両国居酒屋レンチャン

煮込み鍋@ニュー加賀屋両国店

 〜ワタクシは賭け事を一切やらないのでレンチャンというのがどういう字を使ったら良いのかサッパリピンと来ないのです。『連荘』が正しいのでしょうけど〜
 先週の土曜日、日がな一日家に篭って音楽を聴いてネット三昧でしたので、夕方にそろそろどこかへ行きたくなって特に当てもなく両国に向かいました。まだ足が完全な状態ではないので、そうそう遠出は出来ないのですけれども飲み歩く気持ちだけは普段通り、なのであります。
 出掛ける前に、北極会(北千住を極めようとする会)のメンバーであるHさん♂に電話してみたのですが、出ないで留守電になってしまうので、一人でカメラバッグを担いで家を出たのでした。
 両国は相撲で御馴染みなのですが、意外なことに古い味のある居酒屋さんというのは皆無に等しい一風変わった土地なのです。聞いたところによると、両国の古くからの住人は値段にシビアで外食をあまりしないそうで、意外に商売向きではないそうです。チムニーという「はなの舞」、「さかなや道場」、「こだわりやま」といったチェーン系の居酒屋の本社があり両国駅西口前にはズラリと店舗が並んでいます。
 歩きながら考えてこの日のお目当てのお店はニュー加賀屋両国店です。前回初めて入ったのですが、他の加賀屋さん同様チェーン系の居酒屋さんでもそれぞれが独立採算で同じメニューでも個性が打ち出されているのが特徴です。またホッピーが必ずと言って良いほど用意されているので心強い味方なのです。小さいレモンスライスが入っているので、最初に箸でつまんで取り除いておきます。
 ホッピー白¥380とお通しのあん肝。この間は南千住であん肝が¥350だったので喜んでいたのですが、この日はお通しで来ました。加賀屋さんでも肉メインのお店と魚も揃っているところがありますが、コチラは魚もキッチリ揃っています。
 まずはハツ刺し¥480を頼みます。前回はレバ刺し(牛)でしたので、変えてみようという趣向なのです。スライスされているハツは歯応えも良く臭みもなく良いつまみになります。脂分もなくハツ刺しはヘルシーな一品ですね。横に添えられたネギのヌタが良いアクセントになります。
 次いで来たのは焼き物で加賀屋さんオリジナルのスタミナ大串焼き¥260(2本)。基本はハラミの焼き物ですが、ニンニクの効いた特製のタレに漬け込まれていて、非常に好みの一品。大串というぐらいで本当に食べ応えのある焼き物でワタクシ一人だと他に頼めなくなってしまいます。
 とここで先程電話を掛けていたHさんから折り返しの電話が掛かってきて、今仕事が終わったとのこと。合流するにも一時間後ということで、もう少し飲むことにしました。にこけん(日本煮こみ研究会)メンバーとしては、コチラのお店での煮込みも気になるところ。煮込み鍋¥480を頼み、ついでに日本酒(加賀屋オリジナル)を冷やのままで頂きました。煮込みに日本酒というのは最近のお気に入りのパターンですが、チャンポンになってしまうのでその後が要注意です。飲みやすい石川のお酒でした(加賀屋さんは加賀というぐらいで石川に関連があるのです)。ワタクシの煮込みの判断基準に価格というのがありますが、¥500を越えるとその価格に見合っているのか?というのがあります。ということで¥480というのは限りなくその判断基準に近い価格、どんなものでしょうか?
 でも練りカラシをペタリとつけられた鍋はシンプルながら加賀屋さん系列の王道を行く正統派の煮込み。味は濃くもなく薄すぎもせずに、大振りの豆腐が鍋の中で自己主張しています。柔らかく煮込まれているテッポウは軽く噛み切れる程に柔らかく煮込まれています。煮込みを食べ終えてお酒をチビチビとやっているとそろそろ良い時間になってきました。っと、電話が掛かってきたので近くのコンビニで待ち合わせることにしてお会計してもらいました。
 仕事を終えて駆けつけたHさんですから、当然お腹が空いているはず、聞くと加賀屋さんはオフィスの近くにあってあまり良い印象がないようで、異を唱えていたのです。となるとワタクシのもう一つの持ち駒の『ニュー鳥正』さんに決定。いつもよりは空いていますがそこそこの入り。コチラでは、ホッピーが置いてないようなので、瓶ビールを頼みました。 
 何も食べていないHさんは矢継ぎ早に注文し、ワタクシは一口もらってひたすら眺めてビールを飲むだけ。肉豆腐は甘辛く煮込まれた豆腐の味の加減が良く、肉は『鳥正』という名の通り、鶏肉を使っていました。



 焼き物も盛り合わせにしてもらい、加賀屋さんの焼き物に勝るとも劣らない、立派な焼き物です。タレの加減も甘すぎずに、あっさりしていて好印象。前に来た時にもこのお店はイケると思いましたが、今回は確信に変わりました。




 鳥の唐揚げ。骨付きの肉を使用しカラリと揚がっていて実に良い感じです。お腹が減っていたHさんは一気に食べてしまいましたが、あまり飲みませんでしたが一息ついてお会計。二人で¥3,500と非常にリーズナブルなお会計に満足してお店を後にしました。