羽田・穴守稲荷にて

かあちゃんの店・羽田

 日頃、仕事の関係で会社のある船堀から羽田IC経由蒲田方面にはよく出掛けるのですが、、羽田ICを降りて環八(環状八号線)を走っていて最近、ふと横を見ると立ち飲み屋さんの看板が目に留まりました。見間違いかと思いつつも何度か通る内にしっかり確認出来たので、昨日夕方にGoogleストリートビューで確認しました。写真にはしっかり写っているのですが、肝心のお店の名前が判読できず電話も掛けられず営業しているかどうか、行って見なければ判らない状態でしたが、とりあえず行って見ることにしました。 穴守稲荷の駅に降り立ったのは18:20頃。前回訪れたのは夏でしたからまだ空も明るかったのですが、冬至間近の昨日はもちろん真っ暗。人影も全て逆光で真っ暗ですね。
 いつも心惹かれるうどん屋さん。駅前の一等地にあり、この看板にそそられるのですけれども、まさか最初からうどんを食べてしまっては入るもの(お酒♪)も入らなくなってしまいますからね。しかも、いざ入ろうかと帰りに駅に着いたら既に(20:30頃)閉まっているのです。いつかはと思っているのですけれどもね。
 そのまま駅前の通りを環八の方へ出ると、北に向かって歩きます。羽田ICの信号を越えたところにこういうお店があります。蕎麦屋さんだということは知っていたのですが、意外や意外、煮込みもあり地酒も飲めるお店だったのですね。つまみも豊富にありそうでした。そしてお隣には『沖縄そば』の看板が掲げられているお店もあり環八沿いに少し飲食店が続きます。そのお店を後にし環八を渡りもう少し北に進むと目当てのお店が出て参ります。
 赤い看板に『立飲み』と大きく書かれ『かあちゃんの店』となっております。外観を撮影していると、干しカゴに小魚が干してあるのを発見、これは期待できそうです。ガラリと開けるとカウンター中心の店内は半分以上お客さんで埋まっていて、奥の方に隙間を見つけました。立飲みと書かれている割に、全て椅子が置いてあります(笑)。
 まずは瓶ビール(中)¥600を頼みます、ホッピーは置いていないようです。お客さんの殆んどは常連さんらしくおかみさんと軽口を叩いています。
 お通しの『菜の花のカラシ和え』と何となく出てきた『茹で豚とソーセージ、ゆで卵のケチャップ掛け』。コチラではお通しが複数なのでしょうか?カメラを構えて写真を撮っていると、そういうお仕事なんですか?と聞かれてしまいまして、ネットで書いているんです、と答えると判ったような判らなかったような。それをきっかけにビールを飲みながら目の前のおかみさんとつらつら話していると、出身が北海道・函館ということが判明、一気に親近感が沸いたようです。
 北海道つながりということで数日前漬けたばかりと言いながらも、自家製の松前漬けを出してくれました。まだ浅いといわれてましたが、全然問題なし、大変美味しいしお酒が進みます(困)。ビールではチョッと割高なので、ウーロンハイ¥400に切り替えます。
 何も注文しないのはマズイと思い、外に干してあった小魚のことを聞くと、前日の休みに千葉・勝浦に釣りに行ってきたといういわし丸干しということでそれを焼いてもらうことにしました。ワタクシも開きモノはかなり作っていますが丸干しはいずれ挑戦したいものです。塩水に浸けてから干したと言っていましたが、かなり薄塩で醤油を垂らして食べて丁度良い塩梅。釣り立てですから美味しいですね。
 これも自家製の塩辛。塩辛は自分でも作るので興味津々ですが、これも割りと薄塩で、基本的にコチラのお店は薄味志向だということが判りました。イカのワタと塩だけで作っているのであっさりしながらも食べ飽きない味、ご飯が欲しくなりますね^^。ウーロンハイ二杯目も飲み干してお勘定、¥2,400でした。いやぁ、大変満足しました、良いお店を見つけてしまいました。
 ココまで来て一軒で帰るというわけには参りませんので、ブラブラと駅の方に戻り、いつものようにふんわり親方さんおススメのお店に参ります。そっとしておきたいお店なので外観の写真は割愛。久し振りに訪れたコチラのお店、いつものように満席に近く埋まっています。もはや物置と化した小じんまりとしたテーブル席に落ち着きました。
 瓶ビール(大)とコブクロの堅いところの刺身¥450をニンニクで頂きます。コブクロは普通のマカロニみたいな筒状のものではなく、まるでアワビのようなゴリゴリした歯応え。見た目はあまり好かれないかも知れませんが、こういったコリコリ歯応えのあるもの好きなワタクシには堪りません。臭みは全くなし、こうしたレベルのモツ類が普通に食べられる、こんな穴守稲荷は住みやすそうな街ですねぇ。お通しなしでお会計も¥950、リーズナブルですね。