下町めぐり〜南千住から千束〜

千束の肉屋さんにて

 昨日の日曜日、かねてから予定を合わせて今ワタクシ個人的にイチオシのお店『丸千葉』さんに行こうというツアーを敢行しました。付き合ってくれた参加者の皆様は、北極会(北千住を極めてみようとする会)からHさん♂と前回亀戸でホルモンを食べた後、錦糸町の中華料理屋でラーメンを完食するというツアーにも参加してくれたKちゃん♀です。お二人にお誘いすると、Hさんに北極会のことを聞いてとても興味を惹かれたという今回ワタクシと初顔合わせのMちゃん♀も参加、計四名がいつものお店の前で午後二時に集合したのです。というのも『丸千葉』さんは午後二時にはオープンし、夕方では四人揃って入ることが困難なことも予想されたので、早めに行って席を確保しようと言う作戦なのです。
 果たして午後二時を少し回った頃に集合したワタクシ達はタクシーに乗って一路日本堤へ。というのも4人でですとそれぞれがバスに乗って錦糸町界隈から浅草、浅草から日本堤へと移動するよりはタクシーの方が早くてそれほど値段も変わらないのです。
 車を降りてお店の前に着くと既に暖簾が下げられていてガイド役としてまずは一安心。と通りを歩いているワタクシ達の前を歩いている二人連れ、左からやってきた二人連れと続々お店に入店。やや焦りながら扉を開けて店内に入ると、既に半分ほどの入り。早く来て大正解です。まだ時刻は14:20なんですけど(笑)。少しコワモテの二人連れの隣に相席となりました。早速飲み物を頼んで乾杯。ワタクシは当然ホッピーです。ホールのお兄さんにも顔を覚えられたようです。
 料理を待つ間にも続々とお客さんが来てすぐに八割ほどの混み具合になりました。刺身三点盛り¥800。この日の内容はマグロ赤身、ホタテ、ブリとなかなかの内容。ホタテはヒモも付いてきました。


 これを皮切りに鯨の竜田揚げ、菜の花のからしあえ、にら玉、しめ鯖とさすがに四人もいれば色々な料理が楽しめるというものです。一人だと自分の腹具合も考えてつまみを選ばないとなりませんからね。写真は載せませんですが(ピントが合わなかったため)、とんかつ¥700も大変魅力的な一品でいつも来たら食べてみたかったのです。付け合せのサラダもタップリで素晴らしい内容です。

 入り口付近に張ってあったお品書きがとても気になったひと品。肉入じゃが煮¥300。というのは肉に掛かるのか、じゃがに掛かる形容詞なのかというどうでもいいような(笑)ことを協議しているとやって来たのは至って普通の肉じゃがでした。ワタクシはてっきりジャガイモの煮っ転がしに、肉でも入っているのかと予想しましたけど。

 そうこうする内に、真打ちのかき鍋¥1,400の登場。これは二人分で、前回隣り合わせたヒロさんのご注文なさっていたこのかき鍋が大変美味しそうだったのです。牡蠣が鍋に入り切らなかったため、別皿に残りの牡蠣を入れてくれる、こうした心遣いが嬉しいですね。何せ煮る前には鍋の具材がテンコ盛りになっているのですから。煮えてきたら牡蠣を煮すぎないようにして頂きます。少し甘めのツユですが良い出汁が出ています。
 四人ですけれどもHさんは貝類や海老・蟹といった甲殻類が苦手で実質三人で食べました。それにしても食べ応えはありました。最後に〆の雑炊という選択肢もありましたが、まだ一軒目なのでということで、泣く泣く諦めました。これだけ食べて飲んで(飲む方はそうでもないですけど)、¥3,100/人でした(大満足)。

 お店を出たワタクシ達はとりあえずお店の脇の道を北上。『いろは会商店街』を目指します。今回初参加のMちゃんは秩父出身で、他のお二人もそれぞれこういう山谷界隈は初めてということで、後学のために商店街を通ってみます。路上で花柄の札を手に勝負をしていたり、その傍らで布団を敷いてお休みになっていたりと、なかなかファンキーな雰囲気を勉強していたワタクシ達の前からやって来た自転車のオジさんは『山谷に住んで20年』とワタクシ達に声を掛けて通り過ぎていきました。暫らく歩いているとまた後ろからそのオジさんが再び走って来て『色々あるけれど良いところだよ』とまた声を掛けて走り去っていきました。これにはビックリ。
 商店街を抜けたところで左に折れて『中江』さん『土手のいせや』さんといった古き良き時代の建物の名残を見物。吉原大門も交差点を渡ります。この先はこの間自分ひとり出来た時はここから先へは行っていないません。どうなっているのでしょうか?
 そこはいわゆる江戸から続く遊郭街の吉原。今では形態こそ変わってしまったようですが目的と結果は一緒。それにしても今でもその当時の物があったら見てみたかったですね。
 そのままひとしきり見物しながら進むと、道がくねってそのまま千束に繋がります。先日訪れた際にもなかなかおもしろい商店街でしたのでブラブラしてみます。
 何だか昔放映していた『DAISUKI!』のようにあっちのお店こっちのお店と何かしら買ったりして覗いたりして実に楽しい時間です。
 その日午前中に放映されていた池袋の激安弁当店の話を興味深く見ていたのですけれども、なんとココではお弁当が¥250(税抜き)!ともはや信じられない価格。コロッケだって¥20、ミートボールも子供のこぶし大で¥30ですから(愕)。一見の価値ありの楽しい商店街なのです。
 《次回へ続く》