XLRケーブルの製作

頑丈☆ITTキャノンプラグ

 昨年末作ったXLR−RCAのケーブル二組4本ですが実際には自分のシステムに使用したのは一組2本です。チャンネルデバイダーのdbxDriveRack260と高音域のヤマハパワーアンプB-4とを繋ぐだけに使っています。残る中音域のMC7300(マッキントッシュ)と低音域CP-1000(Classic Pro)の接続には、XLR−RCAではなくXLRのオスメスタイプを使用しているのをすっかり忘れていました。(MC7300は入力端子にXLR(メス)とRCAの両方を備えているのですが気分的にXLRを使っています。)
 ということで、作り終えて数日後にもう一度材料を買出しにトモカ無線に行って来ました。我ながら暇だなぁと思いましたけど。忙しそうにケーブルを作っている(恐らく)店長さんに聞くと、NEUTRIK(ノイトリック)よりもITTキャノンの方が丈夫だということです。というよりは、ボディの金属ケースの焼入れが、NEUTRIK(ノイトリック)の方が硬すぎて割れが生じる時があるそうです。一方ITTキャノンの方が幾分柔らかめにしているので割れにくいようにしているとのこと。金属加工をしているワタクシには馴染み深いのですが、硬過ぎるとぶつけた時にパリンと割れることがあるんですよね。だからNHKなんかはITTキャノン100%使用しているということでした。
 また写真のようにケーブルの固定と端子とケースを固定するためにネジ止めしているので、抜けに強いということで、放送局関係ではラフな扱いに耐えられるように選ばれているそうです。やはりプロの現場では色々と考えられているんですね。(逆にそれだけの堅牢性があるので取り扱いに無頓着ということかも)
 これが実際のハンダ付けをする端子部分(メスプラグ)。写真では判りにくいかもしれませんがノイトリックと較べると端子が立体的に、それぞれ1,2,3番と長さが違えてあり切り込みが全て外側に向いています。転がしながらのハンダ付けに向いていそうです。(実際にはロックのボタンが出っ張っているのでやりにくそうですけど。)

 配線材は前回同様モガミの#2534を使用します。4芯のシールドケーブルです。今回はXLR(オス)とXLR(メス)のケーブルを作りますのでホット、コールド、グラウンドと3種類の信号線が必要、透明の2本、ブルーの2本をそれぞれ撚り合わせて、シールド線も丁寧に片側に寄せて撚り合わせておきます。
 手持ちの熱収縮チューブ(黒)で裸の部分を出来るだけカバーしショートしないように包みます。予備ハンダをしてまとまりやすくしいざハンダ付け。見る人が見ればこれが誤りということは直ぐに判りますが、青(ホット)2番、透明(グラウンド)1番、黒(コールド)3番とハンダ付けしてしまいました。2番ホット、3番ホットと大きく分けて二種類ありますが、1番はグラウンドでなければなりません。

 ということで正しくはコチラ。気が付いて二日後に直しました、1番と3番の配線をやり直しました。シールド線は外部からのノイズから信号線を守るためのものなのでこれでなければイケません。ちなみに青と透明はどちらがどちらでも構わないですけど、オス・メス側で鏡対象になるので間違わないようにハンダ付けしないとやり直しです。(ワタクシはオス側、メス側片側ずつ作るようにしています。)
 完成。これで高・中・低域全てモガミ#2534でケーブルは統一されました(今まではサウンドハウス謹製Classic Pro)。試聴の結果ですがそれほどまだ大きな音で聴いている訳でもないのであまり変化が良く判りません。先日のチャンンネルデバイダーBehringer(ベリンガー)のDCX2496→dbxのDriveRack260に切り替えた時の低音の厚みが出た感じとは違うのですが、全体的に大人しくなった印象で、少しプリアンプのレベルを上げたくなるような感じとでも言いましょうか。中域のホーンドライバー、高域のホーンのサーというノイズは変わらず。(リスニングポイントでは問題なしですが、30cm以内に近づくと気にはなります。)
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 そういえばCDも到着しておりました。
Return to the Playboy MansionReturn to the Playboy Mansion [Limited Edition]/Dimitri from Paris House/Dance/Disco/R&B¥1,444+340=¥1,784
これは以前に既に購入していました、実は。似たようなタイトルは持っていると知っていたのですが、彼の場合、似通ったタイトルを付けることがあるので、ジャケットも異なるので違う盤なのかと思っていました。それに気が付いたのが発送が済んでからのこと。なので届いても開封していません(泣)。
Songs From the Big ChairSongs from the Big Chair /Tears For Fears Pops/Rock ¥700+340=¥1,040 
 我々の世代ではもう知らない者はいないぐらいメジャーだったTFFの出世作。今まで持っていなかったのですが、リマスターでこのお値段。オリジナルよりもVer.違いで曲数も多いです。『Shout』、『Everybody Wants to rule the world』等このアルバムからは本当に多くのヒットが生まれました。
INNERVISIONSInnervisions/Stevie Wonder R&B ¥865+340=¥1,115
 これは彼の三部作の中でもお気に入りの一枚。リマスターで買い直し。一聴、音がシャープです。旧盤でもたまに聴くとリアルな音が入っていて驚かされますが、コチラの方がやはり現代的な音です。それよりも何よりもやはり曲が魅力的。『Too High』『Visions』『Living For The City』『Golden Lady』『Higher Ground』『Don't You Worry 'Bout A Thing』とトータルで一枚流れがあって飽きさせません。