長野日帰り出張の後は意外な展開・・・

やまもとやお品書き

 ドタバタして一日終わるか、ノンビリと時間が過ぎ去ることを待っているような日々を過ごしているワタクシですが、先日少し立て込んだスケジュールの中、長野・辰野のお客さんの下へ納品と年末のご挨拶に出掛けることになりました。電車で行けば時間を持て余す代わりに寝てイケるし楽チンですが、時間の制約と乗り換えがあります。それでいつも車で行くことにしているのです。会社の人にはゆっくり行って来い(過去のスピード違反の件は社内でも有名なのです)と言われているのですが、かと言って出張して泊まりという訳ではありませんので、そこそこノンビリとはしてもいられないのです。
 朝、頃合を見計らって先方に電話しアポイントを取ると車(スカイラインV36)に乗り込み出発したのは8:20頃、首都高は小松川ICから乗り込み予想通り錦糸町から江戸橋辺りまで混雑していましたが、その先は比較的順調に流れ中央道で諏訪ICで10:15過ぎに降りました。本当は辰野に行くにはその先岡谷JCTで名古屋方面に行き一個目の伊北ICで降りるというのが定番ですが、諏訪から山越えをしてもそれほど時間的には変わりません。生来のケチなので後者のパターンを選んでみました。とはいうものの夏に既に同じ会社を訪れた時に辰野から諏訪へは行ったことがあるのです。
 ややおぼろげな記憶を辿って進むと見覚えのある蕎麦屋や交差点、そして高速の下をくぐって確かここら辺だったなぁと思ってそろそろ左に曲がりそろそろ山道です。ナビは付いているのですがあまり信用していないワタクシは一回通り過ぎた細い道を曲がります。上り始めて直ぐにこれはいささか記憶とは異なる道だなぁと思いながらも展開する広さが無く、仕方なく上っていると今度はナビ画面上から道路が消えてしまいました(涙)。実際にはまだ道路上なのですがどうなる事かと思いながら走らせていると舗装道路から砂利道に突入、完全なる山道に突入です。しかしこれをバックで戻るのもいささかキツイしなぁと先に進むことにしました。路面はうねりいつハイおしまい、となりかねないのでヒヤヒヤものです。(これは前回時のうな丼の写真、今回は撮り忘れ)崖のように切り立った斜面からは落石もあり本当にシャレになっていません。ココまで来た自分を責めながら(南無)、ようやく峠に到着、ここまで道があれば先もあるだろうと言い聞かせながら走るのですが、時折巻き込んだ石がボディ下部に嫌な音を立てています。正規(市道町道)の道ではないのでナビに表示はされないのですが、止まると表示はされるのです。ようやくナビに表示されるようになり、一安心。拡大・縮小を繰り返し、目的の辰野の町を探し出し、それほど見当違いの方角に出た訳ではないことを知り、軌道修正。本来15分ほどの道程を30分程掛けて遠回りしました(泣)。
 それでも何とか約束どおりの時刻に到着、納品を済ませて、担当者としばし会談。お昼前に辞去しました。お昼は町役場の目の前にある『小佐加』さんでうな重¥1,850を頂きます(会社持ち^^)。お昼ごはんを食べてエネルギー補充、すぐ近くのスーパーで野沢菜を買っていざ、帰ります。本当はうなぎは少なめにして、諏訪ICの近くで見掛けた蕎麦屋さんで軽くもりでも食べて帰ろうと目論んでいたのですが、全然無理でした。やはりうなぎは腹にたまりますね。
 諏訪ICから順調に走らせていたのですが、昼食後、それも快晴でポカポカと暖かく双葉辺りで、眠くなってきてしまいしばし休憩、昼食後直ぐ出て来たから仕方がありませんね。30分ほどウトウトして再出発、新宿までは順調でしたが三宅坂で渋滞にハマってしまいました。新宿から箱崎までほぼ一時間、何とかなりませんかねぇ┐(´д`)┌ヤレヤレ。帰社したのは予定よりもオーバーでしたが16:00を少し過ぎたところ。
  そんな昼間を過ごしていたところ、夕方暗くなって、今日はどうしようかなぁと思案しながら、錦糸町行きのバスに乗っていましたら、楽笑さんからメールです。しばらくやりとりしていると、千駄ヶ谷にご一緒することになりました。一旦自宅に帰り長野から持ち帰った野沢菜味噌を置いて、PCを開いてお店の位置を確認、改めて両国から千駄ヶ谷に向かいます。千駄ヶ谷は実は生まれて初めて降り立つ駅です。駅南口前の交差点を渡り国立競技場を左に歩くと、明治通りにつながる道筋に幾つかお店が出て参りますが、少々物足りない感じ。
 目印のファミリーマートの角を曲がると暗闇の中に突如として現れる赤提灯。何度見てもこういう光景は良いものですね。てっきり山本屋さんだと思っていたら『やまもとや』さんでした。外観の写真を撮りながらもブワぁーっと換気扇から吐き出される焼き物の煙が堪りません、イザ突入。
 カウンターだけの店内に少々お年を召したご夫婦が経営されています。こうしたモツ焼き屋さんでは珍しく、ご主人が鍋を振る炒め物もあります。他のお客さんが頼んでいるのですが実に美味しそう。メニューを眺めると少々お高め。でも場所柄仕方がないのかもしれませんね。ホッピーを頼み、お新香¥350とレバ刺し(牛¥800)を注文。キュウリのお新香は漬かっていたものではなく、注文が来てから作っていたので超浅漬け、フレッシュ感が堪りませんねぇ。鮮やかな緑が印象的です。奥に見えるレバーは『にこけん』メンバーではあまりレバ刺しが好まれていないので、残しておこうかどうか迷っていて、結局食べ切っちゃいました。
 そうこうしている内に、楽笑さん到着。いやぁ東京でも見知らぬ土地でこうして杯を酌み交わす、良いものですね。煮込みを通してこのように世界が広がるのは楽笑会長のお陰です。この一年、ますます『にこけん』はパワーアップして参りましたね。煮込みは牛スジ煮込みとモツ煮込みが両方あります。最初は牛スジ煮込みを頼んだのですが、非常に柔らかく煮込まれ好印象。煮込み好きな二人に掛かればあっという間ですね。間にニラレバ炒めを挟んでやはりモツ煮こみ¥380も注文しました。ダイナミックに散らされたネギが印象的(笑)ですが、もう一つメニューには豆腐入りで¥700というのもありました。差し引き¥320の豆腐というのが気になった二人です。
 先程も述べた『レバニラいため』¥600。かなりのボリュームがあります。街の中華屋さんや、定食屋さんにも負けないほどです。二人で分けるには良いですが一人なら要注意の量ですね。やや薄味ですがシャバシャバになっていないのでポイント高。いやぁなかなかのものです。
 ホッピーは結局3杯飲んでしまいましたが、こちらでは氷なしの焼酎タップリ。星二つが規定なのにこの量、星三つです!(チューボーですよ風)。楽笑さんが来るまでにチビチビとやっていましたが、最終的には計3杯飲んでかなり気持ち良くなってしまいました。付近にお店も特にないということもあり、次はどこへ行こうかと考えるまでも無く、もうそこは新宿のドコモのビルが見えるあたり、副都心線で一駅、新宿三丁目から歩き歌舞伎町へ。いやぁ数キロでこんなに違う街になってしまうのですね。

 二人には、とある目的地があったのですが、あいにく予想通りとは行かず、ややもすると終電時間が危うくなりますので、すぐ近くにあるワタクシが何度か入ったことがあるもつ焼き『カミヤ』さんに入ることにします。ホッピーの赤提灯が頼もしいです。
 ホッピーと焼き物を頼んで待つことしばし。コチラのお店、勢いのあるご主人ともうかれこれこれ長いお兄さんのキビキビとした動きを見ていると活力をもらえます。しかし疲れが出たのか、楽笑さんがココでダウン、顔を見ると顔色を失っています。お会計をして何とか新宿通りに出てタクシーに乗せると、JR新宿駅から早めの帰還。朝から大移動の一日になりました。