンダードではありませんが、加賀屋さんの煮込みは『にこけんスタンダード』に決まりかなぁとご機嫌な二人は新越谷の夜に酔いしれていたのでした。